1 交通飯店
有楽町駅前にある交通会館は、サラリーマンの聖地としても知られるグルメスポット。こちらは地下飲食街の片隅で繁盛する昔ながらの中華屋さんです。常連さんのほとんどがオーダーするのが名物のチャーハン。ハム、卵、ネギの入ったシンプルで素朴な味わいがくせになります。昼間から餃子とビールも良いですね。
1 交通飯店
有楽町駅前にある交通会館は、サラリーマンの聖地としても知られるグルメスポット。こちらは地下飲食街の片隅で繁盛する昔ながらの中華屋さんです。常連さんのほとんどがオーダーするのが名物のチャーハン。ハム、卵、ネギの入ったシンプルで素朴な味わいがくせになります。昼間から餃子とビールも良いですね。
2 甘味おかめ 交通会館店
同じく交通会館地下にある、おかめのお面が目印の甘味処。戦後に歓楽街として賑わった有楽町に創業し、現在都内に3店舗を構えています。民芸家具を配した落ち着ける店内でいただいたのは、小豆の風味と舌触りが楽しめる自家製餡が主役のあんみつ。昔からの人気商品、ビッグサイズのおはぎは手土産にもおススメです。
3 銀座スカイラウンジ
昭和40年の交通会館の創業とともに最上階に完成した回転レストランです。食事しながら東京のパノラマが楽しめるとあって、当時は大きな話題になったそう。クラシカルなテーブル席は、約80分で一周回転。ランチからティータイム、ピアノの生演奏が聞けるディナータイムまで、変化する街と空の表情を堪能できます。
4 シネスイッチ銀座
古くから映画街として名を馳せた有楽町周辺ですが、個人的に思い出が多く残るのがこちらの映画館。戦後に名画座「銀座文化劇場」として開館し、80年代後半からは単館ロードショー館として名作の数々を独占で紹介。ミニシアターブームを広めました。実はレディースデー発祥の映画館としても知られています。
5 日比谷公園
緑豊かな都心のオアシスとして知られる公園は、明治36年に日本最初の“洋風公園”として設計され、洋食・洋楽・洋花を取り入れて創られたそうです。音楽ファンが集まる野外音楽堂や日比谷公会堂、老舗レストラン、四季の花が咲く花壇や噴水広場など、最先端の観光名所として賑わった当時の面影が残っています。
6 日比谷図書文化館
シャープな三角の建物が印象的なこちらは、歴史ある都立日比谷図書館が生まれ変わった複合文化施設です。館内には図書館のほか2つの展示室や大小のホール、本が読めるレストランがあるほか、「日比谷カレッジ」として多彩な講座やセミナーを定期的に開催。平日は22時まで開館し、社会人の心強い味方でもあります。
7 資生堂ギャラリー
銀座中央通りの赤いモダンなビルの地下にある、現存する日本で最古の画廊といわれるギャラリーです。01年に新装した高い天井のスケール感ある館内では、現代美術を中心に国内外の新進作家の作品やメディアアートなど、次世代の表現を積極的に紹介。訪れるたびに、純粋で新しい“美”に出合えるスポットです。
8 ヤマハホール
楽器メーカーの旗艦ビル内に、7年前に生まれ変わったコンサートホール。生楽器の最高の音を引き出すために、実際に楽器に使われる木材を壁や床、舞台に使っているそうで、ホール全体が一つの楽器になったような素晴らしい音響体験ができます。アーティストの創造性を引き出す独自の公演も評判で、新たなクラシックファンも急増中。
9 カフェ・ド・ランブル
「珈琲だけの店」と看板にあるように、長年に渡って自家焙煎、さらに生豆を熟成させた“自家熟成”のコーヒーを提供するこちら。ハイカラな雰囲気のカウンター席に座り、静かにネルドリップで淹れる手先を眺めて待つこと数分。美しい琥珀色をした香り高いコーヒーに、日本に伝わる珈琲文化の奥深さを感じることができるのです。
10 田村町木村屋 本店
明治時代に「木村屋總本店」から暖簾分けした老舗洋菓子店。新橋の喧騒を忘れる静かな店内では、自家製ケーキやパン、洋食メニューがいただけます。40年以上同じ製法を継いでいるという人気のバナナケーキは、しっとりとしたクレープ地に、濃厚なカスタードクリームとバナナをくるんだ逸品。万人に愛されるクラシックな味わいです。
11 ヘッケルン
西新橋の一角に46年間続く小さな喫茶店です。古き良き昭和の空間、サイフォンで一杯ずつ淹れるコーヒー、艶やかで濃厚な食感が絶品の手作りジャンボプリン(男性ファン多数!)、そして蝶ネクタイが素敵なマスターの人情味あふれるトーク…。「ずっと店も値段も変えていない」と話すように、いつまでも変わらず続いてほしい一軒です。
12 ビーフン東
新橋のオフィスワーカー御用達の、ビーフンで有名な台湾料理店。ランチメニューは看板のビーフンと、大半のお客がオーダーするという皇室御用達のバーツァン(ちまき)だけ。湯気とともに餅米の中から豚肉やウズラ、ピーナッツが現れるもっちり食感のちまきはボリューム満点。2人でシェアする“半切”にもできます。
13 巴裡 小川軒 新橋店
もらってうれしいお土産の定番といえば、こちらの創業以来の看板商品「元祖レイズン・ウィッチ」。パイのようなサクサク生地に、洋酒に漬け込んだ肉厚のレーズンと濃厚なクリームがたっぷり。早めの時間に行って確実に入手しましょう。ロールケーキや季節のケーキなどがいただける併設のカフェ「サロン・ド・テ」で休憩もできます。
14 ベジタリアン新橋本店
昭和の雰囲気あふれる雑多な商業ビル1Fに、新鮮な野菜やフルーツがところ狭しと並んだカラフル&ポップな外装がかわいいジュースバーがあります。オーダー後に手作りするジュースは、定番のミックスジュースや青汁のほか、アサイーベリーやヤーコン、ウコンなど珍しいメニューも豊富。野菜不足を感じたら直行しましょう。
15 牛かつ おか田
新橋で行列必至の牛かつの有名店。平日ランチのみの営業とあって、この日も店前から階段まで長い行列ができていました。オーダーしたのは牛ロースランチかつセット。わずか30秒で高温で一気に揚げるそうで、さっくりした衣の中に現れる赤いミディアムレアの牛肉は、芳醇なうまみが凝縮した至福の味。わさび醤油と特製タレでどうぞ。
16 むさしや
同ビル1Fの行列店といえば、懐かしい昭和グルメの王道を行く洋食の老舗「むさしや」。満席のカウンターでいただいたのは人気のオムライス。バターの効いた薄焼き卵に包まれたケチャップライスと、付け合せのナポリタンとの相性も絶妙。100年以上に渡りサラリーマンの胃袋を満たしてきた名作をご堪能あれ。
17 喫茶室POWA
マッサージ店や整体が集まるビル2Fに佇む、サラリーマンたちの憩いの場として知られる純喫茶。入口のサンプルケースにもノスタルジーを感じます。人気のナポリタンは、ケチャップの効いた柔らかい麺に、タマネギ、ピーマン、マッシュルームなどの具材入り。無性に食べたくなる“喫茶店のナポリタン”がここにあります。
18 おにやんま新橋
うどん好きの間で「安くてうまい」と大絶賛される立ち食い讃岐うどんの店。現在は五反田ほか4店舗を展開しています。早速入口で食券を買って中へ。コシのあるうどんはもちもち・つるっとした食感で、いりこだしと好相性。さっくりしたとり天やちくわ天も絶品です。毎日のように通うヘビーユーザーが多いのも納得!
19 裏なんくるないさ
飲み屋街の雑居ビルの扉奥に広がる、沖縄にタイムスリップしたようなアットホームな空間。気さくな笑顔で迎えてくれる沖縄出身の店長は元プロボクサーだそうで、メニューは定番から独自のアレンジが光る一品までどれもハイレベル!おいしい泡盛も相まって、カウンター全体が一体感に包まれる楽しいお店です。
20 荒井商店
絶品の本格ペルー料理が食べられると噂のお店。店主はフレンチの「オテル・ド・ミクニ」を経てペルーで修行したという荒井隆宏シェフ。2種の日替りランチから、ロパ・ピエハ(じゃがいもと豚肉の煮込み)をチョイス。移民の食文化が融合したペルー料理の、素朴ながらも洗練された美味が堪能できるのです。
〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-5-1
ルミネ有楽町店 ルミネ1 4F
営業時間/11:00 ~ 21:30 土・日・祝 11:00 ~ 21:00
長崎ちゃんぽんという言葉は子供の頃から知っていたと思うのだが、それをはじめて食べたのは社会人になってからで、会社の先輩が連れていってくれた有楽町の東京交通会館地下にある『桃園』という店のものだった。長崎でちゃんぽんの食べ […]
長崎ちゃんぽんという言葉は子供の頃から知っていたと思うのだが、それをはじめて食べたのは社会人になってからで、会社の先輩が連れていってくれた有楽町の東京交通会館地下にある『桃園』という店のものだった。長崎でちゃんぽんの食べ歩きをするくらいになったいまでは考えられないことだけれど、その時は太い麺の噛み応えなどにピンと来なかった。パスポート申請くらいでしか用事のなかった交通会館の地下街にいろいろな店があり、それがちょっとしたカオスでもあって、とても面白いと思い始めたのは一体いつだったろうか。いまでも「わかやま紀州館」に梅びしおなどを買いに出かけたりする。いつか行こうと思ったまま果たせていない最上階の「銀座スカイラウンジ」で、そろそろ食事する時期かもしれない。
いつも地下街ばかりに行っていたので、しばらくの間、1階ロビーから2階へ上がる階段の踊り場に大理石のモザイク壁画があることに気づいていなかった。作者は矢橋六郎(1905 – 1988)という洋画家で、調べてみると岐阜県大垣市にある矢橋大理石商店の創業者の息子らしい。この壁画「緑の散歩」以外にも、全国数十カ所のモザイク壁画を制作していたというのだが、そのうち現存するものがどのくらいあるのかに、いまいちばん興味がある。
有楽町から銀座、新橋界隈をうろうろ、純喫茶や洋食屋をはしごしていると、ふと『ロッパ食談』という本が頭に浮かんだ。数年前に発売されたこの本は、戦前から戦後に活躍した喜劇人にして筋金入りの食狂、古川ロッパが当時の『あまカラ』 […]
有楽町から銀座、新橋界隈をうろうろ、純喫茶や洋食屋をはしごしていると、ふと『ロッパ食談』という本が頭に浮かんだ。数年前に発売されたこの本は、戦前から戦後に活躍した喜劇人にして筋金入りの食狂、古川ロッパが当時の『あまカラ』で連載していたエッセイをまとめたものだ。有楽町は戦前から劇場街として賑わい、自身も有楽座をホームに公演されていたからか、その後に読んだ『ロッパの昭和日記』にも、銀座や新橋の店が度々登場していた。美食がたたり糖尿病を患ってもなお「糖尿に栄光あれ!」と食べ歩き続けたロッパさん贔屓の店の多くは現存していないけれど、文明開化のころから続くこの街ならではの西洋的でハイカラなムードは、文章の端々から感じられる。
「銀座裏に、ヨーロッパのおでんというのがあったのを(僕は里見弴先生に教わった)覚えている方があるだろうか。これこそは、完全に、日本化した洋食。おでん鍋の、幾つかに仕切ってある中に、いろいろな(キャベツ巻、ビフシチュウその他)洋食が、煮えているのである。その、おでんの鍋に立ちのぼる湯気のかなたに、思い出は、かすみ行く(なんてネ)」(『ロッパ食談』より)。
街を歩いた後にロッパさんの食談を読むと、また味わい深い。今私たちが愉しんでいる外食も、いつかどんなふうに読まれるのだろうか。
※記載の内容は2017年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2017年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。