新潟

1 vovo

カレー屋さんです。ランチで伺いました。バターチキンと、野菜のカレーのコンビネーションをオーダー。野菜のほうは、さらさらとしていてニンニクの風味がたっぷり。バターチキンは酸味のある感じ。後半はその2つを混ぜ合わせ、また新たな味わいになって面白い。付け合わせの漬け物のふりかけも印象的でした。

新潟市中央区本町通9-1344-2
☎025-224-9249

2 五郎 古町店

新潟近海で採れたお魚などをいただける居酒屋。刺身のメニューに「南蛮エビ」とあり、何かと訪ねてみると「甘エビ」とのこと。今回の旅では、その土地ならではの呼び名を他にもたくさん見かけました。土地で採れる季節ごとの食材をいただくのは、地元の人にとっても旅人にとっても嬉しい限り。

新潟市中央区古町通8番町1446
☎025-229-5379

3 丼や いし井

「本町食品センター」の中で、ご夫婦で営まれている定食屋さん。お昼時、近所のサラリーマンたちがこぞって、愛嬌のあるお2人と確かな味を求めてやってきます。センター内にある、魚屋さん、お肉屋さんなどで買い求めた食材をその場で料理してくれるメニューも。こんな店が近くにあれば、と思ってやまない場所です。

新潟市中央区本町通6番町1138
☎025-224-0920

4 ぷらっと本町

アーケードになっている、本町6商店街「ぷらっと本町」。ここに来ればすべてが揃うと評判の、地元の方から愛されている新潟の台所です。昼間は、いわばファーマーズマーケットとなります。火・金曜日とお店を出している元気なおばさんから、おはぎをいただきました。ほどよい小豆と餅米の甘みが最高。

新潟市中央区本町通6

5 元祖支那そば 信吉屋

ギザギザ屋根の小さな商店が建ち並ぶにいがた人情横町にあるラーメン屋さん。元気な夫婦がきりもりしています。スープは澄んださっぱり味。脂身が少ないチャーシューは、しっかりと味がついていて麺によくあう。夏に出している冷やし中華も絶品だそうで、次回は暑い季節に再訪したいと強く願うのでした。

新潟市中央区本町通5番町423-7
☎025-228-3436

6 北書店

「いい本屋がある街にしか旅をしたくない」っていう、少し突っ張った気持ちがあります。ここ、新潟市でも出会えました。店自体は小さいながらも、力強い本がビシっと並んでいる光景に心を打たれ、いまだ知らない世界のいろいろが書かれた本を買い求めたくなるのです。たまに行われるイベントの内容も魅力的なものばかり!

新潟市中央区医学町通2番町10-1
☎025-201-7466

7 大倉酒店 居酒BAR酒屋

最近覚えた言葉、「角打ち(かくうち/かどうち)」。酒屋の店頭で酒を飲む、の意。いつかやってみたいと思っていたところ、友人が連れて行ってくれました。ここは、店内で飲めるスペースを用意した、進化系。冷蔵ケースからビールと日本酒を自ら取り出して、店主手作りのつまみと共にわいわいと楽しいひとときを過ごすことができました。

新潟市中央区学校町通2番町568-30
☎025-222-3753

8 新潟県政記念館

明治16年(1883年)に建設されて、昭和7年(1932年)まで新潟県会議事堂として使われた建物。新潟は、戦争中、大規模な空襲がなかったため、このようにほれぼれする美しい明治建築が今もなお残っているのです。実際県会が行われた場所に立ち入り、議員の椅子にさえ座れることができるのがとても面白かった!

新潟市中央区一番堀通町3-3
☎025-228-3607

9 あま太郎本舗

古くからあるタイ焼き屋さんです。しっかり、もっちり、ぱりぱり、と3拍子そろった生地につぶあんがたっぷりと詰まっています。ふかふかの肉まんも売っていて、こちらはしょっぱいオヤツにぴったり。新潟の名物、笹団子は事前に予約をすればできたてを用意してくださるようです。

新潟市中央区東大通2-10-14
☎025-244-0794

10 名物 万代そば

バスターミナルの中にある、立ち食いのそば屋さん。お目当ては、いまではなかなかお目にかかれない黄色いカレーライス。ざっくりと切った甘いタマネギがゴロゴロと入っていて、おもわず「うんまーい!」と(心の中で)叫びました。場所柄、旅情もたっぷりあって、にんまりとさせてくれる一皿でした。

新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル1F
☎025-246-6432

11 ロシアチョコレートの店 マツヤ

初代が戦前ロシアの職人より伝授された技法を、二代目と三代目が今も守りながら、丁寧にチョコレートを作っています。味は12種類。イチジクや抹茶クリームなど、この店ならではの甘みが人気です。最近はロシア人の職人さんとともに、新たなお菓子も開発されていて、他では味わえないものでした。

新潟市中央区幸西1-2-6
☎025-244-0255

12 エル・アミーゴチェーン ブロンコ

ハンバーグやステーキ、メキシコ料理を食べさせるお店です。チーズたっぷりのエンチラーダスは、ちょうどいいボリューム。グリーンサラダは、特製のクリーミーなドレッシングが、ことさらウマかった! 陽気なサルサが店内でかかっているのも、また嬉しかったのです。

新潟市中央区米山1-8-5
☎025-241-4129

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
ラブラ2新潟店

〒950-0088 新潟県新潟市中央区万代1-4-8 ラブラ2 2F

☎025-290-5802

営業時間/10:00~20:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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あてのある旅

坂口 修一郎

あてのない旅をするほど今は時間がないので、旅に出る時はかならず用事があるのだが、こころの中では、往時の文学者のようにゆらゆらと漂うような旅をしたいとどこかで思っている。だからだろうか、目標に一直線に向かっていくのが僕は苦 […]

あてのない旅をするほど今は時間がないので、旅に出る時はかならず用事があるのだが、こころの中では、往時の文学者のようにゆらゆらと漂うような旅をしたいとどこかで思っている。だからだろうか、目標に一直線に向かっていくのが僕は苦手なようだ。少しでも時間があると、到着を拒むかのように寄り道ばかりしてしまってなかなか目的地に辿りつけない。

そもそも新潟への旅は妻の親戚を訪ねて来たはずだったが、この街に暮らす友人の手招きをいいことによろこんで脱線することにした。同じ水脈でつながっている友人の案内だから間違いないと行先もわからないままついて行く。そうしてもぐりこんだ店は、初めて訪れたにもかかわらず、なんども通いなれた近所に帰ってきたような既視感のある居酒屋だった。座敷の奥では学生達がふんだんに盛られた魚介に歓声をあげ、店主はカウンター越しにそれを満足そうに眺めている。

店を出るときになってこの店がすぐに来れる地元ではないことを思い出した。絶対にまた来よう、それだけが目的でもいいくらいだ。次はこの店を目ざして用事をつくろうと決心する。気づけば旅の目的がまた増えて、あこがれの漂白の旅は遠のいていく。しかし次に訪れる時こそは真っ直ぐ辿りつけるだろうか。自信はない。

千福 新潟市中央区白山浦1-233-3 025-231-9826

時には昔の話をしよう

島本 塁

昔から、「昔は、こんな面白いことをやってさ」なんて語る昔話があまり好きではない。未来や、夢や、希望って言葉を多用するのも好きではないが、やはり何かを語るときは前向きがいい。 今回、新潟を案内してくれた素敵なカップルが是非 […]

昔から、「昔は、こんな面白いことをやってさ」なんて語る昔話があまり好きではない。未来や、夢や、希望って言葉を多用するのも好きではないが、やはり何かを語るときは前向きがいい。

今回、新潟を案内してくれた素敵なカップルが是非一緒に行きましょうと連れてきてくれたバーが「クラブ ハレルヤ」だ。急な階段を登り店内に入ると、数々のレコードと雑誌が並んでいた。その中に、昔ぼくが携わった雑誌のバックナンバーもずらりと置いてあった。一瞬躊躇をしたが、昔話をした。「ビーチボーイズ『ペット・サウンズ』の特集をしたんですよ……」と。そうしたら、店主が「これは聴いたことがあるか?」と、とても珍しい7インチのアナログレコードを出してきてくれた。90年代、ぼくたちにポップとロックの旨味をたくさん教えてくれた〈サブ ポップ〉というレーベルが出したビーチボーイズの音楽だ。その噂は、少しだけ耳にしていたが、見るのも聴くのも初めてだった。ぼくは、とても嬉しくなった。同行した友人は「ねぇ、目がキラキラしすぎて、子どもみたいになってるよ」と言った。

時に、昔話をじっくりとしてみるのもいいものだな、と思った。その時に体験できなかった何かがぽんっと出てきて、ワクワクとドキドキで胸がいっぱいになり、人と共有できる喜びを得られるから。

※記載の内容は2013年11月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2013年11月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。