1 按田餃子
餃子にビール。そう聞いて頭に浮かぶイメージとはちょっと違うタイプの餃子です。もっちりとした皮と、面白い組み合わせの中味の水餃子。キクラゲの煮込み「ラゲー煮込み」や、小さな茶碗に入った「一杯麺」など、独特な世界観で組み上げられたメニューは、一度はまると抜け出せなくなる不思議な魅力がいっぱいです。
1 按田餃子
餃子にビール。そう聞いて頭に浮かぶイメージとはちょっと違うタイプの餃子です。もっちりとした皮と、面白い組み合わせの中味の水餃子。キクラゲの煮込み「ラゲー煮込み」や、小さな茶碗に入った「一杯麺」など、独特な世界観で組み上げられたメニューは、一度はまると抜け出せなくなる不思議な魅力がいっぱいです。
2 ル・キャバレ
オーガニックな自然派ワインをポピュラーな存在にした店のひとつ。ワインを知識や格式から解放し、楽しくカジュアルなお酒であることを知らしめてくれました。この店の代表的料理をひとつだけ挙げるとしたら、クリュディテでしょうか。各種野菜の軽いマリネが、まるでケーキのように美しく盛り付けされています。
3 ルヴァン 富ヶ谷店
店名「LEVAIN」とはフランス語で“酵母”のこと。天然酵母を使ったパン屋さんです。どのパンをいただいても自然の素材による甘みや酸味などが、しっかりと口の中で感じられます。カフェもあって、ランチをいただくことも。3種のパンとスープをいただける「スープセット」がお気に入りです。
4 Little Nap COFFEE STAND
近所に朝から開いているコーヒースタンドがあるのは、とても素晴らしい(かつ羨ましい)。しかも大きな公園の近くに。このお店に足を運ぶ度にそう思います。アイスクリームやマフィンもおいしいので、お腹に余裕があれば是非。素敵な音楽がかかっている店内で飲むもよし、テイクアウトをして代々木公園へと出かけるも!
5 NO.12 GALLERY
写真家がディレクションをする、10周年を迎えたギャラリー。小さいながらもユニークなアートを応援、発信。アートの作り手が運営しているギャラリーはあるようでなかなかありません。今現在のアーティスト同士の繋がりや盛り上がり、そしてアートは元来自由なものなのだ、ということを感じられる貴重な場所なのです。
6 peace oven
とても狭く、しかも2階建て。手作り感あふれる内装。ひとりで切り盛りするシェフが忙しく階段を上り下りするコツコツという足音まで楽しい。1階はカウンター数席だけ。目の前の飛行機のコクピットとか、潜水艦の中のようなキッチンで無駄なく立ち働くシェフの動きを眺めるのも、この店のごちそうのひとつだと思います。
7 SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS
セレクトされた本や雑誌を売る書店です。新刊本から名著まで、本とそれにまつわるカルチャーを愛する書店員が独自の視点で陳列しています。定期的にフェアやイベントをやっていて、1つの本からこんなにもたくさんの面白いことや楽しいことが広がるものなのか!といつもワクワクします。近所にこんな本屋があったら、と強く願うのです。
8 サジヤ
ワインとフレンチを食べさせてくれるビストロです。白、赤、ロゼ、ペティアン(スパークリングワイン)のグラスワインは、オーガニックのものをセレクトしていて、美味しい。嬉しいのが、メインとなる肉料理がいつもしっかりとボリュームがあるところ。その日にしか出会えないお酒と食事の組み合わせを楽しむ事ができるのです。
9 チャングミ
韓国焼き肉を楽しめるお店。お店に入ると、テキパキとした店員さんたちが笑顔で迎えてくれて、嬉しくなる。炭火で焼くお肉が美味しいのはもちろんのこと、ちょっと肌寒くなった季節は、参鶏湯やカムジャタンなどの鍋もおすすめです。ランチもやっていて、焼き肉からビビンバまで種類が多くいただくことができますよ。
10 カフエマメヒコ公園通り店
メニューの値段が時間帯によって変わるのが面白い。開店は朝8時。早朝の公園通りを眺めながらサンドイッチとコーヒーのモーニング、あるいはスイーツとともに午後のおやつタイム、フリーWi-Fiとコンセントがあるので打ち合わせや考え事にも向いている、何とも便利なカフェです。
11 スペイン料理 びいどろ 渋谷店
スペイン坂にあるスペイン料理屋さん。2階へと続くクラシックなアプローチ、背の低い酒蔵のような内装は、渋谷のど真ん中にいながら情緒を感じることができます。必ず頼みたいのが、「シャンピニオンのセゴビア風」。歯ごたえのあるマッシュルームがオリーヴオイルとニンニクの風味とからみあって病み付きになるのです。
12 コンコンブル
テーブルに銀色のトレイにのったランチセットが運ばれてきて目の前に置かれると、メインの皿には銀色の蓋がかぶせられていました。丼ものにしてもそうだけれど、蓋をパカッと開けるときの何とも言えない幸せ。それを長年ずうっとお客さんに提供してきた素敵なビストロです。蓋が開いた時、どのテーブルにも笑顔がこぼれます。
13 ミス・サイゴン
大きな店ではないけれど、テーブルをゆったりと配置してあるので、気持ちまでゆったりとしてきます。週末だけやっているランチタイムも、店内にやわらかい光があふれて良い感じ。この店の鶏肉のフォーは、麺の上にのった野菜とハーブの量とコンピネーションが完璧です。気がつくとスープも全部飲み干してしまっているでしょう。
14 サイゴン
東急東横店地下の東急フードショーにあるベトナム惣菜のお店。その奥にカウンターだけのイートインコーナーがあります。ひとりでさっと食事を済ませたい時に、とても助かります。しかも、フォーやブン、ベトナムふうのチキンカレーやあさり御飯(コムヘン)など、 どれも美味。有楽町にある同名のレストランの支店です。
15 渋谷区立松濤美術館
孤高の建築家として知られる白井晟一が設計したこの美術館は、松濤の住宅街の中にひっそりとあります。伺った日は、「いま、台湾」という台湾の作家たちの企画展をしていました。曽長生(Tseng Chang-Shen)という1945年生まれの作家が描いたヴィヴィットな色合いの風景画が素晴らしかった!
16 BAR MUSIC
客引きが立ち酔客が行き交う、渋谷のもうひとつの顔がかいま見られる繁華街。しかもちょっとわかりにくい雑居ビルの中。でも音楽好きには広く知られた存在の店でドアを開けると周囲とはまるで別の世界。心地良い音楽と心地良いお酒、心地良い仲間との会話が楽しめます。ときどき開かれる店内イベントも見逃せません。
17 ネパリコ
ネパールの家庭の味「ダルバート」を中心にしたネパール料理の店です。円いプレートにダル(マメのスープ)とチキンカレーとタルカリ(季節の野菜の煮込み)とアツァール(漬け物)とバート(ご飯)が盛られていて、それを混ぜて食べます。よりよく混ぜることが、よりおいしくいただくコツ。優しい辛さです。
18 ヒルサイドパントリー代官山
焼きたてのパン、サンドイッチ、お惣菜、そして世界中から届けられる食材が揃うフーズショップです。光の差す踊り場にあるイートインスペースでランチをいただけば、あるいはいれたてのカフェラテでお茶をすれば、気持ちの良い代官山の午後を堪能できること、間違いありません。
家のすぐ近所に小さな書店や古書店があるという生活でなくなってから、もうずいぶんと時間が経った。本を探すという行為以上に、時間調整とかリズムを変えるための「句読点」のような存在としてそこにあるというのが、ぼくにとっての近所 […]
家のすぐ近所に小さな書店や古書店があるという生活でなくなってから、もうずいぶんと時間が経った。本を探すという行為以上に、時間調整とかリズムを変えるための「句読点」のような存在としてそこにあるというのが、ぼくにとっての近所の本屋だった。もちろん、いつも自分勝手に使わせてもらっていることへの感謝は忘れない。できるだけ本はその店で買う。
新刊書店と古書店のいちばんの違いは、棚に反映された「店主の個性」の濃度だと思っている。古書店は濃い店が多い。ぼくの好きな『ロスパペロテス』は、そういう意味で言うとかなり「淡白」だ。少なくとも最初はそのように見える。広さや量もちょうど良い。そして店主の態度もあっさりとしている。少なくとも最初はそのように見える。並んでいる本さえ、ギラギラとしていないものが中心だ。
全体に淡いという印象は、ある種のわかりにくさかもしれない。でもそれは、料理にも似ているけれど、淡いからこそ素材の良さが際立ってくるということにもつながる。何かを見つけてそれをレジに持っていった時に、それが良いものだと『ロスパペロテス』店主はほんの少しだけ表情を崩す。ぼくはその顔が見たくて、家から電車に乗ってこの店をときどき覗いているのかもしれないと、いま気づいた。
ロスパペロテス 渋谷区西原3-4-2 紅谷ビルG102 03-3467-9544(地図上A)
ある日、友人のデザイナーと渋谷で打ち合わせをする必要があり、指定された場所が東急東横店南館の屋上であった。彼のお気に入りの場所だと言う。ベンチが何脚か置いてあって、ジュースの自動販売機がある。そこで缶コーヒーを買って、仕 […]
ある日、友人のデザイナーと渋谷で打ち合わせをする必要があり、指定された場所が東急東横店南館の屋上であった。彼のお気に入りの場所だと言う。ベンチが何脚か置いてあって、ジュースの自動販売機がある。そこで缶コーヒーを買って、仕事の話をした。それは、秋口の風の強い晴れた日で、とっても気持ちが良かった。
ところでぼくは渋谷が大好きだ。10代半ばの青春時代、渋谷系と呼ばれた音楽とその周辺に熱中して以来、ずっと憧れている。宇田川町から歩いて10分くらいの所に住んでいたときでさえ、人ごみを歩くと「あぁ、ぼくは渋谷にいるんだな!」と、どこか浮ついた気持ちにさせてくれた。あるいは、長期の旅から帰った際に街の風景を見ると、落ち着いた気持ちを運んでくれる。ホームタウンのようで、いまだ少し遠い存在の特別な場所。
さて、地上のガヤガヤとは裏腹に、東横店の屋上は静かだ。友人と打ち合わせをして以来、ぼくはこの場所をいたく好きになってしまって、ちょっと時間をつぶすときはいつも来るようになった。別にそのガヤガヤした街から逃げたくてそこにいるのではない。缶ジュースを買って空を眺めて、ぼーっと一服していると、憧れの渋谷という街がぼくの体にもっと馴染むような、そんな気分にさせてくれるのである。
※記載の内容は2014年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2014年8月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。