1 金龍飯店
駅前にある中華料理屋さん。小さい頃、おばあちゃんとデパートへ寄った帰りに連れて行ってもらえるような雰囲気があり、入った瞬間から高揚しました。チャーハンと若鶏唐揚げレモン汁かけをいただきました。唐揚げは酸味と甘みのハーモニーが効いて、ご飯とあう。ついでにビールもゴクリゴクリとすすみます。
1 金龍飯店
駅前にある中華料理屋さん。小さい頃、おばあちゃんとデパートへ寄った帰りに連れて行ってもらえるような雰囲気があり、入った瞬間から高揚しました。チャーハンと若鶏唐揚げレモン汁かけをいただきました。唐揚げは酸味と甘みのハーモニーが効いて、ご飯とあう。ついでにビールもゴクリゴクリとすすみます。
2 オステリア・ガット
イタリア料理とワインをいただけるお店。訪れた日、ドアをあけると他の取材先でお会いした方々が楽しく過ごされていました。地元の人が愛する店こそ旅人にとって嬉しいものです。日本生まれのぶどうを使った長野県・塩尻で作られた赤ワインをいただきました。他にもめずらしいお酒も気軽にいただくことができます。
3 かかし
路地にたたずむ串揚げ屋さんです。店に入ると「35本残留物なし!!」「初挑戦43本」などと書かれた短冊が目に入ります。どうやら「チャレンジセット」という食べ放題があるようです。後ろ髪をひかれつつも、「晩酌セット」という串揚げが5本ついたものを。カラッと仕上がった串揚げはポン酢とゴマだれでいただき大満足。
4 三本コーヒーショップ
蔦が絡まる外観を愛でつつ店内に入ると、濃い茶色の家具と緑色をしたビロードの椅子が素敵な雰囲気で、グッときます。プレミアムブレンドコーヒーとマロンクリームのケーキを注文。地元に密着した喫茶店でのひとときは、旅の喜びの1つです。隣の方が食べていたオムライス、再訪する際には是非食べてみたいと思いました。
5 ベトナム・キュイジーヌ チャオゴン
国内外問わず知らぬ土地に出かけると、必ずベトナム料理屋さんを探します。なぜなら、フォーを食べられるから。優しいスープと米粉麺が、旅で疲れた体をほっこりと包んでくれるのです。鶏肉の入ったフォーガーをいただきました。さっぱりしたスープに、厚めでジューシーなモモ肉。このコントラストがたまりませんでした。
6 COSI ROSI OTTO 3
夕食をたらふく食べた後、おもしろいバーがあるからと言って連れて行ってもらいました。マスター自家製の燻製のツマミを是非と勧められ、スモークレバーを注文。お酒にぴったり、という常套句がポロリと口から出てしまう味でした。他、生ハムやサラミ、使用する野菜などもご自身で作られているようです。
7 ch.books
元々同じ出版社で働いていた編集者とデザイナーが作った新刊本屋さん。小さいながらも、本人たちが愛情を持って仕入れた旅やアート、写真、食にまつわる本が並んでいます。朝にはカフェ営業も。どのようなものにも言えると思いますが、その場所を作っている人の思いが溢れ出ている空間に出会うと、心から嬉しくなるものです。
8 つぼみ
元骨董屋さんだった場所を改装して作られた花屋さんです。旅をしている時、花を買い求める機会はなかなかないのですが、見つけるとついつい入ってみたくなります。切り花をメインに、小さな鉢植えも取り揃えています。観賞用の唐辛子やオクラなど、地産のお花もちらほら。店主のセンスが光る心地よいお店でした。
9 FOODS BARくらんど
飲み屋が立ち並ぶエリアの角にたたずむ洋食屋さん。優しそうなシェフと素敵なマダムが夫婦で営んでいます。いただいたオニオングラタンスープは、丁寧に仕上げられたスープにタマネギの甘みが調和して、これまた絶品! ますます寒くなる季節にはもってこい!です。お肉もパスタもとても良い味でした。
10 田舎料理・手打そば 二本松
飲み屋が立ち並ぶエリアの角にたたずむ洋食屋さん。優しそうなシェフと素敵なマダムが夫婦で営んでいます。いただいたオニオングラタンスープは、丁寧に仕上げられたスープにタマネギの甘みが調和して、これまた絶品! ますます寒くなる季節にはもってこい!です。お肉もパスタもとても良い味でした。
11 喫茶ヤマとカワ
今年の春、県外から移住してきた店主が、築80年の民家を仲間たちと改装をして作った喫茶店。ほどよく射込む光、時折風が吹いて古い木製サッシとガラスが揺れる音、とっても気持ちがいい空間です。3種類のコーヒーの中から店主オススメの苦め深入りをいただきながら、午後の一服。幸せな時間が流れました。
12 森田ベーカリー
1946年に創業の街のパン屋さん。西欧で育まれたパンの文化ももちろん素敵ですが、日本の「惣菜パン」は誰しもが一言二言ある食べ物です。こちらのお店では、たくさんの種類の惣菜パンが並びます。「あずきチップ」「とりぷる1番」などなど、ネーミングもそれぞれ独自で面白い。中身は店員さんに聞いてみましょう~!
13 TIKU-
石釜で焼くピザ屋さん。天然酵母、国産小麦粉、有機野菜などを使っているとのことですが、そんな前置きを差し置いて、がぶりと食べると笑みがこぼれます。小麦の味がしっかりとした生地、トッピングの野菜やお肉は甘みたっぷり。内装もセンスがよく、こんな店が自分の住む街にあったらいいなと思わせてくれます。
14 KANEMATSU
長野市には、古い建物を改装して利用されている場所がたくさんあります。その中でも、ここは是非訪れたい。建築家、編集者、デザイナーなどの仲間が出会い、元々ビニール屋さんだった場所をオフィス、古本屋として蘇らせたそうです。共用のスペースは、イベント会場になることも。良きリノベーションは素晴らしい!
15 根元 八幡屋礒五郎 本店
1736年に創業の七味唐辛子屋。地元の方は周知の事実かと思いますが、ざる蕎麦の上に七味を振りかけて食べるのが長野市ではスタンダード。つまりは郷土料理にはなくてはならない調味料なのです。この本店では、自分好みに調合もできるのも、訪れたい理由の1つです。
16 こまつや
パスタと自然派ワインをいただけるお店です。お昼時に伺い、「信州地粉の手打ちタリアテッレを使った牛スネ肉と豚バラ肉のミートソース」をいただきました。1つ1つの素材の旨味が調和したパスタでした。カウンターに座り、オープンキッチン内の丁寧な調理行程を眺めながら美味しくいただきました。
17 北野家本店
慣れない土地へ伺った際に名物とされる料理を求めると、店選びに困って結局食べずじまいということもしばしば。ですが、今回は信頼できる良き友人が良き店を教えてくれました。県内産のそば粉をブレンドしたという蕎麦は風味豊かで甘みが口の中に残ります。付け合わせで出てきたお漬け物も、素朴で力強い味で大満足!
18 藤田九衛門商店
鯉焼屋と抹茶のお店。見た目はたい焼きのようだけど、何故鯉? 店主に尋ねると、海に面していない長野なら鯛より鯉のほうが適している、というアイデアからだそう。長野県産の花豆を使った自家製あんこ入りはもちろん、季節によって栗、ブルーベリー、さつまいもなどの品も。こんがりと油で揚げた鯉焼きも人気があります。
19 善光寺
長野市の顔とも入えるお寺。話を聞いてとても感銘を受けたのが、「無宗派」であるということ、女人禁制であった時代から女性を受け入れていたこと、住職が男性と女性の2人いること。毎朝、休みなく行われる「お朝事(おあさじ)」には誰でも参加ができ、清々しい気持ちで1日を始めることができるのです。
「東京に戻ったら何食べたい?」「僕はお蕎麦?」「おれは寿司だね!」「あたしはあの店のギョウザとラーメンかな」と、友人と旅に出かけた際はひとしきり盛り上がるものです。ぼくはパスタです。友人たちは「イタリア飯食っている印象が […]
「東京に戻ったら何食べたい?」「僕はお蕎麦?」「おれは寿司だね!」「あたしはあの店のギョウザとラーメンかな」と、友人と旅に出かけた際はひとしきり盛り上がるものです。ぼくはパスタです。友人たちは「イタリア飯食っている印象がないよね」と言いますが、ぼくが言ってるパスタはスパゲッティのことです。いわゆるジャパニーズ・パスタ…そんな言い方しないか、じゃあ和風スパゲティ……それも違うな。もういいや「東京のスパゲッティ」です。そしてこいつはどこの田舎にもないもんなんです。
最近お邪魔した長野市では「アルデンテ」という店をおすすめされました。そこには「ナポリタン」がありました。このアイテムもここでは書ききれないくらい鬱陶しいくらい、うるさく一言二言あるのですけど。まっいいですけど、すこぶる美味しいナポリタンだった。「メン硬」という名のお店なのにモッチモチの麺。それはまさに、ぼくが大好きな「東京に戻ったらスパゲッチー」だった。旅先でノスタルジーもサウダージも手に入れたらはこっちのもの。風景の最後に必ず山のある街が、どうにも素敵になるのです。トラベル・シックです。
海外やら実家の北海道から戻って何食べたいって? 新幹線で長野へ行き「アルデンテ」のナポリタン食べたいよ! 粉チーズ沢山かけて。
アルデンテ 長野市北石堂町1366 ☎026-228-8167(地図A)
普段ぼくは朝食を食べません。ちゃらんぽらんで、不規則な生活をしているからかもしれません。記憶をたどると、規則正しい日々を過ごした10代の頃でさえ、母親が作ったおにぎりやお味噌汁をないがしろにしていたように思います。威張っ […]
普段ぼくは朝食を食べません。ちゃらんぽらんで、不規則な生活をしているからかもしれません。記憶をたどると、規則正しい日々を過ごした10代の頃でさえ、母親が作ったおにぎりやお味噌汁をないがしろにしていたように思います。威張って人に伝えることでもないのですが、ギリギリまで眠っていたいという怠惰な性格がそうさせてしまうのかなと思っています。ただ、旅先は例外です。
長野市にある「かどや」で、ぼくは特別な朝食をいただきました。御年80歳を超える店主はしきりに「若い人に食べさせるのには恥ずかしい。田舎のおばあちゃん料理、口にあうかしら」と言います。シャケの塩焼き、カボチャの煮物、ほうれん草のおひたし、きんぴらごぼう、キャベツのサラダ、お味噌汁にご飯がついて、300円。その値段はもちろんのこと、滋味に富む品にぼくは感動を覚えました。「自分の健康のために、毎日必ず来るお客さんのためにやっているのよ」とお味噌汁の湯気が立ち上る調理場で店主は言います。作る人、食べる人、両方の健康を願って作る朝ご飯。その日が美しくならないはずがありません。帰り際「また長野に来る機会があったら寄ってね。それまで生きていたらいいけど」とにこやかに店主は言いました。すかさず「またすぐに来ます! 健康でいてくださいね」とぼくは伝えました。
かどや 長野市南千歳町857 ☎026-226-2842(地図6)
※記載の内容は2014年10月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2014年10月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。