吉祥寺

1 Patisserie A.K Labo

お菓子店の激戦区・吉祥寺の外れにあり、遠方からのファンも絶えないカフェ併設の洋菓子店。フランスで学んだオーナーシェフの庄司あかねさんが生み出す風味豊かな伝統菓子やケーキ、パンのほか、月替りでフランス100県に伝わる地方菓子が登場するのも楽しみ。素朴で繊細な味わいと食感が堪能できます。

武蔵野市中町3-28-11
☎0422-38-9727

2 たいやきそら

もともと中道通りの屋台から店舗を構えた、地元の人に愛されるたい焼きの専門店です。昔ながらの一丁焼きにこだわった天然物のたい焼きは、パリッとした皮の中に、甘さ控えめのとろりとした粒あんが詰まった、あとを引くおいしさ。店内カウンター席でイートインも可。夏期はかき氷の有名店としても知られています。

武蔵野市吉祥寺本町3-10-3
☎080-2265-1704

3 SAML.WALTZ

北欧やイギリスを中心に、古いものから新しいものまでが揃う週末限定のセレクトショップ。風合いあるアンティークの道具やリメイククランプ、オブジェ、ジョン・リーチの器、オリジナルデザインの商品まで、時代やジャンルを超えた独自の世界観が魅力。企画展も開催し、一期一会の長く付き合えるものが見つかります。

武蔵野市吉祥寺本町2-31-1 2F
☎0422-27-1855

4 gallery fève

大正通り奥の公園脇にあり、明るい窓から緑と空を臨む気持ちのいいギャラリー。オーナーの引田かおりさんが「本当に好きなもの」だけを厳選し、器や布、ガラス作品から食まで枠を決めずに展示。確かな審美眼で選ばれた愛情あふれる展示は見応えあり。日々の暮らしをちょっと豊かにする、嬉しい出合いが待っています。

武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 2F
☎0422-23-2592

5 Dans Dix ans

安心できる厳選素材を活かした、シンプルなパンが人気のベーカリー。定番の食パン4種のほか、バケットやカンパーニュ、豆やチーズなどの食材を使った食事系パン、おやつパンまで、どれも素材本来のおいしさをしみじみと感じる体に優しいものばかり。「10年後」を表す店名通り、ずっと食べ続けたいスタンダードが揃います。

武蔵野市吉祥寺本町2-28-2 B1F
☎0422-23-2595

6 hibi

らせん階段の先にある自然光が満ちた空間には、優しい風合いのグリーン系の花や植物が充実。開放的な雰囲気で、店主とゆっくり対話しながら理想の花が選べるのが魅力です。器や生け方などのセンスも抜群で、真似したくなるものがたくさん。普段使いの花から大切な人への贈り物までお任せできる、心強い一軒です。

武蔵野市吉祥寺本町2-16-13 3F
☎0422-20-6228

7 弁天湯

かつて音楽フェス「風呂ロック」が行われ、錚々たるミュージシャンらが演奏した名物銭湯。富士山のペンキ画が描かれた昔ながらの館内には、薬湯、電気風呂、バイブラなどがあり、シャンプー類も完備。風呂上がりには瓶入りの牛乳を片手に、壁に飾られたミュージシャンや著名人のサインを眺めるのも楽しみのひとつです。

武蔵野市吉祥寺本町2-27-13
☎0422-22-8307

8 百年

古本をはじめ新刊やリトルプレス、ZINEまで、他にはないセレクトで数多くのファンを持つインディペンデントな本屋さん。「コミュニケーションする本屋でありたい」と、本の販売だけでなくアートの展示やトークイベントなども開催。徒歩1分の場所には、より自由にローカルに、展示やイベントも充実させた系列店〈一日〉もあります。

武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 2F
☎0422-27-6885

9 アムリタ食堂

エスニック料理店が多い吉祥寺を代表する、タイ料理のお店です。南国の屋台のようなアットホームな空間では、タイのお母さんコック達が作るイサーン料理(東北料理)をベースにした、本場の味がいただけます。子供用メニューも充実し、定期的に開催する音楽イベントも好評。今年で17周年、広い層からさらなる支持を集めています。

武蔵野市吉祥寺本町2-17-12 1F
☎0422-23-1112

10 COFFEE HALL くぐつ草

劇団員の手により、約40年前に開店した純喫茶です。年月を重ねた洞窟のような空間では、2年以上熟成したオールドビーンズをネルドリップで淹れる看板のコーヒーのほか、定番のカレーやケーキなども用意。食器やコーヒーの道具類も、昔から変わらない味わいのあるものばかり。外の喧騒を忘れて、豊かなひとときが過ごせます。

武蔵野市吉祥寺本町1-7-7 B1F
☎0422-21-8473

11 吉祥寺さとう

ダイヤ街の中心に現れる大行列の先にあるのは、1日に3000個売れるという吉祥寺名物・さとうのメンチカツ。老舗精肉店こだわりの国産黒毛和牛を惜しげもなく使った「元祖丸メンチカツ」は、中から肉の濃厚な風味とうまみが広がり、もうひとつふたつとあとを引くおいしさ。昨年リニューアルし、近年は海外からのファンも増加中。

武蔵野市吉祥寺本町1-1-8
☎0422-22-3130

12 小ざさ

吉祥寺の人気の手みやげといえば、老舗〈小ざさ〉の和菓子。1坪ほどの店先は、いつもたくさんの人で賑わいます。お目当ては、2種(小豆あん・白あん)の最中。さくっと軽い皮に、みずみずしいあんがつまった上品な味わいは、世代を超えて喜ばれるおいしさ。もう一つの名物・羊羹は1150本限定で、こちらは早朝からの行列が必至です。

武蔵野市吉祥寺本町1-1-8 ハーモニカ横丁内
☎0422-22-7230

13 みんみん

店先で包む手作り餃子が人気の中華料理店です。モチモチした皮の大きな餃子は野菜たっぷり&ジューシーで食べやすく、女性客が多いのも納得。生か焼きが選べる持ち帰りの餃子も人気ですが、昔ながらのカウンター中心の店内で、昼からビールと一緒にいただくのも◎。そのほか旨味の詰まったあさりチャーハンもおすすめです。

武蔵野市吉祥寺本町1-1-9 ハーモニカ横丁内
☎0422-22-5015

14 piwang

オレンジ色の布に包まれた0.9坪・定員5名の激狭店ながら、開店前からカレーファンの行列が絶えないミステリアスなカレー屋さんです。定番のチキンカレーと日替わりの「今日のおカレー」があり、人気は2種盛り。特筆は、店主のイマジネーションあふれるスパイス×具材の絶妙な組み合わせ。心静かにカレーの小宇宙を堪能しましょう。

武蔵野市吉祥寺本町1-1-4 ハーモニカ横丁内

15 アップリンク吉祥寺

〈バウスシアター〉閉館後の吉祥寺に昨年、渋谷の人気シアターが進出。「ミニシアター・コンプレックス」をコンセプトに5スクリーン・計300席を設け、映画祭上映作品、アート・インディーズ系といったアップリンクらしい作品のほか、ファミリー向け作品も上映。空間や音響も抜群で、新たなカルチャーの発信地として支持を集めています。

武蔵野市吉祥寺本町1-5-1 吉祥寺パルコB2F
☎0422-66-5042

16 ウッドベリーズ

乳酸菌が生きた自家発酵ヨーグルトに、全国各地の契約農家から届くの旬のフルーツを合わせた「生フローズンヨーグルト」が評判の専門店。自然素材にこだわった新感覚のスイーツは、口のなかでヨーグルトのコクとさわやかな酸味、フルーツの自然な甘みと食感が弾けます。季節ごとに登場するフレーバーも待ち遠しい!

武蔵野市吉祥寺南町1-4-1 1F
☎0422-48-3315

17 chai break

井の頭公園のほとりにある、珍しいチャイの専門店です。自らインドやスリランカへ買い付けに赴き、産地や茶葉を知り尽くした店主が選ぶ、こだわりの紅茶を提供・販売しています。たっぷりの茶葉を使って一杯ずつ手鍋で煮出すというチャイは、まろやかなミルクと豊かな茶葉の風味が魅力。公園散歩のお供にも最適です。

武蔵野市御殿山1-3-2
☎0422-79-9071

18 里の宿

おいしい魚が食べたくなったら、地元で50年以上続く魚屋〈魚初〉が営む定食屋へ。昼から夜まで、旬の魚を煮付けや塩焼き、刺身などでいただけて、もちろん魚の鮮度・種類の多さも抜群! 日替りの黒板メニューには定食や刺身、一品料理も充実し、プラス200円で定食にすることも可能。魚をつまみに軽く1杯もいいですね。

武蔵野市吉祥寺南町1-28-5 1F
☎0422-42-2335

19 井の頭恩賜公園

1917年、日本初の郊外公園として開園した市民のオアシス。緑に包まれた広い園内には、ボート遊びや桜の名所としても有名な井の頭池、井の頭弁財天、動物や水生物と出合える井の頭自然文化園、さらに武蔵野の面影を残す御殿山の雑木林、三鷹の森ジブリ美術館などが点在。自然や歴史、文化まで一日ゆっくり楽しめます。

武蔵野市御殿山1-18-31
☎0422-47-6900(公園案内所)

20 BIANCARA

緑深い井の頭公園駅の目前という、絶好のロケーションにある素敵なバル。店主こだわりの個性豊かな自然派ワインが豊富で、グラスは日替りで10種以上。寄り添うのは、旬の魚介類や野菜を活かした存在感ある一品料理たち。体に染み入るワイン片手に外の夕景を眺めれば、きっとこの街に住みたくなるはずです。

三鷹市井の頭3-31-1
☎0422-49-3032

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COLUMN

ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
コピス吉祥寺店

〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺 B館1F

☎0422-28-5071

営業時間/10:00~21:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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COLUMN

カルチャーはだいたい吉祥寺から教わった。

藤森陽子 フリーライター

高校生の時、「ぴあ」を握りしめて今はなき〈バウスシアター〉にロシアアニメの「話の話」を観に行ったのが最初の吉祥寺体験だった。埼玉の片田舎に住む女子高生にとって、アートシアターと古本屋と古着屋と喫茶店があって、さらに駅近な […]

高校生の時、「ぴあ」を握りしめて今はなき〈バウスシアター〉にロシアアニメの「話の話」を観に行ったのが最初の吉祥寺体験だった。埼玉の片田舎に住む女子高生にとって、アートシアターと古本屋と古着屋と喫茶店があって、さらに駅近な場所に公園と動物園まである環境はあまりに眩し過ぎて、もう一目惚れ。大学での上京を機に、幾度か引っ越ししながらトータルで15年ほど吉祥寺に住んだのだった。

〈多奈加亭〉でウェッジウッドを知り、〈くぐつ草〉でアラビアを、今は松本に移転した〈かうひいや3番地〉で大倉陶園をと世の名作カップたちに触れ、無類の喫茶好きになった。「カウンターで見知らぬ人とご同席して楽しく呑むスキル」はハモニカ横丁やヨドバシ裏で培ったのだし、雑誌「Hanako」で食の原稿を書くようになったのも、「一度は吉祥寺特集を作ってみたい」と思ったのがきっかけだ。

お金があってもなくても、老若男女の誰もが居心地よく共存できるのが吉祥寺の懐の深さであり、それは「03」とは違う「0422」ゆえの都下の緩やかさなのかもしれない。自分がかつて夢中で東京のカルチャーを吸収した店はだいぶ姿を消しているけれど、東急裏の小径や、駅から離れた北町辺りで素敵な店を見つけた時の高揚感は今も変わらない。吉祥寺はやはり、憧れの街であり続けてほしいと思うのだ。

忘れられない鯛焼きとふたたび。

石田エリ

吉祥寺に住んでいたのは、公園前の〈いせや〉がまだ古く、味な佇まいをしていたころだ。家は、井之頭公園を抜けてジブリへと向かう途中あたりだったので、桜や紅葉のシーズンになると人であふれかえる表側の井之頭公園を避けて、人気の少 […]

吉祥寺に住んでいたのは、公園前の〈いせや〉がまだ古く、味な佇まいをしていたころだ。家は、井之頭公園を抜けてジブリへと向かう途中あたりだったので、桜や紅葉のシーズンになると人であふれかえる表側の井之頭公園を避けて、人気の少ない裏道を歩くようになった。だからか、今も自分の中で吉祥寺の好きな場所というと、吉祥寺と呼ぶのかわからない隅のほう。たとえば、玉川上水沿いの遊歩道や、ジブリの森に隣接する小鳥の森。そして夕暮れどきは、空の抜けた井之頭公園グラウンドが大好きだった。

ジブリとは反対側、五日市街道沿いにある自然食品店〈グルッペ〉も、気骨のある品揃えで気に入っていた。この隣の材木屋の軒先に土曜日だけやってくる鯛焼きが食べたくて、グルッペに行くのは決まって土曜日。吉祥寺を離れて随分経つけれど、あの鯛焼きを超える鯛焼きに出合ったことがない。と、思い出して10年ぶりに土曜日のグルッペに行ってみたら出ていたのだ、鯛焼きの旗を掲げた青いバン!

クラシックな鋳型の一丁焼き。乳・卵を使わず餅粉を少し加えた皮は薄くパリッとしながらも、もっちり。とろりと緩めのつぶ餡も、甘みがほどよく大納言の風味がしっかりと。あゝおいしい。そして、ここで初めて店主に名刺をもらい店の名を知ったのだ、〈鯛焼きのよしかわ〉と。

鯛焼きのよしかわ 武蔵野市吉祥寺本町1-36-9 勝又材木ひろば内 ☎︎090-8560-5049(地図A)

※記載の内容は2019年5月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2019年5月の発行時点での情報です。
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