1 さいたま市大宮盆栽美術館
実は、日本屈指の盆栽郷として有名な大宮。大正時代に、東京の盆栽業者らが育成に適した土壌を求めて移住し、“大宮盆栽村”が作られたのだそう。館内には盆栽の名品をはじめ、盆器や水石(鑑賞石)を展示。庭には五葉松や黒松など見事な盆栽があり、ゆったりと散歩しながら鑑賞が楽しめます。盆栽初心者にも見ごたえ抜群!
1 さいたま市大宮盆栽美術館
実は、日本屈指の盆栽郷として有名な大宮。大正時代に、東京の盆栽業者らが育成に適した土壌を求めて移住し、“大宮盆栽村”が作られたのだそう。館内には盆栽の名品をはじめ、盆器や水石(鑑賞石)を展示。庭には五葉松や黒松など見事な盆栽があり、ゆったりと散歩しながら鑑賞が楽しめます。盆栽初心者にも見ごたえ抜群!
2 さいたま市立漫画会館
盆栽村の散策途中に寄りたいのが、大宮出身で日本近代漫画のルーツといわれる「北沢楽天」ゆかりの美術館。明治から昭和初期にかけて、当時の生活や世相をユーモアと風刺、芸術性にあふれる漫画に描いた楽天。その旧宅を改築した館内では、楽天のアトリエをそのまま移築して展示。貴重な漫画作品の展示も堪能できます。
3 埼玉県立歴史と民俗の博物館
大宮公園の北西にある博物館。褐色タイルが印象的な建物は、建築家の前川國男によるもの。常設展示室では古代から現代までの埼玉県の歴史や民俗、美術を展示していて、「ゆめ・体験ひろば」では藍染めハンカチやまが玉作りなど、大人も楽しめる体験メニューがたくさん。入口横にある弥生時代の復元住居も必見ですよ。
4 鉄道博物館
「てっぱく」の愛称で親しまれる鉄道ファンの聖地。明治時代初期から現代までの実物車両を、昔の情景とともに展示する「車両ステーション」のほか、運転シュミレーターや鉄道ジオラマも大人気。昔の食堂車をテーマにした遊び心のあるレストランや鉄道グッズも充実していて、子供も大人も夢中で遊んでしまいます。
5 大宮公園小動物園
昔は氷川神社の境内地として知られ、明治18年に開園した大宮公園。日本庭園や児童遊園地、競技場などが集まる広い園内にある、小さな動物園です。ツキノワグマやブチハイエナ、カピバラなど動物の種類も豊富で、鳥類が間近で見れるフライングゲージも楽しい。散歩中にふらりと立ち寄れる、人々の憩いの場なのです。
6 氷川だんご屋
氷川神社へと続く参道沿いで、40年以上続く甘味処です。名物は、一つひとつ手作りして店頭で焼き上げる焼き団子。しょうゆの香ばしい香りと、もっちりとした歯ごたえのだんごは参拝帰りのおやつにぴったり。隣には和の風情もある喫茶室があり、だんごのほか酒まんじゅう、冷やしあめ、きしめんなどの食事もいただけますよ。
7 手焼き岩せんべい 小林屋
参道沿いの二の鳥居付近にあるおせんべいやさんです。何種類も並ぶおせんべいのなかでもぜひ食べてほしいのが、店頭で七輪を使って丁寧に炭火焼きする「岩せんべい」。先代のお母さまの味を約60年受け継いでいるそうで、一つひとつ大きさや厚さ、固さもさまざま。噛むごとにお米の風味が広がる、ほっとするおいしさです。
8 円満
小学生の時にうどんを打ち始めたという店主が、参道そばの自宅を改装して開いたお店。武蔵野台地に近い大宮は“武蔵野うどん”の文化圏だそうで、特徴的なコシのある太麺がいただけます。こちらは名物の肉汁うどん。もっちり弾力のある力強い麺が、出汁のきいた甘めのつゆと絶妙にマッチ。最後は茹で汁で割って、おいしく完食しました。
9 伯爵邸
大宮名物の24時間営業の喫茶店です。店内には昭和レトロなソファや照明、絵画や石膏像などのオブジェが並び、店員さん達もインターナショナル! メニューはなんと100種類以上で、モーニングから名物の大宮ナポリタンや和定食、沖縄料理、パフェやお酒まで豊富。早朝も深夜も眠らず、いつどんな時も迎えてくれる頼もしい一軒です。
10 gris-gris
大宮駅東口で、25年近く音楽ファンに愛される中古&輸入レコードショップ。店内にはLPやシングル盤のほかCDも並び、ジャンルは歌謡曲からジャズ、クラシック、ジャマイカ盤のレゲエ、ヒップホップ、ダンスクラシックまで幅広くラインナップ。買取も行っています。ダウンロードでは見つからない、思い出の一枚に出会えますよ。
11 大宮製油合名会社
明治39年創業という昔ながらの油屋さんです。レトロなスクラッチタイル張りの洋館内では、ごま油や菜種油、大豆油などを販売。昔ながらの量り売りもしていて、容器を持参すると手頃な価格で必要な量を買うことができます。おすすすめは、ごま本来の味と香りが楽しめる「純ごま油」。近所の常連さんや飲食店の方も多く訪れるそう。
12 天婦ら あづま
駅前そばの店頭で、揚げたての天ぷらの販売をしている老舗。店頭脇にあるドアを開けると落ち着いた和空間が広がり、天ぷらや和定食などの食事がいただけます。こちらは定番の天丼。エビや白身魚、季節野菜など具だくさんでボリュームたっぷり。サクフワッとした軽い食感の天ぷらは、ごま油がふわりと香る優しい味わいでした。
13 さいたま市宇宙劇場
埼玉出身の宇宙飛行士・若田光一さんのポスターや展示が入口で迎えてくれるプラネタリウム。全天周ドーム映像をはじめ多彩な番組プログラムがありますが、最大の魅力は解説員による珍しい“生解説”! 「星空散歩」は、当日の星空を生解説する番組で、解説員ごとに構成が異なるのも面白い。売店では宇宙食などの宇宙グッズも人気です。
14 酒蔵 力 大宮東口駅前店
飲食店が集まるすずらん通りで、13時から賑わう居酒屋さんです。浦和・大宮エリアで48年続く「力」は、サッカーファンにも有名なローカル店で、同店には試合帰りに集うアルディージャファンも多いとか。食肉卸直営の新鮮な肉を使った肉刺しや串焼きが美味。店員さんも元気がよくて、地元気分で賑やかなひと時が過ごせます。
15 いづみや 本店
東口駅前のランドマークのひとつであり、朝10時の開店からのんべい達が集まる老舗大衆居酒屋です。昭和ムード溢れるお店に入ると、かっぽう着姿のおばちゃん達が出迎えてくれて、壁一面にずらりと並ぶ「ハムカツ」「モツ煮込み」といった一品300円程度の肴とお酒、充実の定食まで怒涛のメニューも圧巻。思わず時間を忘れる名店です。
16 おでん種の増田屋
おでん種を買うならここ! という人も多い、30年以上続く家族経営のお店。そのまま食べてもおいしい手作りのさつまあげは、野菜やコーン天、チーポテ(チーズ&ポテト)などたくさんの種類から選べて、どれにしようか迷ってしまいます。店の裏は小さな居酒屋になっていて、アツアツおでん種を肴に一杯もいけます。
17 山下軒
創業110年以上、現在4代目が味を受け継ぐ老舗のとんかつ割烹です。ランチは定食が中心で、看板のとんかつのほかアジフライや豚のしょうが焼きなどの和定食があり、割烹の味が手軽に食べられると幅広い層に人気。粗めのパン粉をつけた揚げたてのとんかつは、サクサクの食感の衣の中から肉の旨みが溢れる逸品でした。
18 にじわぱん
ガラスケースに並ぶのは、ステンシル模様が入った美しいパン。ハード系のものが中心で、果物や野菜から醸した自家製天然酵母を使って早朝から焼き上げているそう。人気の全粒粉のあんぱん、季節の素材を使った三日月形のパン、ベーグルやピザパンなど常時約10種。噛むと小麦本来の甘みが広がり、幸福な気分になれます。
19 三悟晶
南銀商店街のビルを奥に進むと、味わいのある暖簾とネオン看板が迎える和風居酒屋。創業は昭和45年。この日は平日でしたが、広い店内は19時すぎにはサラリーマンを中心にほぼ満席に。焼酎からウイスキーまで酒類が豊富で、料理は新鮮な魚介系や焼き物など、どれも安くておいしい! しみじみと大宮の夜を満喫できます。
20 彩の国さいたま芸術劇場
演劇、ダンス、音楽、映像など、舞台芸術のための4つの専用ホールと12の稽古場・練習室を持つ大型劇場。故・蜷川幸雄氏が長年芸術監督を務め、シェイクスピア全作品を上演する人気シリーズを筆頭に、芸術性の高い作品を多数上演。現在もその功績を継承しながら、“創造する劇場”として国内外に発信を続けています。
〒330-0853 埼玉県さいたま市大宮区錦町630 ルミネ大宮2 3F
営業時間/平日・土・祝 10:00~21:00/日 10:00~20:30
大宮駅東口広場の大衆酒亭食堂「いづみや」を偏愛して20年になる。昭和22年創業の歴史が、建物にもフロアーのおばちゃんたちにも流れている感じの渋い風情。朝の10時から夜10時まで、いつでも安く飲める、定食もある。近頃は若い […]
大宮駅東口広場の大衆酒亭食堂「いづみや」を偏愛して20年になる。昭和22年創業の歴史が、建物にもフロアーのおばちゃんたちにも流れている感じの渋い風情。朝の10時から夜10時まで、いつでも安く飲める、定食もある。近頃は若い客も増え、にぎやかだ。
どうせ飲むなら散歩のあとの酒がいい。まずは、「大宮」の地名の由来でもある氷川神社と大宮公園あたりを歩く。氷川神社は大宮台地が鼻のように突き出した上にある。だから、このへんの地名は高鼻町。水豊かな低地に囲まれた高台の縁であり、大昔から人びとが群れ祈り生活するところだった。その地形を散策する。近くの「土器の館」や「県立歴史と民俗の博物館」まで足をのばせば、大宮台地の住人だった弥生人や縄文人が、グッと親しく感じられる。
余裕があるときは大宮公園北側の盆栽町へ。街路樹までクネッと盆栽の形で面白い。この町にある「さいたま市立漫画会館」や、隣接する「さいたま市大宮盆栽美術館」は、なかなか刺激的だ。明治・大正・昭和と大活躍だった北沢楽天の時事漫画に時代を眺め、盆栽という奇なる美術にふれ、人の一生は短いが、多くの人たちの摩訶不思議な長い歴史の一部を生きていると実感する。そして、歩き疲れて「いづみや」に着き、グイッと飲む一杯は、格別なのだ。
「大宮の名所」だと友人が教えてくれた喫茶店がある。名前は「伯爵邸」。24時間営業というこの店に着いたのは22時ごろだった。入り口の貴族の庭を思わせる観葉植物たち、水瓶を手にしたヴィーナス像に迎えられて中に入ると、純喫茶的 […]
「大宮の名所」だと友人が教えてくれた喫茶店がある。名前は「伯爵邸」。24時間営業というこの店に着いたのは22時ごろだった。入り口の貴族の庭を思わせる観葉植物たち、水瓶を手にしたヴィーナス像に迎えられて中に入ると、純喫茶的な赤いベルベットの椅子、暗めの照明、そして視界に収まり切らない装飾が、どこか可笑しなムードを醸している。窓際の席について店を見渡してみた。伯爵の邸宅“らしい”モナリザの絵。貴婦人を象った磁器の置物、ステンドグラスのランプなど、台にぎっしりの調度品。メニューを開くとナポリタンから焼き魚定食、沖縄そばまであり、デザートもファミレスに負けないレパートリーだ。おまけにオリジナルカクテルから焼酎まで揃う。隣の中年男性二人の席に特盛り(ここの特徴だそう)のカツ丼とパフェが運ばれてきた。ふと店員さんに目をやると綺麗なインド人女性だった。そのすぐ後、自分の席にオーダーを取りにきたのは白人男性。他には?と目で追うと、万博かのように多国籍なスタッフが働いている。客層もサラリーマン、高齢者グループ、ホステス風の女性、大学生のサークルなどバラエティに富んでいる。友人は、この店を「なんか居心地いい」と言っていた。田舎と都会が接続する巨大ターミナル駅、多様な人が混ざり合うこの街の包容力を象徴する店、ということなのだろうか。
※記載の内容は2017年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2017年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。