星ヶ丘

1 えいこく屋 紅茶店

覚王山駅から日泰寺へと向かう参道沿いで、1978年から続く紅茶店です。店主自らインドやスリランカ、ヨーロッパ各地に足を運んで買い付けるオリジナルの紅茶やハーブ、スパイスは、品質はもちろんパッケージデザインも秀逸。本場のスパイスを堪能するなら、お隣の「えいこく屋インド料理店」もぜひ訪れてみてください。

名古屋市千種区山門町2-58
☎052-763-8477

2 kamiya bakery

うねうねとした道を登った住宅街の一角で、夫妻が営む小さなベーカリー。ゆっくり発酵させるバケットやオリーブパン、季節のパン、焼き菓子など、小麦本来の素朴な旨みを感じるシンプルなパンがたくさん。店内にはギャラリーがあり、定期的に器や雑貨などの展示・販売を行うほか、手作りのスープやお茶も購入できます。

名古屋市千種区春里町4-1-11
☎052-752-6112

3 babooshka CURRY&CAFE

坂の上にひっそり佇む人気のカレー屋さん。民家の玄関をそっと開けると、気さくな店主が迎えてくれます。センスあふれるインテリアや音楽に囲まれた空間は、友人の家に来たような心地良さ。4種のカレーから選んだ「ごぼうカレー」は、野菜の歯ごたえと旨み、独自のスパイス使いがやみつきになる絶品でした。

名古屋市千種区鹿子町2-3-3
☎052-782-1185

4 西原珈琲店本山本店

落ち着いた空間で本格的なコーヒーを味わうなら、約30年愛されるこちらの純喫茶へ。オーナーが世界各地から厳選し、一杯ずつ豆を挽いて淹れる炭火焼コーヒーは、コクのある奥深い味わいが魅力。一緒に食べたいプリンやロールケーキなどの自家製スイーツ、コーヒータイムに欠かせない本や雑誌も充実しています。

名古屋市千種区四谷通1-8 3F
☎052-781-4826

5 ON READING

新刊や古本、国内外のリトルプレスなど、オーナー夫妻のセンスが光る独自のセレクトが魅力の本屋さん。併設する2つのギャラリーでは作家の展示企画とともにトークショーなどのイベントも開催するほか、出版レーベル「ELVIS PRESS」も運営。名古屋のカルチャースポットして全国にファンを拡大しています。

名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A
☎052-789-0855

6 名古屋市東山動植物園

80年を超えて地元で愛されるレジャースポット。約60haもの緑豊かな園内には、イケメンゴリラとして人気の「シャバー二」をはじめ、ゾウやコアラ、メダカなど大小約500種の動物を飼育。春には1001000本の桜が圧巻の植物園、ランドマークの東山スカイタワー、遊園地まで見どころ満載。1日を通して楽しめます。

名古屋市千種区東山元町3-70
☎052-782-2111

7 喫茶 亀

星ヶ丘で昭和50年から続く喫茶店。名物は、名古屋めしのどて煮に鉄板スパゲティを組み合わせたインパクト大の「どてスパ」。「ウチのメニューは家庭料理の延長」というママさんは、皆が食べやすいように試行錯誤を重ねたそう。牛すじ肉と大根、コンニャクをコクのある赤味噌で煮込んだ、優しい味わいが魅力です。

名古屋市名東区名東本通5-13
☎052-701-0607

8 名古屋大学 豊田講堂

大通りからも目を引く、名古屋大学東山キャンパスのシンボル。ゆるやかな斜面の芝生の先に、小高い丘を背景にしてゲートのように佇む1960年竣工の講堂は、建築家・槇文彦が日本で最初に設計した建築物としても有名。コンクリート打ち放しを基本にしたピロティのある重厚な建物は、戦後モダニズム建築の名作として市民に親しまれています。

名古屋市千種区不老町
☎052-789-5111(代表)

9 南山大学

この土地特有の「赤土」の色を基調にした、コンクリート打ち放しの建物が印象的な大学キャンパス。設計はチェコの建築家アントニン・レーモンドの手によるもので、起伏のある地形や自然に調和するように、南北一直線に配置されているのが印象的。カトリック大学らしい、天地創造をモチーフにしたM棟の美しい壁画も見どころです。

名古屋市昭和区山里町18
☎052-832-3111(代表)

10 喫茶マウンテン

学生街の“奇店”として全国に名を馳せる老舗。創業時には大学生向けに大盛りメニューを出していたのが、いつの間にかイチゴやメロン、抹茶小倉などの甘口スパ、味噌やサボテン入りのピラフなどの風変わりなメニューが300種以上に。量が多いため完食することを「登頂」、残してしまうことを「遭難」と呼ぶそうで、新たな挑戦者も絶えません。

名古屋市昭和区滝川町47-86
☎052-832-0897

11 徳川美術館

尾張徳川家の名古屋別邸の跡地に、昭和10年に開館した私立美術館。城閣を想わせる風格あふれる建物は、有形文化財に登録されていて、代々伝わる1万件余りもの大名道具や美術工芸品、世界的に貴重な国宝「源氏物語絵巻」などを所蔵。隣接する池泉回遊式の大名庭園「徳川園」とともに、伝統ある武家文化の魅力に触れてみましょう。

名古屋市東区徳川町1017
☎052-935-6262

12 芳光

徳川園の近くで創業半世紀以上、茶人からも信頼を集める御菓子処です。ショーケースに並んだ芸術品のように美しい和菓子のなかでも、日本中にファンを持つのが名物「わらび餅」。ぷるぷると繊細な口どけの餅になめらかなこしあんを包み、香り豊かなきな粉をまぶした上品なお菓子。大切な人への手みやげにも最適です。

名古屋市東区新出来1-9-1
☎052-931-4432

13 内山三丁目チーズバー

千種駅北側の飲食店が集まるエリアの一角にある、おいしいチーズとワインのお店。マスターが日替りで厳選するチーズは珍しいものも多く、ワインとの奥深いマリアージュの世界が堪能できます。ラクレットオーブン焼きやリゾットなどの軽食も美味。店内はカウンター席中心のカジュアルな雰囲気で、2軒目、3軒目にもおすすめです。

名古屋市千種区内山3-1-17 水谷ビル
☎052-734-8877

14 名古屋シネマテーク

今池の中心街で1982年に創業したミニシアターです。上映作品は邦・洋画、ロードショー公開から監督特集などの企画もの、インディペンデント系まで充実。さらに映画図書館を併設し、5000冊を超える和書・雑誌など貴重な資料の閲覧・貸出を行うほか、映画書籍の出版部門も有り。地元はもちろん、全国の映画好きから支持を集めています。

名古屋市千種区今池1-6-13今池スタービル2F
☎052-733-3959

15 中屋パン

朝食・昼食・おやつにと1日中客足が絶えない、創業80周年の老舗ベーカリー。タバコ屋を併設した昭和の雰囲気を残す店内には、惣菜パンや菓子パンなど懐かしさ感じる商品がたくさん。なかでも看板は「あんドーナツ」。しっとりしたこしあん入りふわふわ食感の揚げパンに、シナモンシュガーをまぶした昔ながらのおいしさです。

名古屋市千種区今池1-9-16
☎052-731-7945

16 中国台湾料理 味仙 今池本店

名古屋メシのひとつ、激辛だけどくせになる“台湾ラーメン”の元祖として知られる「味仙」。実は台湾ラーメンは本国に存在しないそうで、店主が本場の「担仔麺」を激辛にアレンジしたのが始まりだとか。系列店のなかでも本店の今池店は特にファンが多く、酢豚などの人気メニューとともに活気のある雰囲気が楽しめます。

名古屋市千種区今池1-12-10
☎052-733-7670

17 グリル・プランセス

階段を下ると、洋画や赤い絨毯に囲まれたノスタルジックな異空間が広がる老舗洋食店。定番の鉄板ステーキやフライのほか、産地直送の珍しい的矢かき、ランチ名物の肉厚でふんわりとした熱々ハンバーグステーキも大人気。学生時代はボクサーで、80歳を超えてもなお筋肉隆々の名物マスターの粋なもてなしも素敵です。

名古屋市千種区高見2-13-14 堀清ビルB1
☎052-761-5432

18 コンパル 御器所店

名古屋メシのひとつ、激辛だけどくせになる“台湾ラーメン”の元祖として知られる「味仙」。実は台湾ラーメンは本国に存在しないそうで、店主が本場の「担仔麺」を激辛にアレンジしたのが始まりだとか。系列店のなかでも本店の今池店は特にファンが多く、酢豚などの人気メニューとともに活気のある雰囲気が楽しめます。

名古屋市千種区今池1-12-10
☎052-733-7670

19 名古屋市博物館

名古屋を中心とする「尾張」の歴史を楽しく知るならここへ。広い館内には考古や美術工芸、民俗の貴重な資料を所蔵していて、2階の常設展示室では、旧石器時代から現代までの尾張地方の歴史をテーマごとに展示。そのほか国内外の文化遺産を紹介する特別展、尾張の歴史文化を掘り起こす企画展も見逃せません。

名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1
☎052-853-2655

20 トップフルーツ八百文

住宅地にありながら、遠方からも客足が絶えない老舗フルーツ店。併設の喫茶スペースでは、果物づくしのジュースやパフェ、フレンチトーストなどの数え切れないメニューを用意し、果物つきのモーニングも評判。「果物で健康になってほしい」と食育活動も行う女性店主の“フルーツ愛”あふれるキュートな人柄も魅力。

名古屋市瑞穂区汐路町1-5
☎052-852-0725

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
星が丘テラス店

〒464-0802 愛知県名古屋市千種区星が丘元町16-50
星が丘テラス EAST 1・2F

☎052-789-0851

営業時間/10:00~20:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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名古屋と北海道をつなぐ熊。

岡本 仁

去年の秋に名古屋の『ON READING』で、木彫りの熊の展示があった。その直前に同じ名古屋の『コンパス』という店で熊の木彫りを2つ買った時に、この展示のことを知った。しかも北海道の八雲町郷土資料館の学芸員を招いたトーク […]

去年の秋に名古屋の『ON READING』で、木彫りの熊の展示があった。その直前に同じ名古屋の『コンパス』という店で熊の木彫りを2つ買った時に、この展示のことを知った。しかも北海道の八雲町郷土資料館の学芸員を招いたトークショーもあるというので、すぐに参加申込みをしておいたのだ。

どうして名古屋で北海道の木彫り熊なのかというのには、心当たりがあった。木彫り熊が北海道の観光みやげとして、ある時期に人気を博した理由を調べたことがあり、ふたつの大きな説のうち、ひとつが八雲町がその源流であるという話にたどり着いた。

北海道の開拓時代、八雲町には尾張徳川家の実験農場があり、尾張徳川家当主・徳川義親が欧州旅行の際にスイスで見つけた木彫りの熊を持ち帰って、八雲の農民たちに農閑期の仕事としてみるのはどうかと薦めたのだそうだ。

トークを聴き、徳川義親にますます興味を持った。それで義親が創設した『徳川美術館』へ行ってみることにした。もしかしたら彼が個人的に熊の木彫りをコレクションしていたかもしれないし、それが観られる可能性があると期待したのだ。ちょっと考えれば当然のことだが、尾張徳川家の名品の中に熊の木彫りは含まれていなかった。

異次元最後の扉、かもしれない。

石田エリ

名古屋に向かう新幹線で『東京するめクラブ』を再読していた。15年ほど前に書かれたものだが、「魔都、名古屋に挑む」という章に登場する奇奇怪怪な名古屋グルメがあまりのインパクトだったので、当時から私の名古屋は魔都のまま更新さ […]

名古屋に向かう新幹線で『東京するめクラブ』を再読していた。15年ほど前に書かれたものだが、「魔都、名古屋に挑む」という章に登場する奇奇怪怪な名古屋グルメがあまりのインパクトだったので、当時から私の名古屋は魔都のまま更新されてこなかった。けれど、もはや全国隅々にまで「オーガニックでヘルシー」が浸透している今となっては、名古屋と言えど魔都的な味覚はもう残されていないのではないかしら……。実際街を歩いてみると案の定、出会うのは今どきの洒落た店ばかり。それでも諦めずに名古屋めしの発信源は喫茶店にありと探していたら、ようやく「喫茶 亀」を発見した。看板メニューはここ発祥の「どてスパ」。早速注文すると小柄なお母さんが鉄板に載ったジュージュー音がするそれを運んできてくれた。ナポリタン的にしっかり茹でられた麺の上にズンとどて焼きが盛られている。勇気のいる見た目だが、ひと口食べると「ん?おいしい!」と目がぱっちり。すかさず「どてと言ってるけど内臓使っていないのよ」とお母さん。長年研究を重ね単に味噌味と言えないこのうま味にたどり着いたのだという。「でもね、もう私の代でおしまいにするの」とお母さん。私たちを味覚の異次元へと運んでくれる名古屋人の感性は、この世代がラストということなのかな。そう思うと一層味わい深く感じられた。

※記載の内容は2018年3月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。

※記載の内容は2018年3月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。