自由が丘

1 café イカニカ

目黒通り近くの丘の上に佇む、緑に囲まれた平屋。フラワースタイリストの平井かずみさん夫妻が手がけるカフェでは、店内の花、窓外の緑を眺めながら、ご主人こだわりのメニューとともに、ゆるやかなひとときが過ごせます。草花を身近に感じられるような「日常花」をテーマにした「花の会」をはじめワークショップも開催。

世田谷区等々力6-40-7
☎03-6411-6998

2 Buriki no Zyoro

通りを歩いていると突然現れる、大きなジョーロの看板。オーナーが「花屋をやるなら緑が多い自由が丘で」と開いたフラワーショップは、観葉植物や多肉植物まで充実し、センス溢れるアレンジが好評。器など作家の作品展示やコラボのほか、ワークショップも企画。新しい花の楽しみ方を教えてくれる一軒です。

目黒区自由が丘3-6-15
☎03-3724-1187

3 白山米店

旧白山通りにある小さなお米屋さんです。20年近く、毎週水曜日にお母さんが手作りするお弁当が大人気。現在お弁当はお休み中ですが、11月からの再開が楽しみです。お母さんが娘さんに手書きで綴った愛情たっぷりのレシピ本『自由が丘3丁目 白山米店のやさしいごはん』も素敵なので、ぜひ読んでみてください。

目黒区自由が丘3-6-10
☎03-3717-6810

4 古桑庵

めまぐるしく店が入れ替わる自由が丘で、時が止まったように静かな時間が流れる茶房。趣ある古民家は、夏目漱石の娘婿のゆかりのお宅だそうで、平成11年に茶房とギャラリーとして改装したとか。庭の緑を眺めつついただいたのは、クリームあんみつ。自家製のおいしいつぶあんと煮豆の優しい甘さに癒されました。

目黒区自由が丘1-24-23
☎03-3718-4203

5 荒川商店

料理好きの知人からおすすめされた街のお肉屋さんです。注文を受けてから手作り&配達してくれるお弁当が人気で、お昼時にはお弁当待ちの人で賑わいます。この日も、店奥の厨房ではお父さんとお母さんが手際よく調理をしていました。一番人気はからあげ弁当。ボリュームたっぷりで、ご飯に合う和の付け合せもうれしい!

目黒区自由が丘1-24-2
☎03-3717-2989

6 香辛堂

旅好きのオーナーが開いたスパイス専門店。店内にはガラス瓶に入ったカラフルなスパイスが並び、その芳醇な香りはまるで異国の店を訪れたよう。挽きたての新鮮なスパイスが自慢ですが、初心者には、使いやすくブレンドされたオリジナルのミックススパイスがおすすめ。いつもの料理をアレンジしたいときにも良いですね。

目黒区自由が丘1-25-20
☎03-3725-5454

7 ポテトクリーム

ぽってりと盛られたポテトサラダは、マッシュポテトのようなクリーミーな食感。グラフィックデザイナーのご夫妻が手がける専門店は、なすと挽肉のトマト、かぶと鶏肉のゴルゴンゾーラなど、ジャンルを超えた斬新なアレンジで、新しいポテサラの世界が発見できます。気軽なスタンド形式なので、ワインを片手に立ち食いもいいですね。

目黒区自由が丘1-25-2 1F
☎03-3725-0222

8 CROSSING COFFEE ROASTERY

とにかく踏切が多い自由が丘。その名の通り、踏切のそばに昨年オープンした小さなロースター&カフェです。「鮮度を大切に」というオーナーの佐藤さんは、アフリカや中米・南米などの個性豊かな豆を自家焙煎して販売。一杯づつ丁寧にハンドドリップで淹れた香り高いコーヒーをいただきながら、おいしく淹れるコツを聞いてみましょう。

目黒区自由が丘1-14-1 Gタワー1F
☎03-5726-9988

9 岩立フォークテキスタイル ミュージアム

ビルの一室に入ると、色鮮やかな民族衣装や布、小物がたくさん。これらは館長の岩立広子さんが、1970年代からインドを中心に各国を旅して集めたもの。年3回ほど企画展を行っていますが、この日は、中央アジアの刺繍布「スザニ」の展示が催されていました。繊細な手しごとが施された作品は見るほどに美しく、ため息が出てしまいます。

目黒区自由が丘1-25-13 岩立ビル3F
☎03-3718-2461

10 佃煮 中島

駅前の自由が丘デパートの入り口で、60年近く街を見守る佃煮屋さん。ピシッと整頓されたショーケースの中には、つややかな佃煮が並びます。昆布や小エビなど定番の佃煮から、国産豆を炊きあげた煮豆、紀州産梅干まで。3代目のご主人におすすめいただいたあさりの佃煮は、上品な甘みと風味で、ご飯のお供やお酒の肴にも合いそうです。

目黒区自由が丘1-28-8 自由が丘デパート 1F
☎03-3717-4004

11 DIGINNER GALLERY WORKSHOP

駅そばの飲食店街を歩いていると、2階建てのおしゃれなギャラリーを発見。オーナー/キュレーターを務めるのは、アーティストの鈴木宏信さん。作品は知人のアーティストから注目の若手まで幅広く、現代アートを中心に写真、インスタレーションまで様々。企画展のほかレンタルスペースとしても解放し、ワークショップも開催しています。

目黒区自由が丘1-11-2
☎03-6421-1517

12 MONT-BLANC

“スイーツの街”自由が丘のルーツといえば、昭和8年創業のこちら。その名の通り日本におけるモンブラン発祥の店で、ふんわりとしたカステラに4層のクリームを重ねた素朴なモンブランを筆頭に、自慢の洋菓子がいただけます。変わらぬおいしさに、3代続くファンもいるとか。洋画家・東郷青児デザインの包装紙、ティールームのアートも素敵。

目黒区自由が丘1-29-3
☎03-3723-1181

13 梅華

創業から60年以上、地元で愛される中華料理屋さん。手間ひまかけて作られた料理の数々は、どれもボリュームたっぷり。“梅華ならでは”の変わらぬ味わいに、昔から通い続けるファンも多いそうです。オーダーしたのは、具材たっぷりの汁そば「三鮮麺」。丁寧にとった鶏ガラスープに、エビ、豚、鶏肉などのうまみが溶け出す逸品でした。

目黒区自由が丘1-12-2
☎03-3717-6930

14 pâtisserie m.koide

駅から少し離れた線路沿いにありながら、遠くから多くの人が集まる名パティスリー。店内に並ぶのは、繊細なデザインが目をひく美しいケーキたち。いただいたケーキは、豊かな風味と食感が何層にも重なり、うっとりする美味しさでした。人気のケーキは売り切れることも多いので、早めの時間に行くことをおすすめします。

世田谷区奥沢6-32-9 ローズコート自由が丘1F
☎03-5758-0515

15 グリーンフラスコ 自由が丘店

創業30年のメディカルハーブとアロマの専門店。代表は薬剤師で、国内外から厳選した美と健康に役立つハーブ・精油のほか、フラワーレメディやハーブサプリが揃います。北海道和薄荷や高知ユズなどのオリジナルの国産ハーブ・国産精油も充実し、ハーブティの試飲も可能。不調に合ったセルフケアをサポートしてくれます。

世田谷区奥沢5-41-12 ソフィアビル1F
☎03-5483-7565

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COLUMN

ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
自由が丘店

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢5-25-13

☎03-5731-8531

営業時間/11:00~20:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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COLUMN

コーヒーブレイクは大切ですね。

岡本 仁

特別な外出がなくて、千駄ケ谷の事務所で仕事をする日は、だいたい1日に2杯、コーヒーを飲む。朝は『BAGNコーヒーキオスク』のその日のお薦めをドリップで。もう1杯は昼食後に原宿駅の竹下口に近い『アンセーニュダングル』のブレ […]

特別な外出がなくて、千駄ケ谷の事務所で仕事をする日は、だいたい1日に2杯、コーヒーを飲む。朝は『BAGNコーヒーキオスク』のその日のお薦めをドリップで。もう1杯は昼食後に原宿駅の竹下口に近い『アンセーニュダングル』のブレンドを。たまにガトーフロマージュも一緒に頼む。もともとそういう色なのか、それとも常連たちがくゆらす煙草のヤニで変色したのか、少し黄ばんだ漆喰の壁や、剥き出しの梁、壁に飾られた銅版画などが、深煎りのコーヒーと良く似合っている、とても落ち着ける場所だ。人が考えるほど、ぼくはコーヒーの新しい波をもろにかぶってはいないし、どちらかというとオールドスクールなので、ここの苦いコーヒーがすごく好みである。

つい先日、この店に自由が丘店があることを知った。ぼくは自由が丘の隣町に住んでいたことがあって、たぶんその頃は絶対になかったはずだ。自由が丘は隣町だから週末になるとなんとなくブラブラする場所ではあったけれど、どうもぼくには女性のための華やいだ街というイメージがあって、どこかに居心地の悪さを感じていた。だから、もしぼくが隣町に住んでいた25年くらい前に『アンセーニュダングル』が自由が丘にあったのだったら、そこが自分にとってのシェルターになっていたに違いないのだ。近いうちに行ってみなくては。

カフェ・アンセーニュ・ダングル 自由が丘店 目黒区自由が丘1-13-6 鳥井ビル1F 03-3725-4749(地図A)

“らしくない”通りも、あるとたのしい。

石田エリ

自由が丘というと、雑貨やスイーツのメッカのように言われているけれど、私の中での自由が丘は、うなぎの串焼き『ほさかや』、大衆居酒屋『金田』が並ぶ、駅から徒歩1分の“のんべえ”な通りが、まず頭に浮かぶ。そしてその奥にあるのが […]

自由が丘というと、雑貨やスイーツのメッカのように言われているけれど、私の中での自由が丘は、うなぎの串焼き『ほさかや』、大衆居酒屋『金田』が並ぶ、駅から徒歩1分ののんべえな通りが、まず頭に浮かぶ。そしてその奥にあるのが『DIGINNER GALLERY WORKSHOP』。若手のおもしろいアーティストの展示を中心に、たまにマーケットやワークショップを開催したりもするギャラリーで、大抵、上の二軒とハシゴをする。ここのオーナー・鈴木宏信さんは、もとは自身もNYで活動していたアーティストだったそうで、帰国した2010年ごろ、ギャラリーに頼らずセルフプロデュースしようとする若手アーティストが増え始めていて、その受け皿としてのギャラリーをつくろうとオープンしたのだとか。自由が丘を選んだ理由を聞いてみると、「ただ大きさと、路面店というところがよかったんです」と鈴木さん。ここは、自由が丘の街のカラーとはちょっと違う匂いがする。でも、ギャラリーとしては少々異色なほうがいいのかもしれない。そのアーティストが好きで展示をめがけてくる人だけでなく、通りすがりにどんな人が入ってくるのか未知な場所にあるというのは、何か予想もしない出会いやいいことが起こりそうな気がして、実は絶妙な立地なのではないかと勝手に思っている。

※記載の内容は2015年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2015年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。