1 PUNTO
水戸を拠点にするデザイン会社「K5 ART DESIGN OFFICE」が手がけるクラフトショップ。全国から作家が集まる「あおぞらクラフトいち」などのイベント企画も行っていて、ここでは各地の作り手による“くらし”の作品を厳選して展示・販売。“点”を意味する店名のように、多彩な感性をつなぐ交差点のような存在です。
1 PUNTO
水戸を拠点にするデザイン会社「K5 ART DESIGN OFFICE」が手がけるクラフトショップ。全国から作家が集まる「あおぞらクラフトいち」などのイベント企画も行っていて、ここでは各地の作り手による“くらし”の作品を厳選して展示・販売。“点”を意味する店名のように、多彩な感性をつなぐ交差点のような存在です。
2 シュール洋菓子店
30年以上愛される「アーモンドケーキ」で有名な、レトロな雰囲気の洋菓子店です。バターが香るしっとりした生地に、キャラメルがけのアーモンドを敷き詰めたケーキは、サクサクと香ばしい食感が後をひくおいしさ。アップルケーキなど昔ながらの洋菓子も人気で、普段のおやつや手みやげを求めるお客さんで賑わいます。
3 茨城県立歴史館
茨城の古代から現代までの歴史を常設展示し、水戸徳川家の歴史についても詳しく学べる博物館。広大な庭園があり、移築復元された明治初期のハイカラな洋風校舎(旧水海道小学校本館)や、江戸時代の珍しい民家建築なども見学できます。四季折々の庭園風景とともに、ゆっくりと歴史散歩を楽しみましょう。
4 偕楽園
兼六園、後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられる名所。水戸藩第9代藩主の徳川斉昭によって造園され、千波湖を臨む広々とした庭園には斉昭が設計した「好文亭」のほか、孟宗竹林、茶の湯にも使われた吐玉泉など見どころも満載。早春には約100品種、3000本もの梅林が花を咲かせ、全国から多くの鑑梅客が訪れます。
5 岩間東華堂薬局
水戸徳川家のお抱えの“御免生薬屋”だったという、創業330年余りの老舗漢方薬局。少し敷居の高い漢方を「もっと身近に、幅広い世代の人に活用してほしい」と16代目。その人の症状や悩みごとに“漢方煎薬”を処方し、1杯から煎薬が試せるカウンター形式のカフェ「KAMPO煎専堂」も好評。新しい漢方の魅力に出会えますよ。
6 to_dining&daily goodthings
こだわりの自然派ワインに合う、シンプルなイタリア料理が楽しめるダイニング。木目調のナチュラルな雰囲気の店内には、店主がイタリアで出会った造り手中心の自然派ワインが並び、「豚バラ肉のポルケッタ風」や惣菜類など、地元食材の魅力を活かしたセンス光るメニューがたくさん。次はランチにも訪れてみたいです。
7 山翠
江戸時代から水戸庶民の間で食されてきたあんこう料理、名産の奥久慈軍鶏や納豆など、滋味あふれる茨城の郷土料理と地酒が味わえる和食の有名店です。創業当時の調理法を継ぐ看板のあんこう鍋は、秘伝の焼きみそで味付けをした濃厚な味わいが魅力で、〆の雑炊まで美味。初めて水戸を訪れる人にもおすすめです。
8 パンヤ・クルート
小粋な店構えが目をひく、街角の人気ベーカリーです。クルートは“皮”の意味だそうで、噛むほどに小麦本来のうまみが堪能できるパンが充実。毎日食べたくなる食パンのほか、果物やチーズなど近郊の素材を取り入れたサンドイッチやデニッシュ、惣菜系などどれもハイレベル。米沢町の2号店ではランチやカフェも楽しめます。
9 水戸芸術館
街を見渡す高さ100mの銀色のタワーが目印。1990年に開館した現代美術ギャラリー・コンサートホール・劇場から成る現代芸術の複合施設で、水戸が文化都市として浸透するきっかけになりました。市民参加型のイベント、高校生向けのワークショップなど、芸術とまちをつなぐ独自の活動を行い、新しい芸術・文化を世界に発信しています。
10 木村屋
水戸っ子たちが小さなころから通う、大正15年創業のパン屋さん。ノスタルジックな看板建築を改装した風格ある建物内には、昔ながらのショーケースにロングセラーの甘食やあんぱん、食パンのほか、常陸牛メンチカツなど地元の食材を使った総菜パンが並び、その場で焼くパニーニなどの新商品も評判。世代を超えて愛される一軒です。
11 フルーツバスケット
大通りに並ぶ老舗果物店の2階にある喫茶店です。昭和の趣を残す店内は、地元の学生やグループ、お茶や食事を楽しむ常連客などでいつも賑わいます。看板は全13種揃うフルーツパフェ。旬の新鮮な果物をふんだんに使ったパフェは、グラスの底まで角切りの果物がつまった贅沢な逸品。喫茶店ならではの軽食メニューも好評です。
12 木村屋本店
創業1860年の老舗和菓子店の看板は、水戸名菓として有名な「水戸の梅」。上質な小豆のこしあんを求肥で包み、さらに蜜漬けした柔らかい紫蘇の葉でくるんだオリジナル商品で、さわやかな紫蘇の風味とまぶした砂糖の食感が広がる上品なおいしさ。そのほか伝統的な季節の和菓子など、贈り物にも喜ばれる商品が揃っています。
13 弘道館
水戸藩の藩校として徳川斉昭が創設した、今でいう“総合大学”のような施設。藩士はここで武芸だけでなく、医学や薬学、天文学など幅広い学問を学んだそうで、弘道館から発展した「水戸学」の思想は、多くの幕末の志士に大きな影響を与えたのだとか。現在は日本遺産に認定され、館内を見学しながら当時の雰囲気を感じることができます。
14 麦とろ古民家すず
築70年の古民家を改装し、アンティークの家具を配した昭和モダンな隠れ家。いただいたのは、茨城の食材を使った彩りも美味しい御膳「麦とろ水戸膳」。笠間の契約農家から取り寄せた自然薯を、丁寧にすりおろした看板の麦とろめしは、独自の粘りとふわふわの食感が絶妙。季節を彩る風景とともに、心を満たすひとときが過ごせます。
15 千波公園
偕楽園の眼下に広がるひょうたん型の千波湖と、周辺の豊かな自然からなる市民のオアシス。周囲約3kmの美しい湖にはさまざまな野鳥が集まり、貸しボートも人気。周辺には桜並木の遊歩道があり、湖面を眺めながら散歩やジョギングを楽しむ人たちで賑わいます。湖畔西に建つ水戸のシンボル・徳川光圀公像も見どころです。
16 BAKESHOP LOTERIE
千波湖そばの住宅地に佇む、古民家を改装した可愛いベイクショップ&カフェ。友人宅に来たような温もりある店内では、動物型クッキーやスコーンなどの焼菓子やケーキを製造・販売、おいしいプレートランチや自家製スイーツなどがいただけます。テイクアウトのピクニックボックスは、湖畔散歩のお供にもぴったり。
17 茨城県近代美術館
千波湖畔にある、今年開館30周年を迎える美術館です。緑青色の屋根と茶色い自然石の外壁が印象的な建物は、モダニズム建築で知られる吉村順三が手がけたもの。開放感ある館内では横山大観や小川芋銭(うせん)、中村彝(つね)などの茨城ゆかりの作家を中心に、国内外約4000点の近代美術作品を収蔵・展示しています。
18 K’S CLUB
パスタを食べるなら、30年以上続くこちらのカフェへ。どこか懐しい洋風の店内では、地元の野菜を使ったこだわりのイタリアンがいただけます。連日盛況のランチは、人気の「サラダスパ」などのパスタ類に、スムージーやサラダ、デザートまでついて大満足。“青春時代の思い出の味”という長年のファンも多いとか。
19 水戸元祖天狗納豆
水戸納豆の元祖とされる「天狗納豆」の工場直売所です。明治時代の創業から培ってきた製法を受け継ぎ、素材や環境にこだわって手作りする納豆は、香りや粘り、香りまで格別。うまみたっぷりの名物・藁納豆のほか、切干大根と調味料を漬け込んだ水戸伝統のお惣菜“そぼろ納豆”、お茶請けに最適な干し納豆もぜひどうぞ。
20 伊勢屋
ハミングロード商店街にある創業63年の食堂。朝から晩まで客足が絶えない水戸の人気店で、店頭には名物のきんぴら団子や大福、海苔巻き、いなり、おにぎりなど手作りの軽食がずらり。もうひとつの名物は、昔ながらの見た目と味が魅力の、シンプルな和風醤油ラーメン。子供からお年寄りまでファンの多い一品です。
水戸に移り住んでもう25年になります。いろんな人との話の中で出てくるのは、何故水戸に住み続けているかという話題。その都度答えるのは、水戸芸術館、特に現代美術センターの存在。水戸芸術館がなければ、恐らく違う街で違う人生を歩 […]
水戸に移り住んでもう25年になります。いろんな人との話の中で出てくるのは、何故水戸に住み続けているかという話題。その都度答えるのは、水戸芸術館、特に現代美術センターの存在。水戸芸術館がなければ、恐らく違う街で違う人生を歩んでいた可能性が高い。どちらが良かったのかわからないけれど…(笑)。「日本ゼロ年」(1999)、「カフェ・イン・水戸」、大友良英「アンサンブルズ2010―共振」(2010)など。視点や価値観をゆさぶられた展覧会は数知れず。中には企画に深く関わりを持った展覧会も多数あります。
学生の頃から始めたアート活動を皮切りに、「水戸デザインフェス」、クラフトの作り手と使い手の交流の場「あおぞらクラフトいち」(写真上)、毎年9月開催の「水戸クリエイティヴウィーク」など僕らの活動は水戸芸術館での体験をベースに立ち上がってきたものばかり。展覧会や演奏会というコンテンツはもちろん、芸術に携わる多様な価値観の人が集う、ワクワク感というか可能性に魅かれているのだと思います。近隣には魅力的な店舗も多く、さらに新市民会館の建設も予定されている芸術館界隈。また、新しい風が吹きそうな予感! 水戸の色濃い歴史に呼応するようにそびえ立つ怪しい銀色のタワー、僕には、人々を引き寄せるアンテナ、いや水戸の未来への希望の塔に見えるのです。
前日に熱を出し、病み上がりの青白い顔をして辿りついた水戸の街。初めに訪ねた水戸芸術館で、数年前にあるプログラムでアーティストの日比野克彦さんが市民と一緒に作ったという、水戸の人が水戸を再発見するためのガイドブックを見せて […]
前日に熱を出し、病み上がりの青白い顔をして辿りついた水戸の街。初めに訪ねた水戸芸術館で、数年前にあるプログラムでアーティストの日比野克彦さんが市民と一緒に作ったという、水戸の人が水戸を再発見するためのガイドブックを見せてもらった。それをめくっていると、ふと目に留まった「救民妙薬」という文字。水戸徳川家の“御免生薬屋”を務めていた330年続く老舗漢方薬局「岩間東華堂薬局」の記事だった。まさに今、私が行くべきスポット! 早速向かうことにした。
「漢方は飲み続けないと効果がでないと思われがちですけど、組み合わせ次第で急性症状にも効果が出せるんです」と、16代目の岩間賢太郎さん。症状を伝え、病後に血と気を補ってくれるという顆粒を飲ませてもらうと、「煎薬をお茶がわりに持っていくといい」と勧められた。コーヒーショップのテイクアウトと同じようなカップで煎薬を持ち帰るここ独自に始めたシステムで、特に病気でなくても、その日の体調に合った効能を選び、お茶がわりに飲めるようにと始めたことなのだという。「救民妙薬とは、光圀公が民の健康のため医食同源の考えのもと漢方医に作らせた食養本です。この煎薬も日々の健康に生かす漢方として考えました」。漢方がスタンド的に飲めるとは、なんといいアイデア。おかげで随分回復し、漢方の底力を体感したのだった。
※記載の内容は2018年5月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業内容等の変更があり得ることをご了承下さい。
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