横浜

1 角平

おそば屋さんです。店に入ると、香ばしいゴマ油の匂いがしてきます。ここの名物は、“つけ天”と呼ばれるメニュー。大きな海老天が温かい蕎麦つゆに浸かって、もりそばと一緒にでてきます。サクサクの天ぷらが、徐々にしんなりしてきて思わずニンマリ。ボリュームのあるカツ丼も人気で、こちらもオススメ。

横浜市西区平沼1丁目36-2
☎045-321-4341

2 横浜市立野毛山動物園

みなとみらい21地区を見下ろすことができる高台にある動物園。まず迎えてくれたのがレッサーパンダ。愛らしい表情に心が癒されました。小動物とふれあえるコーナーでは、モルモットなどを抱くことができて、命のぬくもりを感じることができました。入場料が無料なので散歩がてら気軽に伺えるのも嬉しいのです。

横浜市西区老松町63-10
☎045-231-1307

3 シネマ・ジャック&ベティ

日本で初めて洋画を上映したのが横浜。戦後の映画黄金時代には、伊勢佐木町・若葉町近辺には40軒もの映画館があったそうです。時代は移り変わり、残るはこの映画館を含め3つ。過去の名画をかける“ジャック”単館系の新作をかける“ベティ”と2つのスクリーンが。映画ファンのみならず地元に愛される貴重な場所なのです。

横浜市中区若葉町3-51
☎045-243-9800

4 尾島商店 本店

大正12年創業の精肉店です。街を歩いて楽しむとき、途中で小腹がすくのはよくあること。こちらの“濱吟メンチカツ”と“牛肉コロッケ”はそんなときにもってこい。さくっとしたパン粉でからりと揚げられています。どちらともタマネギの甘みが効いていて、また食べたくなる味なのですよ。

横浜市中区野毛町2-93
☎045-231-0339

5 みつ徳

野毛中央通りにある小料理屋さん。暖簾をくぐると、優しいマスターが出迎えてくれました。シメサバが特に美味しかった刺身の盛り合わせ、卯の花のコロッケ“雪花菜(きらず)”、などなどでお酒が進みます。何軒も飲み歩きをしたくなる町にあって、この1軒だけでも!と思わせてくれるお店でした。

横浜市中区野毛町2-71
☎045-231-2273

6 レーロイ

べトナム料理の専門店です。現地から来日しているコックさんが日々美味しい料理を作っています。ランチタイムにオーダーしたのはフォー。トッピングは牛肉。レアの状態で出てきます。別皿のパクチーを盛って、ハフハフといただきます! 最高! 一品料理も美味しそうだったので、またゆっくりと訪れたくなりました。

横浜市中区吉田町47
☎045-251-3518

7 グリル桃山

伊勢佐木町をぶらぶらと歩いて、ふと目に留まった洋食屋さん。ハンバーグ定食をいただきました。お箸で割ると肉汁がじゅわっと出てきてウマイ! サラっとした自家製のソースは少し酸味が効いています。お店の方と話すと、4代にも渡り営業してきたとのこと。活気溢れた街で育まれた味と店内の雰囲気、素晴らしかった。

横浜市中区伊勢佐木町2-9-3
☎045-261-6955

8 アンテナアメリカ

アメリカクラフトビール輸入業者が運営する100種類近くのボトルがそろうボトルショップ&バー。工場出来立ての直輸入ビールをすべて冷蔵で運んでいるというから、鮮度は間違いナシ! 色とりどりのボトルがずらりと並び、眺めるだけでも楽しい。テラスで、ビール片手にアメリカ人にも人気の本場フードを頬張るのも、またおすすめ。

横浜市中区吉田町5-4  5F
☎045-315-5228

9 野毛おでん

この『THINK LOCAL 横浜編』はシリーズ11都市目になります。いろんな場所を訪れていますが、毎回外せないのはおでん屋さん。横浜にもグッと心を掴まれまるお店がありました。昆布とカツオでとった黒めの出汁をたっぷりと吸い込んだネタが美味。特に、黒々と光る大根は忘れられない一品です。

横浜市中区吉田町2-6
☎045-251-3234

10 勝烈庵 馬車道総本店

1927年創業のカツレツの老舗です。今回は、看板メニューである“勝烈定食”をいただきました。ガブリといただくと、自家製のフルーティーなソースと豚肉の甘みが口の中で広がります。20世紀を代表する版画家、棟方志功の作品(中には陶芸家、濱田庄司との合作である大皿も!)が飾ってあるのも、この店を愛す理由なのです。

横浜市中区常盤町5-58-2
☎045-681-4411

11 馬車道十番館

明治時代の西洋館を再現したハイカラでレトロな建物に、喫茶店、バー、フレンチレストランが入っています。今回は1階の洋菓子屋のカフェスペースでお茶をいただきました。高い天井にステンドグラス、座りごこちのよい赤い椅子。どれもが気分を高揚してくれます。お土産には、“ビスカウト”と呼ばれるクリームを挟んだビスケットをどうぞ。

横浜市中区常盤町5-67
☎045-651-2621

12 日本郵船歴史博物館

150年以上もの間港として栄え、独特の文化を培ってきた横浜。この歴史博物館に伺うと、その全貌を知ることができます。何より感動したのが、昭和初期に使われた運航表や、海外向けのガイドマップなどの印刷物。今ではあまり見ることができないデザインとインキの発色です。客船・商船ファンのみならず楽しめる場所です。

横浜市中区海岸通3-9
☎045-211-1923

13 コーヒーの大学院 ルミエール・ド・パリ

一見不思議な店名の由来は、最高学府である“大学院”にちなみ、最高のコーヒーを提供できるように、とのこと。続く“ルミーエル・ド・パリ”は、パリの光の意味。光り輝くシャンデリアなどで飾られた店内では、他の場所では味わえない雰囲気を楽しむことができます。サイフォンで抽出した濃いめのコーヒーは味わい深かったです。

横浜市中区相生町1-18
☎045-641-7750

14 JACK CAFE

ハンバーガーやサンドイッチなどが美味しいカフェ。緑豊かな海岸通沿いにあるテラス席がとても気持ちいい。料理に使われているパンは自家製で、家庭的なボリュームのあるアメリカンダイニングを存分に楽しむことができます。濃厚なニューヨーク・チーズケーキもお茶の時間にぴったり!

横浜市中区海岸通1-1
☎045-664-0822

15 山東 新館

中華街でどこに入ろうか、と迷ったらここを目指すと間違いありません! そして必ずオーダーしたいのが、“水餃子”。一見とても辛そうな赤いタレにつけていただくのですが、これがとてもマイルド。ココナッツがたっぷり入っていて、ヤミツキになること間違いなし。豆苗炒めなど、他の料理も絶品です。

横浜市中区山下町147
☎045-212-1198

16 謝甜記 貮号店

朝から営業をしている中華粥専門のお店。20種類以上の具を選べる中華粥は、鶏や牡蠣、貝柱でとったダシが何ともいえない優しい味。少しお腹に余裕があったら、モツ野菜うま煮をどうぞ。ぷりぷりの歯ごたえがたまりません。はす向かいにある店舗では、お土産にできるおかゆのセットも売っていますよ。

横浜市中区山下町189-9
☎045-664-4305

17 喜久家洋菓子舗

馬車道や関内とはまた違った雰囲気を持つ元町にある洋菓子屋さん。1924年の創業。ラム酒とチョコレートが効いているラムボールが定番ですが、今回はショーウィンドウにならんだ焼きたてのイチジクパイとミートパイをいただきました。素朴で上品な味。近所にあったらいいのになと心から思うお店です。

横浜市中区元町2-86
☎045-641-0545

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
ルミネ横浜店

〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-16-1 ルミネ横浜 5F

☎045-450-7465

営業時間/10:00~21:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
横浜相鉄ジョイナス店

〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸1-5-1 相鉄ジョイナス 2F

☎045-317-5601

営業時間/10:00~21:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
みなとみらいランドマークプラザ店

〒220-8172 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークプラザ 2F

☎045-228-3262

営業時間/11:00~20:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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おはよう、チャイナタウン。

岡本 仁

東京メトロ副都心線と東急東横線が繋がってから、それまで鎌倉に用事がある時は決まって湘南新宿ラインに乗っていたのだが、東横線で横浜まで行って横須賀線に乗り換えたほうが楽だと感じるようになった。いずれを使うにしても朝食は摂ら […]

東京メトロ副都心線と東急東横線が繋がってから、それまで鎌倉に用事がある時は決まって湘南新宿ラインに乗っていたのだが、東横線で横浜まで行って横須賀線に乗り換えたほうが楽だと感じるようになった。いずれを使うにしても朝食は摂らずに家を出るから、何か食べられる店を見つけておかなくてはならない。鎌倉には「ロンディーノ」という朝7時からやっている良い喫茶店があるので心配には及ばないけれど、ある日ふと、横浜で下車せずに元町中華街まで行けば朝粥があるのではないかと思った。チェンマイの屋台の朝粥とか、サンフランシスコやニューヨークのチャイナタウンの朝粥が頭に浮かんだのだ。午前10時に開店する中華粥の店には前に何度か行ったことがあった。午前10時は朝だろうか。どうやらぼくの言う「朝」は、世間では「早朝」と呼ぶ時間帯のことらしい。「横浜中華街、早朝、お粥」で検索してみたら、午前7時開店の店があった。

土曜の朝7時に中華街を歩く人は少なかった。開店準備をしている様子もあまり見かけない。目指す店が開いているのかどうか、だんだんと不安になるほどに静まり返っているのだ。角を曲がって「龍仙」の看板を見つけ、扉が開いているのを確認したときの何と嬉しかったことか。朝のお粥は五臓六腑にしみわたった。特にハートに。

馬さんの店 龍仙 横浜市中区山下町218-5 ☎045-651-0758

横浜は、インターナショナル。

島本 塁

幼少の頃、京都にある実家へ頻繁に訪れる父親の友人が、朱色のかっこいいパッケージに包まれたシウマイをお土産にと毎度買ってきてくれた。親戚も横浜に住んでいて、年の近い従兄弟と盆暮れ正月などに出会うと、ぼくが知らない都会っぽい […]

幼少の頃、京都にある実家へ頻繁に訪れる父親の友人が、朱色のかっこいいパッケージに包まれたシウマイをお土産にと毎度買ってきてくれた。親戚も横浜に住んでいて、年の近い従兄弟と盆暮れ正月などに出会うと、ぼくが知らない都会っぽい話を「なんとかじゃん」ってな調子でしていた。テレビで見かける横浜もそんな感じだった。洒落たイメージを与えた。それは例えば甘い恋に落ちた恋人たちがデートをするような。東京に住むようになってもなんとなく同じだった。

5年ほど前、勤めていた会社を辞めて大学院に入ることになった。横浜港の埠頭に校舎があり、毎日東京から通った。多少なりとも自分の属している街となり、それまでぼくが勝手に持っていたイメージは変わった。いろんなものが混ざりあった、奥深い街であることがわかった。真の意味で国際的な何かが見え隠れする。

ちなみに、それは歩かなければ発見できない。電車の駅を降りて周辺をちょこっと歩くだけでは感じとることはできない。元町、中華街を歩き、港を眺めたら、伊勢佐木町と野毛をぐるりとし、馬車道を抜けみなとみらい横浜駅の方へと行く。どこにも立ち寄らなかったら徒歩で1時間半ほどの距離である。人々が生活してきた痕跡が、街のあちらこちらにさまざまな形で残っている。光と影と新と旧が、スリリングなグラデーションを描いていて、それは非常に眩しい。

※記載の内容は2014年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2014年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。