1 富士商店
岡山後楽園の玄関口にある出石町周辺は、戦前の懐かしい街並みが残るエリア。こちらは大正末期の建物を改装したという暮らしの雑貨のお店です。レトロな雰囲気の店内には、女性オーナーが選んだ日本の老舗メーカーの日用品や道具、布や端切れなどの材料、文具などがならび、デザイン・使い勝手ともに良いものがそろいます。
1 富士商店
岡山後楽園の玄関口にある出石町周辺は、戦前の懐かしい街並みが残るエリア。こちらは大正末期の建物を改装したという暮らしの雑貨のお店です。レトロな雰囲気の店内には、女性オーナーが選んだ日本の老舗メーカーの日用品や道具、布や端切れなどの材料、文具などがならび、デザイン・使い勝手ともに良いものがそろいます。
2 天神山文化プラザ
県民の文化・芸術の拠点として「天プラ」の愛称で親しまれる文化施設。岡山県庁と同じく、建築家の前川國男が設計を手がけることで有名です。真正面から見ると四角いコンクリートが浮遊しているような建物を歩けば、ピロティ、吹き抜け部分のレリーフ、屋上庭園など、あちこちにモダニズムの足跡が見られます。
3 CCCSCD
旭川沿いの石山公園脇に佇むこちらは、岡山のデザイン事務所「CIFAKA」が手がけるストア・カフェ・ギャラリーの複合空間。広々とした空間には、オリジナルの家具や雑貨をはじめ、独自のセレクトが光る雑貨、アクセサリー、本などが充実。岡山城を望む気持ちのいいカフェテラスは、散策途中の休憩におすすめですよ。
4 サウダーヂな夜
「301」の下階にあり、同じく岡山市議会議員の森山幸治さんが手がけるカフェバーです。ゆったり寛げる空間では、定期的にライブやDJなどのイベントが開催され、深夜までおいしいお酒と食事、音楽が堪能できます。開店から15年、夜な夜な岡山の街と多様な人をつなぐ文化発信基地になっているのです。
5 CoMA COFFEE
雑居ビルの一室にあるコーヒー屋さんです。桃太郎大通りを走る路面電車を見下ろしながら、店主が一杯ずつ淹れる、スペシャリティコーヒーやお菓子がいただけます。店内では、県内の本屋さん「451 ブックス」セレクトの本が読めるほか、オリジナルのコーヒー豆、岡山周辺の作家の作品や雑貨の販売もしています。
6 禁酒会館
大通りで目をひく古びた洋館。大正12年築という木造3階の建物は、当時の禁酒運動の拠点として建てられたそうで、当時の面影が残る館内は見学することもできます。1階には、大正ロマンの雰囲気が漂う「珈琲屋ラヴィアンカフェ」や聖書の本屋さんがあり、集会場や貸し事務所としても活用されています。
7 ダンケ
味わいのある看板が目印の純喫茶。昭和40年代から変わらず営業しているそうで、昔からの常連さんも多く通います。随所にアートが飾られた店内では、素敵なママさんが丁寧にハンドドリップするおいしいコーヒーを片手に、自由気ままな時間が過ごせます。朝7時から営業しているので、モーニングにもいいですね。
8 シネマ・クレール
岡山唯一のミニシアターです。スタジアム形式のスクリーンが2つあり、シネコンでは見られない国内外の良質な作品をそろえることから、近隣や遠方からも多くの映画ファンが通います。コンクリート造りのクールな外観ながら、館内には手描きの映画POPが飾られ、看板猫が迎えてくれるアットホームな雰囲気も魅力です。
9 QUIET VILLAGE CURRY SHOP
市内中心部で15年続く人気のカレー屋さんです。岡山出身で元インテリアデザイナーというご夫婦が作るのは、ベンガル地方の家庭料理をベースに丁寧に仕込むオリジナルカレー。こちらは、チキンとダルが一緒に楽しめる「半々」。小麦粉やラードを使わないさらりとしたカレーに、スパイスの効いた奥深い味わいが忘れられません。
10 食事処おかべ
豆腐屋さんのお隣にあり、昼限定でできたての豆腐料理が楽しめるカウンターメインの定食屋さんです。看板は、注文を受けてから揚げるアツアツ・サクサクの厚揚げが主役の「おかべ定食」ですが、トロリ贅沢な湯葉が一面にのった「生ゆば丼定食」(1日15食限定)も必食。どちらも大豆の濃い旨みを感じる、心身に染みる味わいでした。
11 食堂 やまと
昭和23年創業、お昼は行列必至の人気店です。初代はもともと洋食屋のコックさんだったそうで、一番人気メニューは変わらぬ味を受け継ぐ「中華そば」。たっぷりの昆布と削り節、豚骨でとったコクのあるスープは、どこか懐かしくリピートしたくなるおいしさです。自慢のデミグラスソースを使ったカツ丼、ハヤシライスなどの定番もぜひ。
12 山珍
県庁通りにある、創業60年の広東料理のお店。丼ものやセットメニュー、お惣菜も評判ですが、やはり名物は特大の手作り豚まん。ホカホカの生地を二つに割ると、ボリューム満点の甘辛ジューシーな豚の角煮とキャベツ、中心にはうずらの卵が。食べ応えがありつつも無添加の優しいおいしさは、手土産にも喜ばれそうですね。
13 ルネスホール
真正面の4本柱と石造の外観が見事な建物は、大正11年に建てられた日本銀行岡山支店を改修したもの。現在は多目的ホールとして活用され、コンサートやイベントが開催されています。ぜひ訪れてほしいのは、元公文書庫を改修した「公文書カフェ」。重厚な扉の奥に広がるクラシカルなギャラリー空間で、ゆるやかな時間が過ごせます。
14 大手饅頭伊部屋 京橋本店
岡山土産の定番といえばこちらの「大手まんぢゅう」。創業は1837年。当時の人々に愛され、岡山城大手門の近くにあったことから、備前藩主に名付けられたそう。備前米と名水で手造りした甘酒入りの生地と、北海道産小豆を練ったこしあんの絶妙な組み合わせ。ここ本店で買える、工場直送のできたてのお饅頭は格別の味わいですよ。
15 常盤木
趣ある外観に惹かれて入ると、店内のガラスケースには大きなカステラが並んでいました。大正10年創業、2代目の高田脩さんが毎日丁寧に焼き上げるカステラは、ザラメをたっぷり使った懐かしい味わいが大人気。注文後に木製のものさしで測り、所定の巾に切ってくれます。数量限定のため、予約をしてから訪れましょう。
16 RACCOS BURGER
バンドマンである店主が10年前にオープン。全国のフェスにも出店し、アーティストとのコラボバーガーも限定販売しています。ロックな雰囲気の店内には、10種以上のバーガーを用意。ジューシーな牛パテ、店で手作りする燻製ベーコンやチリビーンズなど、こだわりのホームメイドバーガーは全国にファン多数。
17 季節料理かたやま
岡山をはじめ全国の旬の食材を活かした創作和食と、おいしいお酒が楽しめるお店です。ご主人は和食店で約20年間修行を重ねたそうで、赤味噌でじっくり煮付けたさばの味噌煮、岡山の牡蠣と黄ニラの湯豆腐(季節替り)など、食材ありきの繊細な料理と、温かいもてなしに感服。岡山の魅力を存分に堪能できる名店です。
18 とりいくぐる
レトロな商店街が残る奉還町に誕生した気軽なゲストハウス。鳥居のあるユニークな建物は築60年以上の空き家だったもので、空家再生事業プロジェクトとしてリノベーションしたものだそう。敷地内には花のアトリエ、雑貨店などがあり、イベントも定期開催。新しい「まちのラウンジ」として、多くの人が集まります。
19 くらしのギャラリー
再開発が進む倉庫街エリアに4年前にオープン。作品選びの基準は「自分の生活で使いたいもの、作り手の人となりが感じられるもの」と店長の仁科さん。岡山だけでなく国内外の民藝作品を厳選し、月2回の展示会を開催。若手からベテラン、産地のものまで、常時約40組の作家や窯元の名作がそろいます。
20 AXCIS CLASSIC
ヴィンテージ家具と雑貨のお店です。2階建ての広い店内には、ヨーロッパを中心に、アジアやアフリカからセレクトしたセンス溢れる家具や雑貨のほか、日本各地の職人が手がける暮らしの道具も充実。長く使えるお気に入りに出合えます。隣には生活雑貨を扱う「axcis nalf」もあり、半日かけて楽しめますよ。
土地の音や人の会話に耳を傾けていたいから、旅先ではイヤフォンで耳をふさがないようにしている。音は場所によってまったく違った手触りをもって届き、よく知った音楽のあたらしい聴き方を旅先で発見することもままある。だからどこへ行 […]
土地の音や人の会話に耳を傾けていたいから、旅先ではイヤフォンで耳をふさがないようにしている。音は場所によってまったく違った手触りをもって届き、よく知った音楽のあたらしい聴き方を旅先で発見することもままある。だからどこへ行ってもおのずとよい音がしそうなほうへ足が向いてしまう。数年来かよっている城下のバー「301」もそんなところだ。ここは岡山に演奏に来たミュージシャンがふらっと訪れ、街の音楽好きが酒やコーヒーを片手に情報を交換する重力場なのだ。以前は「リョバ」という店名だった。よみだけで認識していたので、僕はずっと旅の場という意味だと思っていたが、オーナーの森山君に聞いてみると、もともとはスイスのジャズピアニスト、ティエリ・ラングがアルバムのタイトルにしていたところからその名を取ったという。リョバというのはそもそもヨーロッパの牧童のチャントのことで、そこから旅の場とのダブルミーニングにしたということだった。CDを聴くと遠くはなれた土地で録音されたものなのに、バーの景色にとてもよく合っていた。街の音の風景はその街の人びとの耳がえらびつくる。メロウなピアノを聴きながら、すでに店の名は変わってしまっているけれど、やはりここは音楽と人が旅の末に出会う、旅の場にちがいないと思った。
A301 岡山市北区天神町10-16 城下ビル3F (地図A)
岡山の街には、とにかくコーヒーショップがたくさんあります。それも、どの街にもあるチェーン店ではなく、個人が経営する小さなお店。個人的には一番落ち着く、いい感じに年季の入った純喫茶、若い世代が立ち上げたコーヒースタンド、ア […]
岡山の街には、とにかくコーヒーショップがたくさんあります。それも、どの街にもあるチェーン店ではなく、個人が経営する小さなお店。個人的には一番落ち着く、いい感じに年季の入った純喫茶、若い世代が立ち上げたコーヒースタンド、アラビアコーヒーが飲める変わり種(オリエント美術館の喫茶室)もあり、自家焙煎のところも多く、歩いているとふわっと香ばしい匂いが鼻をかすめて「ちょっとコーヒーでも」と、つい立ち止まってしまいます。
そんな街並みの中で、ひときわユニークな佇まいの建物があります。三角屋根の木造建築に大きく掲げた「禁酒会館」の文字。大正12年、景気の低迷や社会不安が原因でお酒に逃げる人が増えていった時代に興った全国組織の禁酒運動。その拠点として建設されたのが、この禁酒会館でした。現在も定期的に「酒害相談室」を開き、お酒から抜けられない人の相談窓口を設けているといいます。「昔は1階でレストランもやっていてコーヒーとカレーを出していたんです。オリジナルの禁酒サイダーも作ったり。今でいうノンアルコールビールの先駆けです(笑)」と管理人さん。現在、1階のレストラン部分は貸し出す形で「珈琲屋ラヴィアンカフェ」が営業中ですが、昔の名残から、もともとある焙煎室を利用したとても美味しいコーヒーとカレーがいただけます。
6禁酒会館 岡山市丸の内1-1-15 ☎086-222-6297(地図⑥)
※記載の内容は2016年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。
※記載の内容は2016年1月の発行時点での情報です。
※予告なく移転や営業時間等の変更があり得ることをご了承ください。