新宿

1 青柳

大正14年(1925年)に創業の和菓子屋さんです。国産の小麦粉や小豆を使った品はどれもほどよい甘さ。生前、手塚治さんがよく通っていたということもあり、手塚プロダクション公認の「くりまんアトム」を作っています。アトムは栗あん、ウランちゃんはこしあん。季節ごとの品やカステラも人気なんですよ。

新宿区高田馬場4-13-12
☎03-3371-8951

2 バインミー☆サンドイッチ

ベトナムのサンドイッチ「バインミー」をテイクアウトできるお店です。今回は、「ベトナムハム&レバーペースト」をパクチー大盛りで注文(写真だと、パクチーしか入っていないように見えますが苦手な方はもちろん抜いてもらえます)。なますとレバーのほどよいマッチングで、激ウマ! 毎日でも通いたいお店です。

新宿区高田馬場4-9-18 畔上セブンビル1F
☎03-5937-4547

3 チャオ ハノイ

た。スープは少し甘めで、レモンをしぼるといい具合の味に。牛肉の奥深い味わいがたまりません。ランチタイムのセットは、生春巻き、サラダ、チャーハンがついていてボリューム満点。学生街のありがたみを感じました。

新宿区高田馬場1-6-15 荒井ビル B1F
☎03-6205-5862

4 参鶏湯専門店 高麗漢方参鶏湯

「お熱いのでお気をつけ下さい」と運ばれてきた1人用の土鍋。数秒前まで強火にかけられていたのだろう。グツグツと煮立って、香り深い蒸気で眼鏡がくもった。お箸を入れるとホロホロと崩れる、鶏肉のやわらかさに感動。手間と時間、そして愛情をたっぷりかけて引き出せる豊かな風味に、すっかり魅了されました。

新宿区大久保2-32-3 リスボンビル2F
☎03-3207-3323

5 クンメー

タイ料理屋です。店員さんのオススメで、定番の「パッタイ」をいただきました。食べ終わるころにはちょっと汗ばむ、甘辛ソースがたまりません。外にはテラス席もあるので、梅雨が明けた暑い夏の日には、ビール片手にタイ料理をたらふく食べたいななんて思ったのでした。

新宿区百人町1-10-7 大森ビル1F
☎03-3368-1166

6 カフェアリエ

百人町の小さな路地奥にある喫茶店。1957年に、磯崎新の設計で美術家吉村益信のアトリエ兼住居として建てられたそうです。その後、現代美術家たちが集まるアジトになったり、と面白い歴史が。天井が高く、洋画が壁にある雰囲気がとてもいい。6時以降はバーにもなり、お酒を飲むこともできます。

新宿区百人町1-1-8
☎03-3209-8686

7 新宿住友ビル

1974年にできた、西新宿高層ビル群の草分け的ビル、通称「三角ビル」です。48階~52階は、レストラン街になっていています。51階には、展望台があってこちらはぶらりと立ち寄ることができます。都庁のてっぺんをのぞくことができますよ。ビル自体も70’sの意匠があちこちにみえて、楽しいのです。

新宿区西新宿2-6-1
☎03-3344-6941

8 老辺餃子館

内装は清の6代皇帝乾隆帝が好んだ、中華とヨーロッパ文化が融合された建築様式を再現したもの。清洋折衷の独特の空間が広がっています。名物の「焼き餃子」は、パリパリの羽で12個がひとつに繋がっていました。具にしっかり味があるので、醤油はつけずにどうぞ。味は全部で4種類。どの味が出てくるは、食べてからのお楽しみ!

新宿区西新宿1-18-1 小川ビル3F
☎03-3348-5810

9 喫茶店 自家焙煎珈琲 凡

古き良き新宿が残る喫茶店です。地下に降りていくとコーヒーのいい香りが。なるほど、小さなユンカースというメーカーの全自動焙煎機がくるくると動いています。すっきりとした味わいのブレンドコーヒーと厳選したイチゴとクリームしか使わない「幻のショートケーキ」と名前のついたケーキをいただきよい時間を過ごしました。

新宿区新宿3-23-1
☎03-3341-0179

10 沖縄そば やんばる

スタジオアルタの裏側の路地を入ると、オレンジ色がひときわ目立つ「やんばる」の看板が目に入ります。BGMから聞こえてくる三線の音色やオリオンビールのポスターに、ほっとひといき。沖縄そばは、太い麺とジューシーな豚肉で、お腹いっぱいになれます。食いしん坊の方はゴーヤーチャンプルーも一緒に是非。

新宿区新宿3-22-1
☎03-5269-3015

11 NAKAYAMAYA

新宿駅の南側の裏路地にあるワインダイニング。同じビルにある酒屋さんと同系列で、ワインは種類が豊富。まずはレーズンくるみパンとメルバトースト付きのレバーパテをいただきました。ゆるめで、味がしっかりついていて、ワインが進みます。続くサラダもパスタもお肉も◎ 店内の雰囲気も気持ちよく、活気にあふれているお店です。

新宿区新宿4-2-7中山ビル1F
☎03-3355-8733

12 diskunion新宿本館

地下1階から地上7階まで、新宿の音楽文化を支えてきたディスクユニオン。レコード屋の姿がなくなっていく昨今、貴重な存在です。ネットでしか音楽を買わなくなった方、訪れてください! 新しいものも、古いものも、いい音楽が、店員さんのレコメンドとともにずらりと並んで「聴きたい!」となること間違いナシです。

新宿区新宿3-31-4
☎03-3352-2691

13 名曲・珈琲 新宿 らんぶる

狭い喫茶店にみえますが、地下に降りていくと、隠された王宮かと思うような空間が広がっています。赤いビロードの椅子に腰掛けながら、お茶をするのは至福の時です。コーヒーもいいけど、いつもクリームソーダを頼みます。緑色をしたソーダに浮かぶ白いアイスクリームにクラシック音楽、最高です。

新宿区新宿3-31-3 1F・B1F
☎03-3352-3361

14 追分だんご本舗 新宿本店

新宿をぶらぶら散策した昼下がり、ちょっと一息つきたいなという時にぴったりな甘味処です。みたらし、焼き醤油、季節の味まで、店頭には色とりどりのお団子が並んでいます。お持ち帰りもOKなので、お土産や差し入れにも。そろそろ、名物のかき氷もメニューに並ぶ季節。暑い夏の日が待ち遠しいですね!

新宿区新宿3-1-22 NSOビル1F
☎03-3351-0101

15 ビフテキ家あづま

新宿3丁目のこのエリアは、戦後から続く新宿の雰囲気を味わうことができます。1946年に創業したこの洋食屋さんもしかり。今回は、オムライスを頼みました。付け合わせは、豚の生姜焼きをチョイス(他に鶏の唐揚げなどを選べます)。もっちりしたケチャップライスがふわふわの卵にくるまれた幸せの味をいただきました。

新宿区新宿3-6-12 藤堂ビル1F
☎03-3351-0188

16 ボスボラス・ハサン

トルコ料理のお店です。店内を彩るインテリアは、すべてトルコから取り寄せたものだそうで雰囲気バツグン。ランチでいただいた「ナスと牛挽肉のトマト煮込み」が、これまた絶品。野菜とスパイスをふんだんに使ったメニューが嬉しいのです。夜も、本格的なメニューを楽しむことができますよ。

新宿区新宿3-6-11 第一玉屋ビル2F
☎03-3354-7947

17 楽庵

歓楽街の中にしっとりと佇む、落ち着いた雰囲気の蕎麦屋。お店のいたるところに招き猫が飾られているので店主が猫好きなのかと思いきや、ほとんどがお客さんが持ってきたものだそう。粗めな手打ち蕎麦はコシがあり、噛めば噛むほど口の中に香りが広がります。朝4時まで営業しているので、楽しく飲んだあとの〆はこちらで。

新宿区新宿2-13-10 武蔵野ビル1F
☎03-3356-0160

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
ルミネ新宿店

〒160-0022 東京都新宿区新宿3-38-2 ルミネ2 5F

☎03-3345-9655

営業時間/11:00~22:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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庄司薫とバッファロー・スプリングフィールドの街。

岡本 仁

東京に住み出したばかりの頃(といっても四半世紀以上前)、新宿はぼくにとって特別な場所だった。それは庄司薫の小説世界から受けた影響が大きかったのかもしれない。新宿が得体の知れない自称アーティストたちの溜まり場だったのはもう […]

東京に住み出したばかりの頃(といっても四半世紀以上前)、新宿はぼくにとって特別な場所だった。それは庄司薫の小説世界から受けた影響が大きかったのかもしれない。新宿が得体の知れない自称アーティストたちの溜まり場だったのはもう少し前の話で、その頃の面影はもうほとんど残っていなかったけれど、それでも紀伊國屋書店で本を買い、奥にあった喫茶店で紅茶を飲みながらぱらぱらめくる。それに飽きたら新宿御苑に行って寝転がる。都会生活を始めた喜びと粋がりにうっとりするその頃の自分を想うと本当に恥ずかしい。

高校の修学旅行は京都と奈良、そして東京だった。そのときも新宿へ来た。『新宿レコード』という輸入盤専門店に行きたかったのだ。でも、迷いながらようやく見つけたその店は、なんと定休日。それだけを目的にしていたので落胆は大きかった。しばらく呆然と店の前に立ち尽くしていたら、カーテンがすうっと開いて、中から男性が出てきた。事情を話すと「どうぞ」と招き入れてくれた。休みの日に開けてもらった申し訳なさで、あまり丹念には見られなかったが、それでも念願のバッファロー・スプリングフィールドの『アゲイン』と『ラストタイムアラウンド』を買った。新宿というと、いまでも真っ先にこの日のことが頭に甦る。

歌舞伎町とバッティングセンターと私。

島本 塁

先日実家に帰って、ぼくが生まれた時の写真アルバムを開いた。まだ無垢な自分の写真がそこにあったわけだが、最後のページに名前の候補がずらりと書かれた紙が挟まっていた。音は「るい」と決まっていたらしく、他の漢字が羅列してあった […]

先日実家に帰って、ぼくが生まれた時の写真アルバムを開いた。まだ無垢な自分の写真がそこにあったわけだが、最後のページに名前の候補がずらりと書かれた紙が挟まっていた。音は「るい」と決まっていたらしく、他の漢字が羅列してあった。

さて、みなさん電話で、自分の漢字を説明することがままあるかと思う。ぼくは「アイランドのしまに、ブックのほん。そして野球の1塁、2塁のるいです」と伝える。だいたいそれでわかってもらえる。けど、「野球の」というのがいつもちょっと恥ずかしい。というのも、これまで興味を持ったことがなく、以前同僚に「野球は11人でやるんだよ」と1週間くらい騙されたこともあるくらいのオンチだから。この原稿を書いている友人の事務所は7人いるのだが、いつも楽しそうに全員がプロ野球の結果を話している。ぼくはその間、ぽけーっとしている。

ところが、新宿、歌舞伎町となると、ぼくの頭にまず浮かぶのがこのバッティングセンターだ。友人に初めて歌舞伎町に連れてこられた10代も終わりの頃、ここで打てもしないボールを打った。今でも時々立ち寄る。ホント、ぜんぜん打てないんだけど、ジュリアン・オピーの作品のようなLEDのピッチャーが投げる玉と向き合う。すかっとするような、しないような。けど、大好きな場所なのだ。

新宿バッティングセンター 新宿区歌舞伎町2-21-13 03-3200-2478

※記載の内容は2014年5月の発行時点での情報です。 ※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2014年5月の発行時点での情報です。 ※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。