1 シロヤベーカリー
小倉っ子で知らない人はいないと言われるパン屋さんです。フランスパンのような硬めのパンに、練乳を詰めた名物のサニーパン、ホイップクリームを挟んだオムレット、クーヘンなど甘い系パンのほか、惣菜パンやケーキも用意。大人から子供まで皆が買えるようにと、多くのパンが100円以下という良心的な価格もうれしい。
1 シロヤベーカリー
小倉っ子で知らない人はいないと言われるパン屋さんです。フランスパンのような硬めのパンに、練乳を詰めた名物のサニーパン、ホイップクリームを挟んだオムレット、クーヘンなど甘い系パンのほか、惣菜パンやケーキも用意。大人から子供まで皆が買えるようにと、多くのパンが100円以下という良心的な価格もうれしい。
2 天ぷら定食ふじしま
駅近くのビル地下にあり、「地下天」と呼ばれて地元で愛される専門店。レジで注文・会計を済ませ、コの字カウンターに座ると、天ぷらを揚げる心地よい音が聞こえてきます。こちらは「エビ天つき天ぷら定食」。エビや季節の魚、鶏、野菜などボリューム満点の天ぷらは、揚げたてのアツアツ、サクサクの食感が癖になります。
3 レストラン タカヤマ
小倉では珍しい昔ながらの洋食屋さんです。創業は昭和46年。現在はご主人と奥さま、息子さんの3人体制で、小倉に来たら必ず立ち寄るという長年のお客さんも多いそう。カウンター席でいただいたのは、特製ハンバーグステーキ。ジューシーなお肉と、さらりとコク深い自家製デミグラスソースが絶妙の一品でした。
4 一丁目の元気
北九州市内の障害者施設や作業所で作られた商品を販売する、市内唯一のアンテナショップ。明るい店内には、クッキーやケーキなど人気の手作りスイーツや地元の食品、雑貨がならび、アートの展示なども行います。奥にはカフェスペースもあり、ゆっくりと寛ぎながら、おいしいコーヒーや名物のカレーがいただけますよ。
5 はるやうどん
昭和19年から続き、3代で通うお客さんもいるという老舗。基本メニューはうどん、肉うどん、そば、いなり、温泉玉子とシンプル。 3代目の山岡順子さんは、昔と変わらない味を守るために、基本の出汁を丁寧にとることを心がけているそう。甘めでさっぱりしたつゆと、独自の太めのやわらかい麺は、心身に染みるおいしさでした。
6 酒房 武蔵
小倉出身の飲んべえがおすすめしてくれたお店です。創業は昭和28年。玄界灘の鮮魚、自家製の酢味噌でいただく関門の濃厚な地タコ、下関のふぐ、郷土料理のぬかだき(糠の煮物)など、北九州の豊かな素材の旬を活かした料理はどれも美味。各地のお酒も充実し、こんなお店が近所にあったら…と切望する一軒です。
7 サンドイッチファクトリーOCM
“学生時代の青春の味”と話す大人も多いという、約30年続くセルフオーダーのサンドイッチ屋さん。具材は約18種から好みを2種類までオーダーできて、高いほうの値段になるというシステム。こちらは、厚切りのパンに人気の自家製ミートソースとチキンを挟んだもの。どれもボリュームたっぷりで、ひとつでお腹いっぱいに。
8 大太鼓
地元名物のひとつ、おでん。和の趣溢れる外観に惹かれて入店すると、壁にずらりと並ぶ木札のメニューと、鍋の中で出番を待つおでんに心が躍ります。熱々の厚揚げ、大根、すじ、春菊、モチモチのきんちゃく…。あっさりした鶏ガラベースの出汁が染みたおでんは、箸が止まらないおいしさ。ごま鯖、ポテサラなどのサイドメニューもぜひ。
9 しらいし
小倉でお酒と蕎麦を楽しむならぜひ訪れたいお店。厳選の日本酒に、自慢の焼き鳥、揚げ出しそばがきなどの肴も豊富。こちらは、旬の野菜や魚介の7種がつく天ぷら蕎麦。濃いめのつゆでいただくツヤのある麺は、蕎麦の風味とのどごしの良さを感じる逸品でした。さりげないサービスも心地よく、女性の1人客が多いのもうなずけます。
10 平尾酒店
北九州に200軒を超えるという角打ち店。試してみたいけれど、ちょっと敷居が高いという人におすすめなのがこちら。上品でやさしいおかみさんが、飲み方や小倉の街のことを教えてくれます。おすすめは、玉ねぎスライスと魚肉ソーセージが盛られた名物つまみ「ソーセージ」。他のお客さんと自然にはずむ会話も楽しみのひとつです。
11 もりしたフルーツ
市場の入口にあるフルーツ屋さんです。地元でも人気なのが、店頭でいただける搾りたてのジュースやスムージー、ソフトクリーム。この日いただいた福岡産のあまおうのパフェ(5月頃まで)は、大ぶり苺の甘酸っぱさが口中に広がる名品でした。夜遅くまで営業しているので、飲みの〆のデザートに買って帰る人も多いのだそう。
12 カクテルバーしろ
市場裏にひっそりとある、珍しいフルーツカクテルのお店。シックな店内には季節の果物と生花があふれ、お酒とグラスが煌めきます。素敵なママさんにお任せを頼むと、季節の苺やオレンジを使った美しいカクテルと、優しい風味の自家製ぬか漬けを出してくれました。心温まる美味と時間を求めて、国内外から多くのファンが通います。
13 小倉昭和館
昭和14年から続く、全国の映画ファンに愛される映画館です。1号館と2号館の2館があり、それぞれ別の入口から館内へ。作品は大作からミニシアー系まで良質なものを揃え、しかも2本立てで1100円という驚きの価格。館内では、福岡「豆香洞」による同館オリジナルブレンドコーヒー、「一丁目の元気」の焼き菓子も販売しています。
14 Tanga Table
旦過市場川向いの古いビルにオープンした、明るくおしゃれな雰囲気のゲストハウス。長年の空き物件を改装したそうで、個室やドミトリー含めて約67床のほか、キッチンも完備。ダイニングでは市場の食材を使った美味しいごはんを提供し、「北九州らしさが味わえる宿」と国内外のゲストから好評です。
15 北九州芸術劇場
カラフルな建物が目印の、小倉の文化を担う大型施設。演劇やダンスほか多様な公演を行う大・中・小3つの劇場、ギャラリー、ワークショップや稽古を行う創造工房も併設。市内の企業や団体、国内外の有名アーティストとともに、北九州に根付いた作品やイベントをつくるユニークなプロジェクトも行っています。
16 松本清張記念館
「社会派推理小説」という新ジャンルを生みだし、時代小説、ノンフィクションほか数多くの作品を残した、小倉出身の作家・松本清張。必見は、清張が約30年間住んだ東京・高井戸の家を移築した「思索と創作の城」。逝去した当時そのままを残した書斎、書庫、応接室の展示から、巨匠の奥深い創作の足跡を感じられるのです。
17 北九州市立文学館
勝山公園の敷地内にあり、館内には森鴎外、林芙美子、火野葦平など、北九州にゆかりのある多数の文学者たちの軌跡を展示。小倉文学の歴史のほか、直筆原稿や手紙など貴重な資料が揃い、小倉の文学散歩の拠点にも最適です。建築家・磯崎新が手がけた、アーチ状のダイナミックな建築やステンドグラスの細工も見事!
帰省の目的はいつの間にか、折尾にある中華家庭料理「餃子兄弟」の餃子を食べることになっていました。八幡発祥の鉄なべや、羽がすごいとか、変わったタレで食べるなどの分かりやすいウリはないのかもしれません。何日も前から予約をしな […]
帰省の目的はいつの間にか、折尾にある中華家庭料理「餃子兄弟」の餃子を食べることになっていました。八幡発祥の鉄なべや、羽がすごいとか、変わったタレで食べるなどの分かりやすいウリはないのかもしれません。何日も前から予約をしなくても、少し並ぶか早めに行けば食べられます。お店に入れば、壁や天井一面に貼られた名刺。麻婆豆腐を注文した人にご主人がかける、お決まりのひと言。奥さまの一度に2枚の餃子の皮を伸ばす鮮やかな手つき。すべてが楽しくて、美味しさはもちろん、ご夫婦のやさしさが感じられました。その雰囲気につられて、水のコップを客同士がまわし合うことなども、お店がつくるやさしさの証だったように思います。
通ううちに、いつも同じ餃子が出てくるわけではないのだとわかるようになり、その微妙な焼きの違いについて、家族で今日はどうだったかと帰り道に話すのも楽しいものでした。失礼かもしれませんが、高級なお店ではないのだから、それで十分で、焼きの違いがわかるようになるのも大切なことではないかと思うようにもなりました。現在は移転のために休業中なのが残念です。ただ、新しいお店が広く綺麗になっても、前のほうが良かったとは言わないようにしますね。お店は人だと思っています。ご主人と奥さまと餃子のファンなのです。
障害者自立支援ショップ「一丁目の元気」の取材中に、おもむろに手渡された、牧野伊三夫さんの絵が表紙の「北九州文化 角打ちのすすめ」という楽しげな冊子。「実はうちの母体でもある『小規模連』というNPOの理事長が“北九州角打ち […]
障害者自立支援ショップ「一丁目の元気」の取材中に、おもむろに手渡された、牧野伊三夫さんの絵が表紙の「北九州文化 角打ちのすすめ」という楽しげな冊子。「実はうちの母体でもある『小規模連』というNPOの理事長が“北九州角打ち文化研究会”というのを主宰してまして。そこで制作した冊子なんです」と、マネージャーの中村さん。昔なら新参者を寄せ付けない雰囲気のあった角打ちも、最近では気兼ねなく入れる店が増えていて、それにもこの研究会の啓蒙活動が一役買っているという。「おかみさんがやってるアットホームな角打ちもありますから」と教えてもらって、おかみさん系の代表格「平尾酒店」を訪ねてみた。古いけれど小綺麗な店内に、出迎えてくれたのは色白で物腰柔らかなおかみさん。「最近は若いお客さんが増えたおかげで賑やかになって。みなさん世代を超えて楽しそうに呑まれてますねぇ」と微笑む。二軒目に行った戸畑にある「はらぐち酒店」も、二世代ダブルおかみさんの手料理が大充実した角打ちで、常連さんもやさしいピースフルな名店だった。昔は、仕事を終えた男たちが、家庭に仕事の憂さを持ち込まないために一杯呑んで帰るという場所だったのが、時代とともにコミュニティを育む場所へと変わりつつある。その角打ち新時代に、おかみさんの包容力は欠かせないのだ。
※記載の内容は2016年3月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2016年3月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。