1 マルハバ
各国料理のレストランが集まり、世界旅行気分が味わえる池袋の中でも珍しいパキスタン料理店。本国の雰囲気漂う重厚な空間では、イスラム教徒国ならではの本格的なハラルフードがいただけます。定番のカレーはもちろんおすすめはビリヤニ。パラリとしたインディカ米にたっぷりの香辛料が癖になるおいしさでした。
1 マルハバ
各国料理のレストランが集まり、世界旅行気分が味わえる池袋の中でも珍しいパキスタン料理店。本国の雰囲気漂う重厚な空間では、イスラム教徒国ならではの本格的なハラルフードがいただけます。定番のカレーはもちろんおすすめはビリヤニ。パラリとしたインディカ米にたっぷりの香辛料が癖になるおいしさでした。
2 中国東北家郷料理 永利本店
北口の平和通り沿いにある赤い看板が目印。中国東北地方の本場の家郷料理が手軽に食べられるとあって、日本在住の中国人からも絶大な人気を集めています。約200種の多彩なメニューはボリュームも多く、大人数で楽しむのが正解。麻婆豆腐、焼きそばなどの定番メニューがお得なセットになったランチもぜひ。
3 新文芸坐
今では都内でもわずか数軒残る名画座のひとつ。昭和30年代に始まり、00年のビルの建て替えと共に「新文芸坐」として再スタート。2本立ての鑑賞スタイルは今も変わらず、新旧洋邦問わず良質な作品セレクトが魅力です。毎週土曜の夜はテーマに沿ったオールナイト上映を開催し、各地から多くの映画ファンが訪れます。
4 Teishoku 美松
30年近く地元で愛され続ける定食屋さんです。カウンター席に座ると、黒板の品書きには焼き魚や煮物、フライなど、旬の食材とおいしいお米にこだわった10種ほどの定食がずらり。毎日ご主人とご家族が丁寧に作る料理は、小鉢や漬物、味噌汁までバランス抜群で、体に染み渡る優しい味わい。思わず毎日通いたくなります。
5 BOOK AND BED TOKYO
「泊まれる本屋」がテーマの新しいホステル。「楽しい気分で眠ってほしい」と、落ち着いた空間には30床のベッドを完備。リラックス&オープンな雰囲気のロビーには文芸書から写真集、漫画まで多彩な本を揃え、デイタイム利用もOK。国内外とローカルのゲストが本を媒介に交わり、ユニークな旅気分が味わえるのです。
6 夏目書房
西口の立教通り沿いにある老舗古書店です。神保町には姉妹店「ボヘミアンズ・ギルド」「神保町ファインアーツ」があり、海外・日本の美術書を中心に経済、哲学、専門書まで見やすくラインナップ。店内右手をぐるりと囲む美術書コーナーには、写真集、建築、デザインの書籍が充実。探していた一冊に出合えるかもしれません。
7 タカセ 池袋本店
池袋っ子のおやつの定番といえば大正9年創業の「タカセ洋菓子」。駅東口前にあるレトロな本店ビル1Fでは、昔ながらの製法で作る洋菓子やパンを販売。ふんわり食感のスイートブレッド、プリンやサバランなど、どれも懐かしいおいしさと手頃な価格が魅力。上階には喫茶室やレストラン、眺めの良いラウンジもあります。
8 かるかや
西武池袋本店の屋上で昭和43年から続く手打ちうどんのお店。エレベーターを上ると、地上の喧騒から離れたオアシスが広がります。こちらは人気のふっくらとした油揚げや揚げ玉、卵、山菜を乗っけた「スタミナうどん」。角が立ったコシのある麺に、薄色のあっさりダシがマッチ。広い空の下でいただく一杯は格別のおいしさでした。
9 酒・肴 おまた
豊富な日本酒と旬の肴がいただける一軒。カウンター中心の店内では、日替りのおすすめから定番のジャーマンポテトまで繊細かつ味わい深い一品料理が充実。ランチはふっくらとおいしい鯖の味噌煮、サクサクのフライなどの人気メニューが手頃に食べられるとあって行列必至。無くなり次第終了のため、早めの来店がおすすめです。
10 豊島区立舞台芸術交流センターあうるすぽっと
「演劇の街・池袋」を代表する劇場のひとつ。劇場舞台芸術の創造・発信・育成の場として、独自のプロデュース公演や共催公演など個性豊かなプログラムを企画。301席の臨場感あふれるゆったりとした劇場のほか、カフェスペースも併設。アーティストを招いて行われる多彩なワークショップやレクチャーも好評です。
11 すずめや
駅から少し歩いた路地裏にある、こぢんまりとした上品な佇まいのどらやきのお店です。ふっくらと炊き上げた優しい甘さの粒あんを、ふんわり厚めの生地で包んだどらやきは、シンプルな素材の良さを感じる上質な味わい。季節の和菓子もあり、手みやげに喜ばれます。売り切れじまいなので、ぜひ早めの時間に足を運んでみてください。
12 自由学園明日館
広い庭の緑を望む中央棟から、左右対称に水平線を描く美しい建築は、1921年に巨匠フランク・ロイド・ライトが設計した重要文化財。使いながら維持保存する「動態保存」のモデルとして、館内の見学や施設の貸出を行っています。手作りの焼き菓子がついた喫茶付見学のほか、ガイドツアーもあります。
13 古書往来座
鬼子母神近く、明治通り沿いの古書店。もともと東京芸術劇場の建物内の古書店「古本大学」出身の店主が04年に開いたお店は、演劇や美術、文芸、暮らしの書籍まで充実。「雑司ヶ谷霊園に眠る作家たちのコーナー」をはじめ独自のセレクト棚、古い文集やフライヤー、店員手作りの名画座ジン、雑貨など見どころ満載。思わず長居してしまいます。
14 手創り市 雑司が谷(鬼子母神堂)
約10年に渡り、鬼子母神と大鳥神社で月1回開催されている手創り市。「作家さんとお客さんが出会う場所」をテーマにスタートしたそうで、境内には雑貨やアクセサリー、パンや焼き菓子、コーヒーなどの食品までセンス溢れるお店がたくさん並び、作り手との対話も楽しめます。自然に囲まれて、ゆっくり買い物と散歩を堪能しましょう。
15 キアズマ珈琲
鬼子母神へ続く石畳の参道に佇む珈琲屋さんです。昭和初期の建物を改装したというインテリアは、木造の梁や古材を生かした温もり溢れる雰囲気。店名は店主が好きなジャズアルバムのタイトルから名付けたそうで、心地よい音楽と自家焙煎の香り高いコーヒーやケーキを味わいながら、おだやかなひとときが過ごせます。
16 志むら
目白で昭和14年創業の老舗和菓子店。やわらかい求肥と虎豆が美味の九十九餅、あんみつも有名ですが、夏場のお目当てはやはりかき氷。なめらかな口どけの純氷の上に、苺のつぶつぶ食感と甘酸っぱさが堪能できる「生イチゴ」など、季節の素材を使った自家製ソースが絶品。見た目も味もインパクト大のメニューが味わえます。
17 プァンタイ
タイの東北地方出身の優しいお母さんが手がけるタイとラオス料理のお店です。名物の魚料理、ひき肉の炒め物ラープ、ハーブが香る焼きなすとアボカドのタイ風サラダなど、香草の香りや酸味と甘みが癖になるメニューの数々のほか、ラオスビールも飲めます。アットホームな雰囲気で、女性に人気が高いのも納得です。
18 かてい菜園 ささ木
目白駅から徒歩5分ほどの場所にある昔ながらの佇まいの定食屋さんです。焼魚や煮魚、肉や揚げ物などの定番のほか、日替りメニューもぜひチェックを。この日いただいたのは、しっとりと焼き上げた甘鯛の開き。小鉢や味噌汁の味わいもすばらしく、夜にはお酒もいただけます。近所にあったらと想像したくなる一軒です。
19 蕎麦処 大はし
店主自慢の手打ちの二八蕎麦は、爽やかな蕎麦の香りと細めでシャキッとした歯触りが魅力。つゆはダシがしっかり効いていて、せいろ、ごまだれ、つけ麺など冷たい麺にも良く合います。夜は季節の惣菜やオリジナルの煮豚スライス、川海老の唐揚げをはじめ肴も充実。日本酒やワインをゆっくり飲みたいときにもぴったりです。
どの街でも、朝ごはんを食べられる場所を確保することは、自分の中で最重要課題だ。ちなみにこの場合、24時間営業の店は対象外である。そこには前夜の雰囲気が色濃く残っているので、朝の爽やかさにちょっと影を落としかねない。だから […]
どの街でも、朝ごはんを食べられる場所を確保することは、自分の中で最重要課題だ。ちなみにこの場合、24時間営業の店は対象外である。そこには前夜の雰囲気が色濃く残っているので、朝の爽やかさにちょっと影を落としかねない。だからリストから外す。
池袋に行くならタカセを選ぶ。昔から街の人々に愛されてきたという空気が流れているから。だけど、喫茶スペースのオープンは午前9時というところが、個人的には微妙。昼食利用ならばここは最高の店だが、5時過ぎから起きて活動している自分にとっては、朝食が9時だと、それまでに軽く何か食べたくなってしまう。
友人がやっぱりタカセ好きで、この話をしたら、ならば南池袋店に行けばいいと教えてくれた。そちらは午前8時オープンで、イートインできる喫茶室が併設されている。開店と同時だと、まだ陳列台にすべて揃っているわけではないけれど、同じようにここを利用する人がいるから三角サンドイッチの準備は整っている。
コーヒーを飲みながら、奥の工房を眺める。コック帽をかぶった職人さんがパンを焼いている。店の外にもテーブルと椅子が置いてある。利用したことはないけれど、そこで食べるのもいいかもしれない。教えてくれた友人はこちらのタカセを「池袋のモンパルナス」と呼ぶ。
タカセ 南池袋店 豊島区南池袋2-18-10(地図A)
〈古書往来座〉は、表の陳列から既に売り場づくりの気合がみなぎっている古書店だった。劇場や映画館の多い池袋という土地柄から、映画や演劇にまつわるもの、こちらのご主人・瀬戸雄史さん好みの小説、最近20代の若者に人気という現代 […]
〈古書往来座〉は、表の陳列から既に売り場づくりの気合がみなぎっている古書店だった。劇場や映画館の多い池袋という土地柄から、映画や演劇にまつわるもの、こちらのご主人・瀬戸雄史さん好みの小説、最近20代の若者に人気という現代アートや詩集、女性向けの暮らしの古書、池袋界隈ゆかりの文人・詩人(夏目漱石や永井荷風、山之口貘など)の作品。コーナーごと、まるで舞台装置のように工夫を凝らして手作りされた陳列棚が、本を選ぶ楽しみを膨らませてくれる。瀬戸さんに店内を案内してもらいながら、本屋談義に花が咲く。「個人的にはシュールなものが好きですねぇ」と瀬戸さん。たとえば…?と訊いて手渡されたのが、70年代、竹早高校の高校生が作った文化祭のパンフレットと、北野高校の天文気象同好会が作った冊子(天文写真に添えられたポエムがよい)。どちらも今でいうジンの原型のような佇まいがあった。「こういうのは探したって出合えないので…。奇跡を待ってても商売にならないんですけど(笑)、稀にこういうのが売れると感動しますねぇ」と遠い目をする瀬戸さん。しっかりと値のつく古書から、ネットでも検索不可能な謎めいた冊子まで、店内を何周かするうちにその大きなグラデーションが見えてくる。気の利いた小さな仕掛けに夢中になるうち、あっという間に時間が過ぎていった。
※記載の内容は2016年9月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2016年9月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。