札幌

1 北海道大学

広い街路樹、蓮が咲くきれいな池、レンガでできた校舎、アメリカン・ヴィクトリアン様式の木造講堂など。まさに憧れのキャンパスと呼ぶにふさわしい空間が広がっています。クラーク博士や新渡戸稲造の銅像、ポプラ並木など見たいスポットもあり、札幌を楽しめる絶好の場所なのです。

札幌市北区北8条西5丁目

2 おたこさん

さまざまな札幌カルチャーを推し進めている若者たちが集うたこ焼き屋&バー。味はたくさんあるのだけど、塩たこやきをいただきました。桜えびと塩っけが、ふんわり柔らかめのたこ焼きとマッチしていました。インディペンデントなレストランやバーが集う建物の中にあり、現在の札幌を垣間見ることができるかも。

札幌市中央区南2条東1丁目 M's横丁ビル2F
☎011-301-0116

3 スープカレー イエロー

スープカレー発祥の地であり聖地でもある札幌。この「イエロー」はその中でも老舗。豚骨と鶏ガラを高圧鍋を使用したという黄色いスープがたまりません。辛さは1番~20番までで、5番まではネパールの地名がついています。その日おすすめの具材もたくさんあって、どれにしようか迷います。

札幌市中央区南3条西1丁目12-19 エルムビル1F
☎011-242-7333

4 バー・バイーア

ブルース、ブラジル音楽などが大好きで、ミュージシャンでもある店主。彼のファンは多く、地元の人はもちろん全国の音楽ファンが集まってくるバーです。お通しの料理も美味しく、友人は「お通しおかわり」と言うこともあるそうです。他のところでお腹いっぱいになった後に訪れて、いい音楽とお酒を!

札幌市中央区南3条西3丁目1 サンスリービル4F
☎011-219-0434

5 串かつ 千里

この串かつ屋がある周辺にはたくさんの料理屋があるのですが、地元の料理人たちもよく通っているというお店です。アジフライ、串マグロ、串タマネギなど。衣は薄いキツネ色で、あっさりさっくりしていて、ビールが進みます。しめ鯖やお刺身なども、魚介が美味しい街だけあって新鮮なのです。

札幌市中央区南3条西5丁目
☎011-231-8826

6 たぱす

和食を出してくれる気持ちのいい居酒屋です。野球に登山、とスポーツ好きの女将さんがとてもチャーミングで、酒も会話もすすみます。米ナスと魚介の喜味焼き”“にしんの飯寿などお酒にあうメニューがたくさん。つきだしのポテトサラダは、ピリっと胡椒がきいていて、ニンマリしました。

札幌市中央区南2条西7丁目 M'sスペース1F
☎011-261-3936

7 baR menta

気軽に立ち寄れるイタリアンバール。季節野菜のブルスケッタ”“いわしのマリネなどおつまみにちょうどいい小ぶりのお惣菜や、日替わりのパスタなどを出してくれます。季節の素材を使っての料理も多いのも特徴です。2人の店主が作り出す空気感がとてもよく、1人で訪れても楽しめます。

札幌市中央区南3条西7丁目6-2 エステラ南3条館B棟
☎011-211-5541

8 FABcafe

ぼくの街にもこんな店があったらいいな、と思うカフェ。紹介してくれた友人から「ここのハムとほうれん草のパスタが世界で一番好きなんですよ!」と聞いていて、居ても立ってもいられなくなり注文。彼の台詞通り、すぐに食べたくなるような一皿でした。コーヒーまわりのグッズも充実していますよ。

札幌市中央区南2条西8丁目5-4
☎011-272-0128

9 フランス食堂Quenelle

フランスの田舎料理が中心のビストロです。店の名前にもなっているクネルは、魚のすり身にソースをかけて、オーブンで焼いたもの。これがふんわりしていて、旨みたっぷりのソースがかかっていて、身も心もあたたまるのです。メインのお肉は地産のものをつかっていて、「北海道の土地」を感じる滋味あふれる一皿でした。

札幌市中央区南2条西8丁目6-4 鳥居ビル1F
☎011-876-8778

10 ジンギスカン 結び亭

夫婦で営んでいるこの店では、心地のよい音楽がいつもかかっています。生ラムと生ロースは臭みがなくて、ジューシー。付け合せのモヤシはお代わり自由。タレとハーブ塩でいただきます。締めには卵かけご飯。ラムや野菜でいい具合になったタレをかけて食べると思わず顔がほころぶのです。

札幌市中央区南2条西9丁目998
☎011-208-2001

11 木曜日

みんなが想像する「札幌ラーメン」は、いまや札幌の街ではスタンダードではなくなったそうで、バリエーション豊かなラーメン店が市内にはひしめいています。ぼくがここを気に入ったのは、まず店名。とても潔くカッコイイ名前です。「煮干し正油」をいただきました。煮干くさくなくてパンチがあるのが、体にしみました。

札幌市中央区南8条西13丁目3-35
☎011-563-6525

12 SATO COFFEE 宮の森店

珈琲は、お店を入って右手にあるロースターで自家焙煎されています。オリジナルブレンド「やまぶき、桜、胡桃、こぶし」の4種類から深入りのこぶしと、小麦の味がしっかりとした自家製パンのトーストをいただき大満足! 珈琲豆はもちろん、オリジナル缶などセンスの良いおみやげも買えます。

札幌市中央区宮の森1条6丁目5-15
☎011-688-6697

13 中華飯店 秀円

円山公園の近くにある中華料理屋。「レバニラ炒め」が絶品。下処理がちゃんとしてあってトロンとした味がやみつきになる感じ。「チャーメン(揚げ麺に中華あんかけをかけたもの)」もボリュームのあるお皿で満腹になりました。店員さんも気さくで良い時間が過ごせました。

札幌市中央区北1条西25丁目1-23
☎011-640-7766

14 六花亭 喫茶室円山店

北海道土産として有名な「マルセイバターサンド」を販売する六花亭ですが、喫茶店も営んでいます。創業者の食べ方を推奨してくれるホットケーキを注文しました。まず焼き上がりに裏にも表にもバターをたっぷりと塗り、6等分にカット。その上にメープルシロップをかけて熱々をいただくのです。

札幌市中央区南2条西27丁目174
☎0120-12-6666(お客様相談室)

15 斎藤珈琲

札幌には、自家焙煎のコーヒー文化が広がっており、その草分け的な存在である珈琲豆販売店です。扉を開けると、コーヒーの香りが迎えてくれます。さまざまなタイプのものを扱っているので自分好みのものを頼むのも、主人と相談をして選ぶのも。ぼくは「フレンチ・ロースト」を購入。力強い豆の風味を楽しみました。

札幌市中央区南19条西16丁目6-10
☎011-532-9003

16 札幌もいわ山ロープウェイ

201112月にリニューアルオープンしたこのロープウェイ。ゴンドラとミニケーブルカーを乗って山頂まで行くと、札幌の街をみわたすことができます。旅行者のみならず、地元の方も、そのうつりゆく札幌の景色を楽しむのにもってこいなスポットです。頂上には、プラネタリウムとレストラン「THE JEWELS」があります。

札幌市中央区伏見5丁目3-7
☎011-561-8177

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
札幌ステラプレイス店

〒060-0005 北海道札幌市中央区北5条西2・3丁目
札幌ステラプレイス イースト B1F

☎011-209-5384

営業時間/10:00~21:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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ぼくの札幌にノグチはなかった

岡本 仁

ふとしたきっかけで高松へ久しぶりに行ったら、すっかりその魅力に取り憑かれてしまい、この半年のうちに3度も訪れている。そして3度とも牟礼にある <イサム・ノグチ庭園美術館> に寄った。そこには生前のノグチが使っていた作業小 […]

ふとしたきっかけで高松へ久しぶりに行ったら、すっかりその魅力に取り憑かれてしまい、この半年のうちに3度も訪れている。そして3度とも牟礼にある <イサム・ノグチ庭園美術館> に寄った。そこには生前のノグチが使っていた作業小屋があって、中に「ブラック・スライド・マントラ」の石膏模型が置いてある。子どものための遊具でありノグチの彫刻でもあるこの作品は、札幌の大通り公園に設置されているそうだ。完成したのは彼の死後、1992年のことだという。

ぼくは70年代の最後の3年間、札幌に住んでいた。一度でも住んだことのある街は、その後そこがどのように変わろうが、記憶の中では同じ姿をしている。南3条西6丁目に行けば「和田コーヒー店」があって、コーヒーと煙草とカレーの匂いが入り交じった空気が漂う中、渋いシンガーソングライターの唄が低い音量で流れているのだ。その映像に上書きをしたくないから、かつて住んだ街へ行くことを何だかんだと理由をつけて知らぬ間に避けてきた。

いまぼくは、猛烈に札幌へ行きたい。そしてブラック・スライド・マントラを滑り下りたい。ノグチはこの滑り台を設置する場所として、大通り公園の西8丁目と9丁目の間を選んだという。そこはぼくが住んでいた頃は、たしか車道だったはずである。

いまこの街はぼくのもの、と静かに思う

島本 塁

それは例えばお店の棚に飾られている置物、ギャルソンが胸ポケットに忍ばせているペンの銘柄、あるいは石畳の配列だったり、知らない人が住んでいる家のドアノブだったり。散歩をしていて、ふとしたディテールに心を動かされ、その街のこ […]

それは例えばお店の棚に飾られている置物、ギャルソンが胸ポケットに忍ばせているペンの銘柄、あるいは石畳の配列だったり、知らない人が住んでいる家のドアノブだったり。散歩をしていて、ふとしたディテールに心を動かされ、その街のことを好きになることがある。

それとは全くもって反対であるが、街を俯瞰することも好きだ。行ったことのない場所へ出かけた際は、高台から見渡すことができるスポットを知人たちに聞いてまわる。サンフランシスコでは、ツインピークスの少し北にあるタンクヒルという丘からの眺め。天気がいいと、ベイエリアの先、バークレーやオークランドを見渡すことができる。鹿児島では、城山。ここから見る桜島もいい。パリは、モンマルトルの丘。遠景からのエッフェル塔はここが一番だと思っている。タワーなどの超高層ビルからみるそれよりも、丘や山から見渡すそれが好きで、いまこの街はぼくのもの、と静かに思うのである。

札幌は、もいわ山だ。ロープウェイに乗って、山の上からみるその街は、地上での雰囲気とまたひと味違う。ぼくは、グリフィス天文台から見るロサンゼルスのと似ているように感じた。比較的短い期間で、人々が形作ってきた都市の空気があるな、と思った。

街を好きになる要素はあちらこちらに転がっているのだ。

※記載の内容は2012年11月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2012年11月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。