1 あんみつの深緑堂
都内の和菓子店で腕を磨いた、下町出身の若き店主が開いた小さなあんみつ屋さんです。小豆から丁寧に煮て作るこしあん、歯ごたえや風味の良い寒天、もちもち食感の白玉、コクのある黒蜜など、一皿に並並ならぬこだわりが凝縮。夏季は黒蜜きなこ、宇治金時などの和風かき氷も登場。多くの甘味ファンの心を掴んでいます。
1 あんみつの深緑堂
都内の和菓子店で腕を磨いた、下町出身の若き店主が開いた小さなあんみつ屋さんです。小豆から丁寧に煮て作るこしあん、歯ごたえや風味の良い寒天、もちもち食感の白玉、コクのある黒蜜など、一皿に並並ならぬこだわりが凝縮。夏季は黒蜜きなこ、宇治金時などの和風かき氷も登場。多くの甘味ファンの心を掴んでいます。
2 書肆スーベニア
東京スカイツリーのふもと、静かな水戸街道沿いのマンション奥に2年前にひっそりとオープン。5坪にも満たない小さな店内には、店主が厳選した人文科学やアート、文学、絵本などジャンルに縛られない多彩な品揃えの古本、新刊、リトルプレスなどがぎゅっと集合。ネットでは見つからない、ユニークな出合いがあります。
3 東京スカイツリー
下町にそびえ立つ、高さ634m、世界2位の高さを誇る近未来的な電波塔。東京の観光名所として、国内外から多くの人々が訪れます。展望台は、富士山までのパノラマビューが楽しめる地上350mの「天望デッキ」と、空中散歩気分が楽しめる地上450mの「天望回廊」の2つ。上空から眺める東京の夜景も絶品です。
4 すみだ水族館
水の生き物たちの生態を生かした展示が評判。小笠原諸島の海をテーマに、色鮮やかな魚が群れをなす「東京大水槽」や、色々な角度からペンギンやオットセイを間近に見られる屋内開放プール型水槽、全長約50メートルの神秘的な「クラゲ万華鏡トンネル」など、より近くに生き物を感じ、体験できる楽しい仕掛けが満載です。
5 スパイスカフェ
世界を旅するなかで、スパイスの可能性に魅せられた料理人の伊藤一城さんが、生まれ育った実家所有の築50年の古民家を改装してオープン。昼は数種のカレー、夜は7皿のスパイス料理のコース(予約制)を提供。旬の食材を生かした斬新なスパイス使いに魅了され、コアなカレーファンのみならず、国内外の食通も訪れます。
6 味吟
メニューはいなり寿司とのり巻きのみという、昭和45年創業の寿司店です。店内は持ち帰りを求める常連で賑わい、手際良く寿司を作るご主人と女将さんが笑顔で迎えてくれます。こちらは、いなりとかんぴょう巻きが入った看板の「まじり」。いなりは甘辛くジューシーで、のり巻きは絶妙の食感。あっという間に完食しました。
7 たばこと塩の博物館
渋谷から移転リニューアルした、たばこと塩の歴史と文化を伝える博物館。儀式・治療用から転じて嗜好品になったたばこの歴史のほか、パッケージやポスターのデザイン展示も面白い。塩の常設展では、世界の塩の標本や製法が見られ、生活に欠かせない塩の奥深さを実感。年間5回程、幅広いテーマで開催する特別展も好評です。
8 御谷湯
半露天風呂からスカイツリーを展望する、天然黒湯温泉が楽しめる老舗。伝統的な富士山のペンキ画が描かれた5階、モダンなタイル張りの4階の2つの浴場があり、高・中・低温温泉、薬湯など種類豊富なお湯が楽しめます。4年前にリニューアル。介護が必要な人と家族が一緒に入れる「福祉型家族風呂」も併設した、和みの空間です。
9 すみだ珈琲
自家焙煎のコーヒーを、江戸切子のカップで楽しめる人気店。美しい光がゆらめく江戸切子のオリジナルカップは、ホットドリンクにも使えるものを職人と一緒に開発したのだそう。落ち着いた店内では、世界各地から選んだ、香りと風味の良いスペシャルティコーヒーともに、おいしい自家製ケーキも用意。コーヒー豆の販売も行っています。
10 船橋屋 亀戸天神前本店
亀戸天神社のお参り後に立ち寄りたいのが、1805年から続く風情ある佇まいの〈船橋屋〉。“くずもち”の元祖として有名ですが、実は関西の“葛餅”とは別物。小麦粉のでんぷんを乳酸発酵させて、450日じっくり熟成させたてから蒸し上げるくずもちは、ぷるぷるの食感とほのかな香り・酸味が広がる上品な味わいです。
11 但元いり豆本店
亀戸の十三間通り角にある、創業100年以上という炒り豆専門店。店頭のガラスケースの中には色とりどりの豆が並び、昔ながらの枡で量り売りしてくれます。ほどよい塩気がきいた定番の塩豆のほか、香ばしい花豆など、どれも手が止まらない素朴な風味が魅力。レトロな紙袋も味わいがあり、お茶うけや手みやげにもおすすめです。
12 すみだ和ガラス館
ものづくりの街・錦糸町で、明治後期に創業したガラスメーカー「廣田硝子」の直営店。現在は4代目で、江戸切子をはじめ、伝統の製法と現代のセンスを融合させた器やグラス、暮らしの道具などを製造。大正時代の手法を用いた乳白色の「大正浪漫硝子」、モダンな柄の江戸切子「蓋ちょこ」など、日常の暮らしになじむ粋なプロダクトに出合えます。
13 すみだトリフォニーホール
新日本フィルハーモニー交響楽団の拠点として知られるコンサートホールです。国内最大級の大型パイプオルガンと、最高の音響性能を備えた1801席の大ホール、252席の小ホールなどがあり、クラシック音楽やジャズの公演を中心に開催。地域の文化拠点として音楽ファンが集い、国内外の一流アーティストたちにも親しまれています。
14 すみだ北斎美術館
本所割下水(現在の墨田区亀沢付近)で生まれ、約90年の生涯のほとんどを墨田区で過ごした浮世絵師・葛飾北斎。北斎の名を世界的に高めた「冨嶽三十六景」をはじめとする錦絵、肉筆画の優品を所蔵するほか、その生涯を体感できる常設展も充実。周囲の街並みと公園になじむ、妹島和世の手による斬新な建築デザインも見どころです。
15 タイ国料理ゲウチャイ 江東橋店
熟練のシェフが作る、正統派タイ料理が食べられる名店。定番人気のプーパッポンカリー(わたり蟹のカレー風味炒め)、ガパオライスをはじめ、甘味・辛味・酸味・塩味と香辛料のハーモニーが楽しめる多彩なメニューは、一度食べたらくせになるはず。タイ気分で楽しめる開放的な空間と、フレンドリーなもてなしも○。
16 錦糸町 魚寅
錦糸町駅南口前にある有名な魚屋さん。大トロや中トロなどマグロ一本を使った「まぐろぶつ」、大釜で塩茹でした「たこぶつ」が名物で、店頭はいつも行列ができています。三浦三崎港から直送される天然メバチマグロ、本マグロ、インドマグロをはじめとする種類豊富な魚介は、とびきり新鮮で価格も手頃。毎日通いたくなります。
17 アジアカレーハウス
現地の食材が所狭しと並ぶディープな空間で、本場バングラディシュのカレーがいただける専門店。カウンター5席のみの店内では、陽気なご主人が現地の素材で作るカレーやビリヤニを日替りセットで提供。インドとは異なるマイルドなスパイス使いと、小粒のバングラデシュ米は相性抜群。やみつきになる味わいです。
18 ニット
創業53年のノスタルジックな純喫茶。エプロン姿の2代目・小澤民枝さん(なんと85歳)、ニットベストと蝶ネクタイ姿のスタッフがてきぱきと働いています。店名の由来は、もともと父上がここでメリヤス工場を営んでいたことから。名物の極厚ホットケーキのほか、ナポリタンなど丁寧に作られた食事メニューはどれも美味!
19 亀戸餃子 本店
昭和ムード漂う店前に行列ができる有名店。メニューは名物の焼餃子と飲物のみで、席につくと自動的に2皿分が運ばれてくるシステム。絶妙なタイミングで「おかわりいかがされますか?」と、わんこそば状態で追加してくれます。カリカリの薄皮とキャベツたっぷりのジューシーな餃子は、「もう一皿!」とあと引くおいしさ。
20 佐野みそ
老舗の風格漂う店内には、全国から選りすぐった個性ある60種類もの味噌樽がずらり。味噌を知り尽くした「噌(そ)ムリエ」たちに聞くと、味見をして好みの味噌を見つけることができ、その場で量り売りしてくれます。発酵食品、調味料などの食材も充実し、こだわりの味噌汁が味わえるレストランも併設しています。
つい4年前、妻の実家の家業である銭湯「御谷湯」の改装を機に三代目となりまして、番台に立つ日々を送っている私ですが、銭湯と言えば、まさに地域の人々の生活の一部。私は、ここの生まれではありませんので、ある意味番台というほどよ […]
つい4年前、妻の実家の家業である銭湯「御谷湯」の改装を機に三代目となりまして、番台に立つ日々を送っている私ですが、銭湯と言えば、まさに地域の人々の生活の一部。私は、ここの生まれではありませんので、ある意味番台というほどよい距離から眺めているわけですが、まぁいろんなお客さんがいらっしゃいます。
まずは先代の頃から贔屓にしてくれている年配の方々。中でも男性に刺青の方、多いです。見習い当初、こんな優しい顔したあちらの方もいるんだと関心していたところ、義理の父から「職人さんだ」と教えられました。このあたりは古くから工場が多く、職人さんが墨を入れる文化があるそうです。そしてお相撲さん、両国がすぐ隣ですからね。また、城東きっての歓楽街がありますので、アジア系外国人の方たちも。それから、2003年に半蔵門線が延伸したことで一気に増えた若いファミリー層。さらには、うちは銭湯ですけど湯が温泉なので、欧米からの旅行者も今じゃひっきりなし。そう、これだけの方たちが裸のお付き合いをされてる光景には、なかなかの未来感があります。ちなみに、墨田区の人々の地元愛はかなり強いと感じます。若い人たちと話すと、親元を離れようなんて考えたこともないという人がほとんどですから。意外と保守的というのも“らしさ”なんでしょうか。
「御谷湯」の若旦那と話していたら、この町に工場や職人が多い理由が気になって少し調べてみた。その背景には江戸時代以降、隅田川と運河による水利から、さまざまな地場産業が発展したという歴史があった。今も賑わう南側の歓楽街は工場 […]
「御谷湯」の若旦那と話していたら、この町に工場や職人が多い理由が気になって少し調べてみた。その背景には江戸時代以降、隅田川と運河による水利から、さまざまな地場産業が発展したという歴史があった。今も賑わう南側の歓楽街は工場で働く人たちのために生まれ、アジアの外国人が多く暮らすのは工場があるからだというのは、今回何度か耳にした話だ。新しい商業施設の傍に、江戸や昭和の名残に異国の食文化、馬券場や風俗ありというカオスは、個人的には好ましくもある。そこには時代の擦れ合いのような生々しさがあるからだ。
久しぶりに、ここ数年ですっかり有名店になったバングラデシュ料理の「アジアカレーハウス」を覗いてみたら、なんとすぐ隣に新店舗をオープンしていた。その2つのお店の前で次々来る客をさばく若者は、オーナー・スルタンさんの息子。今は語学学校に行きながら店を手伝い、卒業したらお父さんをサポートするためにビジネスの学校に行くつもりだという。そして「うちは、お米もスパイスも調理法も全部バングラデシュのまんまだよ」と席に案内してくれた。そう、この町に数あるアジア料理屋は、まず同郷の人たちのためにある。ここも遅くまで働くベンガル人のために、営業は明け方4時まで。そうして終電後の深夜には、また違ったこの町の顔が表れるのだ。
※記載の内容は2019年9月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。
※記載の内容は2019年9月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。