仙台

1 デイリーズ・マフィン

マフィンの専門店です。お店に入ると甘さとバターの香ばしいかおりが漂います。アメリカンタイプのおおぶりなマフィンは、カリッとした表面としっとりとした生地。スイーツ系はもちろん、おかず系のマフィンも。店内はカフェスペースもあり、コーヒーなどの飲み物と一緒にイートインもできます。

仙台市青葉区上杉3-1-10
☎022-778-5438

2 酒の穴 鳥心

地元の老舗酒屋さんが営んでいる焼き鳥屋さん。全国から集められたその季節にあった美味しい地酒が、常時20種類くらい揃えられています。炭火で焼かれた焼き鳥は塩、タレどちらも日本酒と相性バッチリ。つまみの野菜も滋味があふれています。店内に流れるバロック音楽も心地よい空間を創りだしていました。

仙台市青葉区錦町1-2-18
☎022-222-6919

3 book cafe 火星の庭

古本を扱うブックカフェです。本とカフェは、文化を作り出す街にとっては切っても切れない関係。アート、文学、美術、映画などセレクトは、どれも知的好奇心をくすぐるものでした。哲学系の書物が多いのでオーナーに聞くと、仙台では人気のジャンルだとの答えで、嬉しい気持ちになりました。

仙台市青葉区本町1-14-30 1F
☎022-716-5335

4 さふらん

コーヒー&カレーの店という名の通り、おいしいカレーがいただける店です。看板メニューは何と言っても「ハンバーグフライカレー」。サフランライスにマイルドなルーをかけ、その上に揚げたてのハンバーグをまるまる一つ! シンプルな味付けがまたやみつきになります。

仙台市青葉区本町2-12-25 SWSビル1F
☎022-265-8875

5 富士屋

中華そば屋さん。透き通った醤油スープの、まさに昔ながらの中華そば。自家製チャーシューを包んだワンタンは、とろっとした口どけで濃いめの味付けがスープとの相性抜群。お酒を飲んだ後の〆の一杯に伺ったのですが、優しい笑顔を絶やさない店主の人柄もあいまって「ほっ」とした気分でお店を後にしました。

仙台市青葉区本町2-14-26 保坂ビル1F
☎022-222-7880

6 BAR Andy

仙台に住む友人に連れて行ってもらったバー。本格的なバーなのに、気さくなサービスが行き届いていて、気持よくお酒を飲むことができました。ツマミでオーダーした自家製のチョコレートが、シングルモルトのウイスキーにとてもあいました。隣に座っていた20代半ばくらいの青年が、1人でゆっくり嗜んでいたカクテルも美味しそうでした。

仙台市青葉区国分町3-6-6 小野ビル2F
☎022-713-1770

7 カフェドギャルソン

クラシックで落ち着いた佇まいの喫茶店です。店を入って右側には、オレンジのランプが心地よいカウンター席が。左側の席は定禅寺のケヤキ並木を見下ろすことができる開放的な空間が広がっています。ストロングのブレンドコーヒーは旨味あふれる苦さでした。新聞や雑誌を読みながら、ゆっくりと過ごせるお店です。

仙台市青葉区国分町3-2-2 及川ビル2F
☎022-224-5783

8 おでん三吉

知らない土地に行った際、必ず訪れることにしているのが、おでん屋さん。その土地にあった材料とお店の人情を楽しむことができるからです。こちらのお店では、イワシの焼干しと昆布を出汁に使っているそうで、あっさりとした中に深みがある味わいでした。いいだこ、はんぺん、さんまのすり身などなど、心と体が芯から温まりました。

仙台市青葉区一番町4-10-8稲荷小路
☎022-222-3830

9 せんだいメディアテーク

美術、映像文化を通した人々の交流の場。東日本大震災の記録をアーカイブする「3がつ11にちをわすれないためにセンター」、街の人達が語り合う「考えるテーブル・てつがくカフェ」など市民と関わりをもつたくさんのプロジェクトをしています。いつふらっと訪れても何かしら自分が関わることができる貴重な施設なのです。

仙台市青葉区春日町2-1
☎022-713-3171

10 マリーズラム

RUM(ラム酒)とLAMB(ラム肉)を楽しむことができるレストラン。友人たちとワイワイ過ごすのも、一人でしっぽりと飲むのにも適した気軽な店内。塩コショウで味付けをされたラムチョップは、柔らかくジュージーで、「おかわり!」と言いたくなる一品。約100種類から選べるラムは、ロックでも割り物でも、あるいはショットでも!

仙台市青葉区一番町4丁目6-15 1F
☎022-302-5076

11 甘味処 彦いち

風情のある日本家屋は、もともとは料亭だったそうです。内装は、上品な茶色ともえぎ色で整えられており、落ち着きます。友人に勧められて、「くるみしるこ」を頼みました。濃厚なくるみの味と甘さが、旅疲れを一気に癒してくれました。ラーメンやおこわなどの軽食もあるらしく、ランチで訪れるのも良さそうです。

仙台市青葉区一番町4-5-41
☎022-223-3618

12 rock cafe PETERPAN 1972

国分町にある古いビルの細い階段を登りドアを開けると、人々が集ってきた歴史を感じさせる佇まいの店が迎えてくれます。このカフェでは、往年のロックから今の音楽まで様々な雰囲気を楽しむことができます。伺ったときは、フランスギャルがかかっていました。知識豊富なマスターと音楽や文化の話をするのもまた特別なひとときです。

仙台市青葉区国分町2-6-1 竹丸ビル 3F
☎022-264-1742

13 大衆食堂 半田屋

東京に住む友人たちに仙台へ行くと伝えると、必ずここでメシを食べてこいと言われて伺いました。セルフサービスで、いろいろな食事を選べます。「生まれた時からどんぶりめし」というキャッチコピーのポスターは、忘れがたいインパクト。安い、早い、ウマイ、という大衆食堂あるべき姿がここにはあります。

仙台市宮城野区榴岡2-1-25 BiVi仙台駅東口1F
☎022-792-8085

14 cafe haven’t we met opus

商店街にある入口から奥に奥にと進むと、離れのような建物の2階にこのカフェがあります。店内のインテリアがなんとも素晴らしい。宮城県の白石市で活躍するワタナベケイタさんという方がこちらの店のために作っているものだそう。オーナーのセンスと地元の職人が織りなす空間とうまいコーヒー、最高です。

仙台市青葉区中央2-2-29
☎022-263-0581

15 八仙

1953年開業、文化横丁にある中華料理屋さん。暖簾をくぐると、カウンターに所狭しとお客さんたちがわいわい、中では活気のいい店員さんたちがテキパキと働いています。焼き餃子と水餃子を注文。脳裏に焼き付くようなウマさでした。ジューシーな肉汁と野菜の甘み。ああ、またすぐに駆けつけたい!

仙台市青葉区一番町2-4-13 文化横丁
☎022-262-5291

16 GELATI BRIO

自家製ジェラートのお店です。訪れた日は、石巻のとちおとめ、マスカルポーネの2種盛りのジャラートとエスプレッソを店内のカウンター席で。選りすぐられた食材の味に舌鼓を打ちました。暖かくなった暁には、テラスでのんびり過ごすのも良さそうです。ワインをいただくこともできるお店なのですよ!

仙台市青葉区一番町1-6-23
☎022-302-5669

17 MAILMAN RECORDS

音楽が好きな者にとって旅先でレコード屋を訪れるのは、遠くに住む仲間の部屋を訪れるような気分にさせてくれます。知らない音楽や地元ならではのローカルの音楽を手に入れることができるのです。こちらは、ヒップホップやハウス、アフロなど、重心低めレコードやCDを揃えています。地元のDJが作ったMIXCDを購入しました。

仙台市青葉区一番町1-17-25
☎022-399-6985

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ユナイテッドアローズ
グリーンレーベル リラクシング
エスパル仙台店

〒980-8477 宮城県仙台市青葉区中央1-1-1
エスパル仙台店 2F

☎022-216-2302

営業時間/10:00~21:00

http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/

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Wouldn’t It Be Nice(すてきじゃないか)

島本 塁

 この『THINK LOCAL』というシリーズも、仙台で17都市目。2ヶ月に1度、自分が住む街ではない場所に出かけて、だいたい3泊か4泊滞在をして、街を探索することを繰り返してきた。お店に入り、東京から来たと伝えると「た […]

 この『THINK LOCAL』というシリーズも、仙台で17都市目。2ヶ月に1度、自分が住む街ではない場所に出かけて、だいたい3泊か4泊滞在をして、街を探索することを繰り返してきた。お店に入り、東京から来たと伝えると「たくさんいろいろなところに出かけているでしょう? お口にあうかしら?」だとか、「そんな特別なものはないのですよ」と言われることが多々ある。無論、「ここに来たからにはこれを食べて!」と地元の誇りをみせていただくこともある。

 正直に書くと、仙台という街はこのシリーズにおいて、おそらく最も難しいなと思っていた取材先だ。いままで数回訪れたことがあるのだけれども、街の記憶は曖昧だった。友人たちに情報を聞いてまわっても、みなあまり反応がよくない。仙台出身の友人などは「何もないですよ」と言い放った! 心のなかでそんなことはあるはずがないと思いつつも、内心ビクビクしていたのだ。

 ところが、友人伝いに紹介してもらった地元の人々と歩きまわった結果、それが全くの取り越し苦労であったのがわかった。

 おそらくぼくと同じようなカルチャーを嗜んできたであろうカフェの店主は、住んでいる者にしかわからないような地元の人に愛されている小さなお店を一緒にたくさんまわってくれた。どの店も、自分の住んでいる街にあったら、頻繁に通いたいと思わせるところであった。

 ぼくと同じ年の映像作家とグラフィックデザイナーとは、おでんの鍋を囲みながら、「自分が住む街」について熱く語り合った。彼ら自身、大きな声で「仙台は素晴らしい!」と胸をはっては叫ばない。どこか、「仙台はですねぇ……」と二言三言ある印象だ。しかし、2軒、3軒と店をハシゴし、いい具合にお酒にも酔っていくと、いかにこの街を愛しているかがヒシヒシと伝わってくるようになる。

 人々が集まる街は、どこにだって文化がある。注意深く観察しないと、ひょっとしたらそれが興味深いものかどうかわからないかもしれないが、必ずどこかに街の素晴らしさを象徴するお店や場所がある。自分が気に入るようなテイストのお店に出会ったなら、ぼくはそこで働く人に聞いてみる。

  「旅で来ているのですが、普段よく行く店を教えてもらえませんか?有名だったり、評判がものすごくよかったり、ではなくていつもあなたが気兼ねなく行くお店を」。

 そうすると、なぜこんな店が自分の住む街にないのだろう?と羨むほどの場所を教えてくれる。そして、またその街に戻ってきたいなという気持が湧いてくる。あの店で、あれ食べたないな。あの店で本やレコードを探したいな、そしてあの楽しい人々とまたたくさん話をしたいな、と強く願うのである。

※記載の内容は2014年12月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。

※記載の内容は2014年12月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。