1 IMAギャラリー
昨年秋に六本木から天王洲に移転オープンした、“アートフォトのある暮らしをもっと楽しむ”ためのギャラリースペースです。所属作家をはじめ国内外の若手写真家による展覧会を定期的に開催するほか、アーティストを招いたトークショーなども企画。鑑賞後は、併設のカフェ「IMA cafe」でおいしいコーヒーをどうぞ。
1 IMAギャラリー
昨年秋に六本木から天王洲に移転オープンした、“アートフォトのある暮らしをもっと楽しむ”ためのギャラリースペースです。所属作家をはじめ国内外の若手写真家による展覧会を定期的に開催するほか、アーティストを招いたトークショーなども企画。鑑賞後は、併設のカフェ「IMA cafe」でおいしいコーヒーをどうぞ。
2 PIGMENT
建築家・隈研吾による、竹の簾をイメージしたという有機曲線の内装デザインが印象的。広い店内には日本ブランドの希少な伝統画材を揃え、4500色に及ぶ顔料や古墨、硯、筆、和紙、木枠などを販売するほか、専門家によるワークショップも開催。古今東西の画材は色彩もデザインも美しく、ギャラリーとしても見応え抜群です。
3 TERRADA ART COMPLEX
「寺田倉庫」が手がけるアート複合スペースです。倉庫建築を生かした天井高5メートルの開放的な空間には、SCAI PARK、児玉画廊|天王洲、URANO、山本現代、ユカ・ツルノギャラリー、KOSAKU KANECHIKAなど先駆的な現代アートギャラリーやスペースが集合。常に刺激的な芸術発信を行っています。
4 いのパン店
旧東海道そばの住宅街にある、店主の娘さんとお母さんが営む小さなパン屋さん。窓に面した明るい店内には、小麦の旨みがつまったバゲットや食パン、自家製酵母を生かしたハード系、おやつに人気の甘系パンなど、毎日を幸せにしてくれるパンがずらり。イートインカウンターもあり、子連れ客からお年寄りまで集います。
5 三河屋
江戸時代から、粋な人々の風流な遊びとして愛されてきた東京湾の屋形船。品川に数ある屋形船のなかでも、170年以上の歴史を持つのが「三河屋」。季節を感じるコース料理とともに、春の桜、夏の花火、秋の月見、冬の東京湾のイルミネーションなど、四季折々の情緒が満喫できます。1~2時間で名所を巡る貸切周遊船もありますよ。
6 天婦羅 うえじま
もともと漁師町だった品川港の名物のひとつが、魚介を使った天ぷら。昭和28年創業の風情を伝える「うえじま」は元漁師だった先代が始めたそうで、現在3代目。季節ごとの魚や野菜がたっぷりのった定番の天丼は、ごま油がふわりと香る優しい食感。お酒やつまみも充実し、昼・夜ともに長年の常連客も多く訪れます。
7 ゲストハウス 品川宿
品川駅や羽田空港からのアクセスも良い「品川宿」に、街づくりの一環として誕生したゲストハウス。旅好きのスタッフが出迎える館内には、和洋個室やドミトリーなど様々なタイプの部屋のほか、共有リビングスペースも用意。ゲスト同士の交流や下町の風情が楽しめるとあって、国内外からの観光客のほか出張のビジネスマンにも好評です。
8 北一食堂
ランチタイムには近隣のサラリーマンが行列をなす、昔ながらの定食屋さんです。コの字カウンター中心の店内は、焼き魚や焼肉、ハンバーグなど定番の定食メニューのほか、好みで追加できる一品も充実。こちらは人気のフライの盛り合わせ「北一セット」。看板に書かれた『おふくろの味』の文字にも納得の、ほっとするおいしさでした。
9 甘味処いちょうの木
大きないちょうの木の下に佇む、かき氷で有名な甘味処です。昭和52年から続く店舗は、壁掛け時計や鉄瓶が並ぶレトロな雰囲気。女性店主のアイディアがつまったかき氷は、定番メニュー数十種から季節限定、ケーキ・パイ仕立てなどの変わり種まで豊富に揃い、カスタマイズも自在。斬新な組み合わせと想像を超えるおいしさをご堪能あれ。
10 クロモンカフェ
黒門横丁の角、かわいい猫の看板のある古民家が目印。靴を脱いで階段を上がると、和室にちゃぶ台、手書きの壁絵などまるで知人の家に来たようなノスタルジックな雰囲気。お目当ては、品川出身の店主が作るもちもち玄米と季節の野菜を中心にした体に優しい定食。大きな窓から旧東海道を眺めつつ、心身満たされるひとときが過ごせます。
11 あきおか
細長いあられに海苔をくるりと巻いた「品川巻」は、品川周辺が海苔の生産地だったことから名づけられた名産品。昭和30年代に海苔養殖は無くなってしまいましたが、明治28年から続く「あきおか」では、品川巻をはじめ昔ながらのおかきが購入できます。磯の香りと香ばしい食感を楽しみながら、昔に想いを馳せてみましょう。
12 うな泉
香ばしい匂いと風情ある外観に足を止めたのは、45年以上続くうなぎ店。こちらの魅力は九州大隈産うなぎと、幻のブランドうなぎ・利根川の坂東太郎の2種類から選べること。蒸してから丁寧に炭火で焼き上げた坂東太郎は、しっとりときめの細かい口あたりが絶妙で、熟成したタレとも相性抜群。気さくなご主人との会話にも心温まります。
13 KAIDO books & coffee
「全国への旅の拠点になるような場所をつくりたい」と、品川の街づくりにも携わる店主・佐藤亮太さんがオープンしたブックカフェです。店内には日本全国の旅と街道にまつわる本を豊富に揃え、こだわりのコーヒーや軽食も用意。地域のディープな情報や交流が得られるとあって、国内外の観光客から地元の常連客までさまざまな人が集います。
14 東海道品川宿 遊
江戸時代、品川湾でとれた穴子やシャコを甘辛く煮付けたご飯は「品川飯」と呼ばれ、漁師たちのまかないだったとか。こちらはその名物・穴子がいただける和食のお店。ランチにオーダーしたのは、小鉢3品、汁椀、ご飯、甘味がつく看板の「穴子膳」。丁寧に仕込む穴子は、ふっくらとした食感と優しいうまみが広がる逸品でした。
15 遠州家
「品川のお閻魔さま」として有名な長徳寺の門前で、6代続く老舗和菓子店。名物は、おいなりさんに少し甘みのある一味唐辛子を混ぜた「閻魔いなり」。ほどよい甘さの出汁がじゅわっと広がるいなりは、ピリ辛の唐辛子がアクセントになっていて、何個でも食べられるおいしさ。粟大福ほか季節の和菓子もおすすめです。
16 マクセル アクアパーク品川
音、光、映像などのテクノロジーと、海の生き物たちのコラボレーションが楽しめるエンターテイメント型水族館。鮮やかな光と音の演出が美しいクラゲの展示、幻想的な光が差し込む約20メートルの海中トンネル、遊園地のようなアトラクション、ダイナミックなイルカショーまで、訪れる人を非日常の世界へといざないます。
17 原美術館
御殿山の高台にある、現代美術シーンを牽引する私立美術館です。木々に囲まれた白い洋館は、昭和13年築の私邸を改装したもので、西洋モダニズムを取り入れた洗練されたデザインが印象的。国内外の現代美術を厳選した展覧会や各種イベントはもちろん、広い庭と空を望むカフェもぜひ訪れてみてください。
18 翡翠原石館
縄文時代から勾玉として珍重された翡翠原石が集まる日本唯一の博物館。常時数百点展示されている原石は、館長が約40年かけて集めたもので、1階の巨大な原石、新潟県糸魚川産の十トンの翡翠をくり抜いた翡翠風呂、10万個の石を使ったモザイク画など、壮大なスケールと神秘的な世界観を堪能できます。
「品川宿」と呼ばれる品川の沿岸地域で生まれ育って30年以上。少年時代、「まつり」とはどこの地域でも毎月あるものだと思っていました。ところが、高校を卒業し他の街で一人暮らしを始め、そこで初めて品川の「まつり」の多さに気がつ […]
「品川宿」と呼ばれる品川の沿岸地域で生まれ育って30年以上。少年時代、「まつり」とはどこの地域でも毎月あるものだと思っていました。ところが、高校を卒業し他の街で一人暮らしを始め、そこで初めて品川の「まつり」の多さに気がつきました。「品川宿」と呼ばれる地区には神社仏閣が30以上あり、それぞれの例大祭や縁日が行われているのです。
その後、品川でPR関係の仕事を始め、最初のころは「祭り」と「まつり」の区別がつかず、区内で最大規模のイベント「しながわ宿場まつり」を「しながわ宿場祭り」とチラシに記載したところ、町のオヤジ達から「宿場まつりを“祭り”と表記しちゃダメだ」と叱られました。そこで初めて「祭り」の正しい意味を知り、恥ずかしい思いをしたものです。辞書で調べると、「祭りとは、感謝や祈り、慰霊のために神仏および祖先をまつる行為(儀式)」と記載があります。一方、「まつり」は正月の獅子舞からはじまり、豆まき、春のイベントなどの行事を指します。品川では毎月どこかで「祭り」と「まつり」が開催されています。 しかし、ここ数年で「祭り(まつり)」の数や規模は縮小してきました。町のオヤジ達は「この町の為には、まつりを残してかなきゃダメだ」と若手にその想いを託すのです。
東京に暮らして20年が経とうとしているのに、これまで品川の街を歩いたことはほとんどなかった。誰に聞いたわけでもなく、ビルが多いという先入観からオフィスしかない街だと思い込んでいたのだ。だから私にとって品川は、これを機に全 […]
東京に暮らして20年が経とうとしているのに、これまで品川の街を歩いたことはほとんどなかった。誰に聞いたわけでもなく、ビルが多いという先入観からオフィスしかない街だと思い込んでいたのだ。だから私にとって品川は、これを機に全く違う街へと生まれ変わった。
さて、はじめまして品川。駅周辺を覆い尽くすビル群を抜けると、江戸時代に始まる東海道宿場町の名残をとどめた商店街が現れた。当時、ここには品川遊郭があり幕末の志士たち御用達の店もあったという。震災、戦災を逃れたため古い銅板建築がちらほら残っていて路地裏には現役の井戸まである。そして、東の海側へ行くと船だまりには屋形船や釣り船が停泊し、その後ろには縮尺の合わない高層ビル。かつては徳川幕府が発展させた漁場だったが、近代の埋め立てで石油や資材の倉庫街へと変わり、その機能もなくなった今ではデートスポット的な天王洲アイルがキラキラしている。ビル群の死角にこんな重層的な景色があるとは思わなかった。10年ほど前、友人が東京の水路をカヤックで渡り街を切り取った写真集を出版したことがあった。品川散歩の後、ふと思い出して開いてみると友人はカヤックから見上げた街の姿を「東京が水面に隠し持っていた物語」だと綴っていた。水面からこの品川を見上げたら、さらなる面白い物語に出会えるかもしれない。
※記載の内容は2018年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2018年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。