1 きゃらばん
良質な生豆だけを低温でじっくりと焼き上げ10日間ほど熟成し、手縫いのネルドリップを使って丁寧に淹れる珈琲専門店。1976年の創業当時から常連客の心を掴んで離さないそのまろやかな味は、徹底したこだわりの賜物。トマトソースやベシャメルソースから手作りする食事メニューのおいしさにも店主の腕が光ります。
1 きゃらばん
良質な生豆だけを低温でじっくりと焼き上げ10日間ほど熟成し、手縫いのネルドリップを使って丁寧に淹れる珈琲専門店。1976年の創業当時から常連客の心を掴んで離さないそのまろやかな味は、徹底したこだわりの賜物。トマトソースやベシャメルソースから手作りする食事メニューのおいしさにも店主の腕が光ります。
2 matka
オーナーは一級建築士の吉井淳一さんと、料理家・アロマセラピストの吉井美晴さんご夫婦。江戸時代から続いていた酒造の商店部分の名残が感じられる和の雰囲気の中で、日本各地から集めた作家の器やビンテージの家具、骨董品などが並びます。それらを眺めていると、自然とものへの愛情が芽生えてくるはず。
3 TIN’z BURGER MARKET
高崎のトマトや嬬恋のレタスなどの群馬県産の野菜、オリジナルスパイスを手ごねしたパティ、隣の「このえパン」で焼かれるバンズなど、地元愛とおいしさに満ちたハンバーガーが評判のお店。人気の自家製シェイクは新鮮な卵や厳選した生クリームを使って、アイスクリームから手作りしています。
4 Le pompon
昼間から気軽にお酒が楽しめるバルを作りたかったという店主の思いによって、午後3時からの営業。常時60種類のナチュラルワインや自家製ソーセージ、ステーク・アッシェなど、フランスの家庭料理を提供しています。バスク風チーズケーキやチョコレートタルトなど、お酒に合うスイーツも絶品です。
5 椿食堂
昭和の街並みが残る椿町の築90年の古民家を改装してできた食堂。豚の生姜焼きや焼き魚定食など、栄養バランスのとれたごはんを、まるで親戚の家に遊びにきたかのように寛げる和室でいただきます。日曜日は「カレースタンド ツバキ」に変身。店主西村さんがインドでリサーチを重ねたスパイスカレーが食べられます。
6 REBEL BOOKS
レトロな趣あるビルに佇む独立系書店は、高崎随一のカルチャースポット。新刊やzineを気軽に手に取ることができ、ビールやコーヒーも飲めるオープンな空気感が本に没入する時間へと導いてくれます。2階では店主の荻原さんが企画するトークショーやzineイベントを不定期開催。本好きのコミュニティを広げています。
7 來來
ちょっぴりディープな高崎を楽しみたい時は、こちらの台湾料理店へ。裏路地の黄色い看板を目指して店内に入ると、そこに広がるのは異国の空間。30年前から守り続ける台湾直伝の魯肉飯を代表とする本場の味は、台湾通も納得の一度味わうとやみつきになるおいしさ。ビールや紹興酒も進みます。
8 New Boy Coffee&Records
前橋の「13COFFEE ROASTERS」や山形の「AURORA COFFEE」のスペシャルティーコーヒーや自家製デザート、パフェなどが楽しめるコーヒーショップ。インディーズレコードやzine、オリジナルグッズも販売しているので、とっておきのカルチャー情報を仕入れるのにも最適な場所。定期的にDJイベントも開催しています。
9 糀屋
1566年に高崎で創業。当初から糀と麹菌の製造販売を手がけ、今も昔ながらの伝統製法で味噌や糀たまり漬けなどを販売しています。糀の品質を決める米は、契約農家から届くあきたこまちを使用。400年続く糀味噌や北関東特有の麦糀を加えた群馬版江戸味噌など、これからも家庭に受け継ぎたい味が豊富に揃います。
10 ナチュラルワインバー ルケ
木製のテーブルと椅子、開放感のある高い天井。ひとりでふらりと立ち寄っても、そのあたたかさにほっとできる街角のワインバー。さまざまな個性を持った自然派ワインと合わせていただくのは、その時々に仕入れた食材がメイン。中でも定番メニューの自家製ハムは、燻製の香りがワインを誘う人気の品です。
11 群馬音楽センター
日本のモダニズム建築に大きな足跡を残したアントニン・レーモンドによって建設され、1961年に完成した音楽ホール。日本の地方管弦楽団の草分け的存在で、高崎を拠点にする群馬交響楽団の定期演奏会をはじめ、さまざまなアーティストのコンサートを開催しています。見学の場合は、事前に電話でお問い合わせを。
12 シネマテークたかさき
「観たい映画を高崎で観たい」という同志が集い、自主上映集団〈メーヴェ〉を結成し、1987年に第1回高崎映画祭を開催。その後、NPO法人たかさきコミュニティシネマが設立され、カンパを集め、2004年に開業した映画館です。国内外の良質な映画を上映しつづけ、地元民が誇る文化施設のひとつに。
13 高崎市美術館
現代美術を中心に、多彩な展覧会を開催。敷地にはドイツ人建築家のブルーノ・タウトを高崎に招き、群馬交響楽団の創設に尽力した実業家・井上房一郎がアントニン・レーモンドの建築スタイルを取り入れた旧邸宅が現存し、公開されています。高崎駅から徒歩3分というアクセスの良さも嬉しいポイント。
14 ヤマワラウ
素材のおいしさが実感できる手作りマフィンが評判を呼び、スイーツマニアが足しげく通う焼き菓子とセレクト雑貨のお店。定番人気の「バニラシュガー」や「あんことクルミ」のマフィンは、手土産にもぴったり。テイクアウトできる、オリジナルブレンドコーヒーや自家製シロップドリンクもおすすめです。
15 シンキチ醸造所
和食料理人の店主堀澤さんが料理に合うビールを作りたいと研究を重ねてつくったマイクロブルワリー(小規模ビール醸造所)。「柚子のばかたれ」や「長屋」など、ユニークなセンスが光るビールのお品書きが日替わりで登場。日本酒も流石の品揃えです。気軽に立ち寄りたくなる“昭和の小料理屋”といった雰囲気も魅力。
16 福ベーグル 東町店
外はカリッと、中はもちっと。北海道産小麦粉100%を使用した約25種類の手作りベーグルは、ベーコンチーズやキーマカレーといった食事系から、チョコレートやドライフルーツを使った、優しい甘さが味わえるものまで豊富な品揃え。群馬県藤岡市産有機米粉を使ったベーグルも定番人気の商品です。
17 ヒュッゲ
北欧のライフスタイルを紹介するインテリアショップALTOが運営する、カフェ。デンマークで培われてきた“ヒュッゲ”と呼ばれる概念が意味するように、家族や友人と豊かな時間を過ごすための癒しの空間が広がります。デンマークでお馴染みのオープンサンド「小エビとフライドエッグのスモーブロー」もご賞味あれ。
18 rin art association
鬼頭健吾、岡本健彦、宮崎啓太、長重之、三家俊彦、鈴木のぞみ、増田佳江、片山真理、白川昌生、吉野もも、村田峰記、滝沢広、東島毅などの美術作品を専門に扱うアートギャラリー。アーティストの作品集の出版やグッズの販売も行い、現代アートを伝える拠点として親しまれています。
19 川菜餐室 風の都
老舗中華料理店で経験を積んだ料理人が腕を振るう、四川料理店。麻婆豆腐や坦々麺などの代表的な四川料理から、鶏肉と中国山椒、四川唐辛子を塩炒めした辣子鶏、四川式辛口煮込みなど、辛さの中にも風味や旨味を実感できる味を堪能することができます。駅から離れていても、足を運ぶ価値のあるお店です。
20 TOY&GIFT MOMO
当時全国で前例のなかったヨーロッパの木のおもちゃの専門店として1996年にオープン。時代や流行に左右されないおもちゃやオーガニック製品、ボードゲームなど、2000点を超えるアイテムがひしめく空間は、大人でも好奇心が刺激されます。店頭やオンラインで「おもちゃ相談」を利用して、特別な出合いを。
家に帰りたくなくて、高崎駅西口のベンチに旅行鞄を持って座っていた事があった。スマホの画面を眺めていたら男の人に声をかけられた。群馬名物「おっきりこみ」並みにコシの無いナンパだった。私は汁の中でやわやわになったあの平たい麺 […]
家に帰りたくなくて、高崎駅西口のベンチに旅行鞄を持って座っていた事があった。スマホの画面を眺めていたら男の人に声をかけられた。群馬名物「おっきりこみ」並みにコシの無いナンパだった。私は汁の中でやわやわになったあの平たい麺が好物だが、ナンパには噛み付かれても跳ね返すコシが必要だと思う。顔を上げたまま一人残された私の目に小さな窓の集合が飛び込んで来た。それはビジネスホテルの窓だった。「この窓一つ一つに人がいるんだ!」高崎育ちの私にとってただの灰色の景色でしかなかった建物にパッと色がついた瞬間だった。
その後、高崎市内のさまざまなビジネスホテルに宿泊した私はその感想を冊子(zine)にまとめた。どこも同じだと思っていたホテルには実は多彩なカラーがあり、扉を開ける度に巻き起こる出来事に、気分は最早探検だったので『高崎ビジネスホテル探検記』と名付けた。
あれから5年。世界遺産、アリーナ、高崎の駅前ではいろんな国の人を見かけるようになった。遠くの街から来た人達に、高崎の街はどんな色に見えるのだろう。街を歩き、扉を開けると、白黒の地図に色がつく。高崎には扉の内側に濃い~色を秘めたお店が結構ある。誰かが扉を開けないと色は街に溢れ出ない。私達の日々の小さな探検がこの街の色を作っている、かもしれない。
人の姿がない……? 平日だったからなのだろうか、高崎の町の第一印象はこれだった。けれど、決して寂れているわけではない。戦災を受けていないぶん戦前から現在までの変遷が面影として残りつつも、Iターンの人たちが始めた新しい店が […]
人の姿がない……? 平日だったからなのだろうか、高崎の町の第一印象はこれだった。けれど、決して寂れているわけではない。戦災を受けていないぶん戦前から現在までの変遷が面影として残りつつも、Iターンの人たちが始めた新しい店が混ざり合って、とても“よい感じ”の街並みだ。それなのに人がほとんど歩いていないというギャップ(つまり車社会ということかな)が、どこか映画のセットのようにも見えた。
この映画のようなというのは、高崎を語る上で、あながち間違いではないらしい。高崎は「映画の街」と言われている。その発端は、1987年に始まり今年で33回目を迎えた高崎映画祭。地方ではなかなか上映されない映画を高崎で観ようと熱意ある市民が立ち上げた映画祭だそうで、コアな映画ファンも唸らせるラインナップから、回を重ねるごとに映画界からの評価が高まり、今やこの映画祭の賞は価値あるものになっている。そして、2004年には市民出資型のミニシアター「シネマテークたかさき」もオープン。さらには、映画撮影を支援する「高崎フィルム・コミッション」も盛んなのだとか。そのラインナップを見ても、映画からドラマまで「これもそうだったのか!」という作品がずらり。大きく開発して町を一新するのではなく、一人の市民の個人的な思いが“町をおこした”。まさに映画のような物語ある町だった。
※記載の内容は2019年10月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。
※記載の内容は2019年10月の発行時点での情報です。
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