1 恵文社一乗寺店
いつ訪れても、欲しい本が見つかる書店。あるいは、“本を買いたくなる”お店。学術書、写真集、マンガ、雑誌、文芸書などが、ある視点をもって選ばれ、ディスプレイされています。左京区における新刊本の小宇宙。気付いたら1時間以上も長居していた、なんてこともよくある話。ギャラリーや雑貨のフロアも併設しています。
1 恵文社一乗寺店
いつ訪れても、欲しい本が見つかる書店。あるいは、“本を買いたくなる”お店。学術書、写真集、マンガ、雑誌、文芸書などが、ある視点をもって選ばれ、ディスプレイされています。左京区における新刊本の小宇宙。気付いたら1時間以上も長居していた、なんてこともよくある話。ギャラリーや雑貨のフロアも併設しています。
2 高嶋
朝4時までやっている定食屋。この一乗寺エリアには、下に挙げるたこやきに加え、数々のラーメン屋などなど、深夜のシメにぴったりな店が軒を連ねています。で、『高嶋』。どれもおいしいが、イチオシは、カツ丼。揚げたてのカツとふんわふわの卵とじ。深夜3時くらいに食べるそれは、もう魅惑の1品です。
3 蛸虎
たこやき、と言えば大阪のイメージがありますが、京都こそ!と叫びたい。まず、入っている蛸のデカさ! あとは、時間をかけて焼かれた表面のカリカリ感。噛み締める度に、口に広がる出汁の風味。テイクアウトでもよし、店の中でビールと一緒に食べるもよし。近所の人たちが夜食を追い求め、訪れる場所です。
4 中華そば ますたに
近所のおばあちゃん、おじいちゃんたちが、朝からラーメンをすすっている風景を見て、“あぁこれは若い人だけの食べ物ではなくてソウルフードなんだな”と思います。こぎれいな店内、昔から働く店員さんたちの完璧なオペレーション。背脂チャッチャ系の鶏ガラスープは、カラダに沁みます。やみつきです。
5 田中美穂植物店コーヒショップ
お花屋さんではあるんだけど、切り花は売っていない「植物店」。コーヒショップではあるんだけど、喫茶店ではなくて「豆の販売店」。植物の知識が豊富な店主との会話も楽しんで、植物や鉢などを選びたいお店です。紐や木の実などを使ったハンドメイドのリースがお土産にもいいのですよ。
6 ベーカリー・ヤマダ
古くからある、地元の人たちのためのパン屋。食パンや惣菜パン、菓子パンもおいしいんだけど、ハムサンドイッチを推したい。薄く塗られた、マスタード&マヨネーズとハムがなんともウマイ。ちょっと小腹が減ったときの、おやつにもってこいです。喫茶スペースもあって、イートインもできます。
7 御菓子司 緑庵
季節を感じるのに、京菓子はもってこいです。忙しい毎日を生きていると、ふと旬が何であるか忘れてしまうこともありますが、そんな時は和菓子屋さんにかけこみましょう。緑庵さんでは、茶席で使われる蒸菓子(生菓子)と干菓子を売っています。とはいっても、堅苦しさはなく、気軽に楽しむこともできる風味なのが嬉しいです。
8 鴨川 – デルタ
賀茂川と高野川が巡りあって「鴨川」となる場所。地元の人たちの愛すべき行楽スポットです。夏ともなれば、昼間は川に入って遊ぶ子どもたちの姿、夜は青春を謳歌する大学生たちの姿がみられます。ちなみに、「デルタ」は正式名称ではなくて、通称です。最近はアニメや小説の舞台としてもよく登場しているんですよ。
9 ビストロ・スリージェ
日本語でいうところの「食堂」が「ビストロ」なんだなと感じさせてくれる店です。その1つがボリューム。ひとつひとつドドン!としたポーションで出てくるのが嬉しい。牛のモツを煮込んだトリップ、肉汁たっぷりのソーセージとベーコンが添えられたシュークルートなど。特別な日だけじゃなくて「街の食堂」は日常を豊かにしてくれます。
10 フリアンディーズ 今出川店
誰が言ったか知らないが、「日本の良き街には、必ず地元民に愛されるパン屋がある」。そしてそこには、おいしい角食パンが! このお店には「スタンダード食パン」「高級食パン」「プルミエ食パン」「最高級食パン」の4種類があります。グレードが高いからと言って、それが「ぼくの食パン」とならないのが、食パン道だと思います。
11 KAFE 工船
コーヒーはどこでだって飲めますが、このお店でいただくネルドリップで丁寧に淹れられたコーヒーは確実に違います。「違いがわかる大人」とかいった排他的なものでなくて、ロマンチックでかっこいい!という気持ちにさせてくれるものなのです。なんだかよくわからない説明かもしれませんが、奥が深い世界を味わえるのです。
12 かざりや
大徳寺の隣、今宮神宮の境内にある、「あぶり餅」を出す茶屋。竹串にさした小ぶりの餅にきな粉をまぶし、炭火であぶり白みその甘いタレがかけられたのが「あぶり餅」。軒先で、おばちゃんたちが餅を焼いている風景も楽しいです。向かいには、『一和』という同じメニューを出す店があります。どちらに入るのかはその日の気分で!
13 かみ添
和紙に版木を用いて添えるように型を押すのが「唐紙」。襖に貼る紙として平安時代から続く技術とプロダクト。ショップでは、唐紙を使った便せんや封筒などが売られています。もちろん、襖を彩る唐紙をオーダーすることもできます。男前の旦那さんと美人の奥さんのふたりが営む、小さいけれど、力強い、とても美しいお店です。
14 船岡温泉
大正時代からある銭湯なのですが、当時の趣をいまでもしっかりと残しています。花をあしらったマジョリカタイル、脱衣所の天井にあしらわれた木彫りの天狗や葵祭の風景、入り口の唐破風、露天の岩風呂、ツルカメの下駄箱などなど。散策でちょいっと汗をかいた後に、さっぱりしたい寄り道としてもオススメです。
15 SONGBIRD COFFEE
インテリアデザイナーの旦那さんとその奥さんが営むカフェ。3階建てのビルをリフォームして、3階がアトリエ、2階がショップ兼カフェになっています。コーヒーは名古屋の吉岡コーヒー、京都のかもがわカフェ、六曜社珈琲店、岐阜のSHERPA COFFEEの4つから選ぶことができます。カレーもおいしいんですよ!
16 喫茶チロル
京都の喫茶店は、コーヒーのみならず喫茶メシを楽しめるお店がたくさんあります。このチロルでのオススメは「イタリアンスパゲティ」。全国区的には「ナポリタン」と呼ばれているそれです。トッピングに薄く焼いた玉子を乗せることもできます。生姜焼きなどの定食も、カレー、焼きめしも、グッド!
17 Books & Things
古美術のお店がたちならぶ祇園の一角にある、アート、写真、建築などの古書を扱うとても小さな書店。月ごとにテーマを決めてレイアウトを変えているそうです。訪れた日は「パリ」でした。自分の趣味を店主と話したら、こういったものは?と教えてくれます。知らなかったビジュアルと知に出会うことができます。
18 湯どうふ 喜幸
京都に来たなら、和食を食べたい気持ちはやはりおさえられません。湯どうふ屋さんですが、おとうふ、おさしみ、川魚、お肉、天ぷらなどの小料理もいただけます。一皿一皿、どれも「おいしい!」の言葉が出て、ついついたくさんお酒を飲んでしまいます。旬が味わえるから、本当は毎月のように通いたい……!
旅先で、その土地らしい食べ物ではなく、どこの土地にもあるようなものを食べているときに、ぼくは「ああ、旅に出ているんだなあ」という気持ちになる。例えば炒飯は、おそらくどこの町でも食べられるだろうけれど、あの炒飯はあそこの町 […]
旅先で、その土地らしい食べ物ではなく、どこの土地にもあるようなものを食べているときに、ぼくは「ああ、旅に出ているんだなあ」という気持ちになる。例えば炒飯は、おそらくどこの町でも食べられるだろうけれど、あの炒飯はあそこの町にしかない、あのおじちゃんが作ってくれて、あのおばちゃんが運んでくれて、あのテーブルの上で食べるから美味しい。ぼくはそう考えてしまうのだ。
京都に行くたび、前はガイドブックや雑誌の「京都特集」に載っているような京懐石の店を探していたのだけれど、あるときに京都に住んでいる人が日常的に食べにいく中華料理店はないのだろうかとふと思って友人に尋ねてみたら、加茂街道紫明の『鳳舞』という店を教えてくれた。すっかり気に入って、別の友人に『鳳舞』は良いねと言うと、いや上七軒の『糸仙』はもっと良いよと応える。待ってましたとばかりにみんなが自分の好みを推し始めるのである。
地元の人が何気なく寄る店の隅に座っていると、その町の生き生きとした暮らしの一部を垣間みるような気分になり、自分の町との違いを考え感傷的になる。残念ながら『鳳舞』は閉店してしまったので、最近のぼくは京都に着くと寺町二条に直行し『トラモント』でタコのラグーのスパゲッティを食べながら、京都を味わっている。
トラモント 京都市中京区寺町通二条南角榎木町97 075-256-1917
東京で暮らしていると、朝食を食べることは滅多にない。けど、ひとたび旅に出たら、夜ベッドで寝る前に「明日の朝食はどこで食べようか?」と思いめぐらす。如実なのがアメリカ・西海岸へ旅するときだ。その理由をぼくはこう分析している […]
東京で暮らしていると、朝食を食べることは滅多にない。けど、ひとたび旅に出たら、夜ベッドで寝る前に「明日の朝食はどこで食べようか?」と思いめぐらす。如実なのがアメリカ・西海岸へ旅するときだ。その理由をぼくはこう分析している。1:時差ぼけ、2:高揚感を伴った旅情、3:朝の快適さを知っている人たちが集まる気持ちのよいカフェがある、の3点。
最近、生まれ育った京都を訪れるときも、ときたま朝食を所望するようになった。1は、国内だから理由にはならない。とすると理由は2と3だ。2について、故郷に戻ると旅情が湧き出るとは、「なんだかおかしいな、これって大人になるってことなのかな(もう30歳も半ばだけど…)」とか思いつつも、街を歩いていて知らなかった場所を発見するとワクワクする。これは旅情だ。
3についても今、身勝手な希望がある。ぼくが苦手だったコーヒーを飲めるようになったキッカケを作ってくれた『KAFE工船』にて、食パンを出してくれると知ったのは最近で、「朝から営業して、これ出してぇや」と駄々をこねたなら、「そうしたいとは思っているんですけどねぇ」と希望ある返事をくれた。次に訪れるとき、もし朝から営業をしてくれていたら最高だな、とわがままな思いを抱いている。
※記載の内容は2012年5月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。
※記載の内容は2012年5月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。